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『ドクター・ストレンジ/マルチバース・オブ・マッドネス』雑記

MOVIX三郷で『ドクター・ストレンジ/マルチバース・オブ・マッドネス』(3回目)を見てきました。

3回目でようやく分かった。

だって、本格的な超パラレルワールドなマルチバースにユニバース、ドリーム・ウォーク、インカージョン、さらには別バースのヒーロー集団イルミナティとかが複雑に絡んでてね……。でも、サム・ライミ監督を完全復活させた凄い作品なんです!


要するに、マルチバースをコントロール出来ないまま行き来する能力があるアメリカ・チャベスの能力を巡って、魔力によって闇堕ちしたスカーレット・ウイッチことワンダとそれを防がんとするスティーヴン&ウォンらのカマー・タージ軍団の攻防なんですよ。


とにかくね、アメリカが作り出す異次元別世界“マルチバース”は異次元別世界だけでなく、夢、死後の世界、過去、さらには願望まで領域に入るんだよね。

『スパイダーマン ノー・ウェイ・ホーム』では一つの次元に他の別バースのヴィランや自分がやってきちゃったけど、今度はその逆で、元の一つのバースの人物が多次元に他のバースに行って、数々の行動やバトルを起こす。

そこにスティーヴンやウォンのミスティック・アーツで同じ次元の別世界に行くは、スカーレット・ウイッチがダーク・ホルドを使ってドリームウォークをやるはで、多次元の技がとことん交差する。


そんな中で、目のバストショットや手のバストショットはまさしくサム・ライミイズムの映し方だし、スティーヴンとクリスティーンの関係はサム・ライミ版『スパイダーマン』(主に2かな)のピーターとメリー・ジェーンの関係みたいだし、アメリカの別バースに行くやつは『オズ』、○○の書やホラー描写は『死霊のはらわた』シリーズ、といった感じでサム・ライミ色が実に濃い作りである。


他にも前半のスカーレット・ウイッチとカマー・タージ軍団の攻防は『ナバロンの要塞』の逆だし、中盤から出てくるドリーム・ウォークは『インセプション』の応用、と見ることが出来る。


さらには、超隠れキャラのブルース・キャンベル。あえて詳しくは言いませんが、『死霊のはらわた』のアッシュ役の彼こそサム・ライミワールドの真のマルチバースだね(笑)


他のMCUにはない、『ドクター・ストレンジ』とサム・ライミ監督の見事な融合はとてつもないマッドネス(狂気)を作り上げた!

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