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世の中どうよ

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世の中、社会、不満もありましょう。憤りもありましょう。ほっとするニュースがあればいいですね。自分もその中に確かに存在する、その世の中。少しでも別の視点があれば、シェアしたいなと思…
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2021年3月の記事一覧

人を数にしている私たち

人を数にしている私たち

連日、新型コロナウイルスの感染者の数が、ニュースのほぼトップに挙がってくる。新規感染者、死亡者が数字となる。それにより、非常事態宣言が発令されたり、解除されたりする。政策の上で、それはひとつの指標となっている。
 
思い出す。「一人の死は悲劇だが、集団の死は統計上の数字に過ぎない」
 
誰が最初に言ったのか、情報は錯綜している。しかし、次の言葉ははっきりしている。
 
「一人殺せば悪人だが、100

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人は変わるということ

人は変わるということ

男性歌手が、売れない時代に苦労を共にした女性。あるいは自分の生活を支えてくれた女性。しかしあるとき曲がヒットし、人気が出ると、やがてその女性と離婚し、しばしばピカピカ輝く芸能人の女性と結婚する。こういうことが、(名前は挙げないが)昔からあった。
 
「トロフィーワイフ」と言う言葉があるそうで、成功を収めた男性が、得た地位に相応しい女性を選ぶ現象に用いるというのだそうだ。まるでトロフィーのようだ、と

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問題解決の道

問題解決の道

進学塾でも、面白い授業を展開している。いま社会で話題になっていることを考える授業である。評論的な新聞記事のようなものを題材として、その要旨を理解すると共に、それについてのコメント(小論文)を書いて発表し合うのである。小学校上級生で可能としているから、学年もいろいろだが、四年生も活発に意見を述べる。このような訓練は実によいと思うし、また現実の問題を知るという点でも有意義な体験を重ねることができる。私

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医療従事者への偏見に対して

医療従事者への偏見に対して

やはり、こういう強い主張があるものだ。ネットの中に見出された。
 
新型コロナウイルスのワクチンが医療従事者に先に接種されることへの非難だ。コロナ対応をしていない一般の医療従事者に接種するくらいなら、一般の人に早くしろ、というのである。そして、このように医療従事者に先にさせるのは、そして医療事務者の分まで先行させているのはおかしい故、これは医師会と政治との結びつきによるものだろう、とまで言っている

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宣言解除後初の週末、人出そろり リバウンド懸念

宣言解除後初の週末、人出そろり リバウンド懸念

こういうタイトルの新聞記事。そこに、海の中道海浜公園のふわふわドーム(?)で飛び跳ねる子どもたちの写真がある。記事の内容は、そんなに人出が増えているわけではないという、さて、この記事のほうを見て戴きたいのだが、このリンク先の子どもたちの写真を皆さんはどう捉えるだろうか。
 
https://www.nishinippon.co.jp/item/n/703129/
 
記事内容に、海の中道海浜公園の

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エスカレータを塞ぎ立つとき

エスカレータを塞ぎ立つとき

大阪万博の前あたりから、阪急電鉄が、エスカレータの左側を空けて立つようにアナウンスを始めたという。急ぐ人が歩いて追い抜くことができるように、という意味だ。これが半世紀後、危険だということでついに全国の電鉄会社がすっかり否定するに至った。福岡は東京と同様、右側を空ける習慣だったが、これも各会社が歩かないように呼びかけるようになった。
 
私もかつては歩いていたから、急ぐ人の気持ちは分かる。だが信仰を

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訪問取材に警戒しなければならないとは

訪問取材に警戒しなければならないとは

福岡での幼児の衰弱死の事件。今回容疑者関係の逮捕が報道されてから、改めて事件の様子が伝わり、胸が苦しくなった。その状態が続いている。
 
知人から聞いたことだが、住民から情報を聞き出そうとして一戸ずつ訪ねる者がいたという。容疑者について何か知っているか、何気なく尋ねるのだそうだ。それが、全国紙の勧誘を装って話を始めていくものらしい。その新聞社の系列の報道番組を見たら、地元の人が話す映像が使われてい

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