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これも「お茶」だと言い続ける

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毎日点てるお茶,茶人の修士論文,バーチャルろくろ。バラバラに見える活動に共通していたのは,ある主張でした。
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2023年にしたこと、2024年にしたいこと

2023年にしたこと、2024年にしたいこと

今年何もしてないなという年こそ、したことをまとめて安心したい。本職はそこまで動きがないものの、去年、一昨年と同様、副業は毎年変化している気がします。

※大前提として、フルタイム勤務です。2023年の年末現在は、ほぼ現職の会社の仕事だけに時間を割いています。
※下記色々書いていますが、現職は副業OKの会社です。

2023年にしたこと【インサイトリサーチャー】です。

フルタイムで、クライアントワ

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領域を横断して「これまでになかった仕事」を創るということ。

領域を横断して「これまでになかった仕事」を創るということ。

「新しい職業」はどうやって成り立つのか一例として、茶道を仕事にするというと、茶道教室の先生になる流れは避けがたいらしい、というのは修論で触れた。修論の中で取り上げた人々は、茶道を習っていく中でそれが趣味以上のものになっていき、最終的には誰かに茶道を教え始めていく流れについて書いていた。

それを踏まえ、お茶とは関わり続けたいものの、将来的に茶道教室はやらないなと考えていた自分は、常に「お茶×何か別

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30歳で「中年の危機」到来?アイデンティティが揺らいだ時にキャリアはどう変えるのか

30歳で「中年の危機」到来?アイデンティティが揺らいだ時にキャリアはどう変えるのか

20代で既に「危機」っぽかった本来ならアラサーらしく、キャリアと出産の両立で悩んでるはずだった。
見た目が着々と30代になっても悩みは30代特有のものにはならなかったし、これからも当分ならない。キャリアのことしか考えられないまま1年が過ぎ、先日31歳になった。

そこそこ無我夢中だった20代、飛び込んできたお茶の仕事をひたすらこなし、いい思いをたくさんさせてもらった。お茶はいつでも、私を思わぬとこ

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私が不幸だった頃の知り合い

私が不幸だった頃の知り合い

とんでもないタイトルだけが先に浮かんだ。

「不幸だった」といっても、常に一年前の自分は愚かだと思っているので、あの頃と比べたら今は幸福だな、くらいの意味である。ましてや数年前の自分なんて、今だったら絶対にしない行動をして、しなくていい失敗しかしていない。

つまり過去の自分はいつだって、現在から見たら「ぼんやり不幸」なのである。

だからここでいう「不幸だった頃の知り合い」は、「過去に出会った人

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2022年にしたこと、2023年にしたいこと

2022年にしたこと、2023年にしたいこと

去年下記のnoteに書いた「2022年にすること」は、おかげさまで叶いました。書いたことは意外と現実になるので、今年も書き残しておきます。

2022年にした仕事など【TSUNAGUTO】note連載(コラム、レシピ、写真)

お茶ブランドTSUNAGUTOさんの公式noteで2020年7月から引き続き連載させていただいております。過去記事は以下のマガジンにまとめています。

【TSUNAGUTO

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共著の英語論文が公開されました。

共著の英語論文が公開されました。

大学院時代の指導教官との共著論文が先日ようやく公開されました。

論文の概要掲載されたのはNational University of Singaporeが発行する『Asian Journal of Social Science』で、
タイトルは「Body-mind discipline for life: The non-conformity of contemporary Japanese t

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言い返してたら、20代終わった。

言い返してたら、20代終わった。

仕事や実績で言い返すのハードモードすぎる30歳になったので思い返すと、20代は人から言われた言葉に反応してきただけだった。よく言えば、反抗心のままに行動することで人生が前進してきた、のかもしれない。

「これは人類学じゃない」と言われたあの日から今日まで、書いた論文2本が査読を通過した。ちなみに「バカヤローを言いたい相手」というのは上野千鶴子さんの著書から。私の人生、「ありがとうを言いたい相手」と

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迷走してるアラサーは全員観てくれ、『わたしは最悪。』

迷走してるアラサーは全員観てくれ、『わたしは最悪。』

7月1日に公開された映画『わたしは最悪。』このあらすじだけで共感しすぎて泡を吹きそうな人は、今すぐ観に行って損はありません。(観終わった後にまたこのnoteを読んでください笑)

共感はするけど泡を吹くほどではない人は、ぜひ続きを呼んでください。

より細かいあらすじというのが冒頭。行動力と思い切りの良さゆえ、常に新しいものに目移りしていく人なのである。
若さもそれに拍車をかけており、学生時代の「

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季節を再解釈する、現代の七十二候

季節を再解釈する、現代の七十二候

一年を72個に分け、それぞれに名前をつけたのが「七十二候(しちじゅうにこう)」。四季を24つに分けた「二十四節気」のそれぞれを、さらに3つに分けたもの。立春や大寒などで有名な二十四節気と比べると、七十二候はまだまだマイナーだ。

私はもともと「毎日お茶をしていれば季節は365個になる」といった謎仮説を元に、2014年1月から日々のお茶を写真に収め、結果としてお茶の仕事をしている。しかしお茶以外のも

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2021年にしたこと、2022年にしたいこと

2021年にしたこと、2022年にしたいこと

↑昨年書いた「2021年にしたいこと」が割と叶っていたので、今年も絵馬代わりにnoteに野望を書いておきたいと思います。
今年直接お会いできた方は本当に少なかったですが、その分一人ひとりとしっかり関わる時間が(オンラインでもオフラインでも)例年より多く、よかったです。今年もありがとうございました!

2021年にしたことTSUNAGUTOnote連載(コラム、レシピ提供)

ティーブランドTSUN

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誰かが考える「常識」や「モラル」を押しつけられるのが嫌すぎる

誰かが考える「常識」や「モラル」を押しつけられるのが嫌すぎる

ここに書いてもう二度と話さないつもりの話だが、公園で全く知らないおじさんに「お姉さん、常識ありますか?小学校出てますか?」と急に言われた。何が気に障ったか知らないが、同じ空間にいた男性やカップルは何も言われていなかったので、一人でいた私を狙って言ったことは分かった。

見知らぬ人に注意や指摘(?)ができる方々に共通しているのが、自分は正しい側だという意識だ。「〇〇警察」なんて言葉があるが、ああいっ

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「すべてのチャンスを利用し、決して後悔しない」季節労働者的キャリアの生き方

「すべてのチャンスを利用し、決して後悔しない」季節労働者的キャリアの生き方

『ノマドランド』との共通点一定期間ごとに職業を変わる「季節労働者」というと遠い話に聞こえるが、特定の会社に籍を置かないフリーランスやフリーター、今は留まっていても転職を繰り返す人は、長い目で見れば場所や職を転々としている。広く言えば、進路選択の度に県を跨いでいる私も季節労働者のようなものかもしれない。

季節労働者といえば、現在公開中の映画『ノマドランド』の主人公が思い出される。しかし時を同じくし

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プレゼン本のノウハウは役に立ったのか?TEDの原稿ができるまで

プレゼン本のノウハウは役に立ったのか?TEDの原稿ができるまで

昨年TEDxに出た時の動画が公開されました。当時原稿づくりに苦しんでいた記録が残っていたので公開します。

単に実例を載せるだけではなく、登壇が決まってから急いで読んだ「TED本(TEDに特化したプレゼン指南本)」の中から、実際に従ったアドバイスも引用していきます。この引用部分だけ読んでいただいても役に立つかもしれません。

「プレゼン 原稿」とかで検索してる人や、急にTEDに出ることになった人の

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【TED全文】否定と分断を乗り越えるフレーズ:だから「これもお茶だ」と言い続ける

【TED全文】否定と分断を乗り越えるフレーズ:だから「これもお茶だ」と言い続ける

否定と分断を乗り越えるフレーズ:だから「これもお茶だ」と言い続ける上記のTEDx Talkの原稿です。動画に合わせて一部語尾など変更しています。

「これもお茶だ」と言い始める改めまして、矢島愛子と申します。お茶に関する仕事をしているので、「茶人」と紹介していただくこともあります。英語で茶人はtea masterといいますが、マスターという言葉がしっくりこないため、「Teaist」と名乗っています

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