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私的なお気に

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個人的に満足いっているというか好いているというか。言葉遣いや言語化上手くいったな〜もっと覗いてもらいたいな〜ってやつをまとめてます🔖
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#エッセイ

生きやすくて生きにくい

生きやすくて生きにくい

いつもと違って少し刺々しく時に荒々しい言葉づかいですが、これも私なのだと寛容に読んで貰えれば本望です。

SNSや技術の発達によって何でも手に入れることができる世の中になった。ここ数年で目に見えて手に取るようにわかるし、自分の肌感覚としても痛いほど実感する。特にスマホとインターネット空間に滞在するSNSには世話になっているというか世話を焼いているというか。今までは聞こえることがなかったマイノリティ

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秋が来てくれたことが嬉しくて、家への帰り道で無駄に遠回りをしてしまった。公園に寄ってベンチに座ってみたりしていると、そよぐ風が木々を揺らして、「こんにちは」と私に声をかけてきた。人見知りはお互い様みたいだね

吸音

吸音

呼吸の仕方が曖昧になる。ときどき、吸って吐くという循環の法則がわからなくなってしまう。吐いて吐いて吐く日が続いたせいか、吸うことがうやむやになっていたのかもしれない。それでも生きていたのは、吸わなくても生きてはいけるからだった。生きているというよりかは、死ななかっただけのようにも感じる。相変わらず吐いて吐いて吐きまくりつつ、吸い方のリハビリをした日々を少し綴っていく。

駆け込みインターン

みん

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あなたのその先が知りたい

あなたのその先が知りたい

最後の夏休み(ほぼ)毎日日記。何か特別なこととか夏休みの総括なんて言って壮大なことでも書こうかと思ったけれど、私の毎日は普通の時間の流れでそれなりに過ぎてゆくものだったから、最後までその空気感を纏わせた日記のままにしておこうと思う。少しだけ今年の夏休みのことを明記するとすれば、去年よりも良い夏休みを過ごしたということぐらいだろう。

夏休みが始まってすぐの頃にあった大量の積読が、今はもう半分以下に

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涙で泳ぐ夜に考えること

涙で泳ぐ夜に考えること

電気を消してベッドに入った。さあ寝ようと思ったとき、ぬるい液体が頬をつたって耳まで流れてきた。紛れもなく涙だった。こういうことが稀にある。そのときは、なんで涙が流れてきたのか全くわからない、というよりも思考が整理できていない状態になっているんだと思う。意図せず涙を流す夜がしばしばある。泣きたくて泣いているわけじゃない、感傷に浸ってるわけでもない。理性ではない私の中にある何かが、SOSを出す手段が涙

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冷蔵庫と私と中華

冷蔵庫と私と中華

ニート生活が許される帰省が終わり、狭苦しいのに住んで3年目にして醸し出される安心感のある、この家での一人暮らしが再会した。行きよりもなぜか重くなっている荷物を家に入れることさえ辛い。身体の内側からじわじわと出てくる汗で外の湿度の高さを感じて止まない。
お腹がすいているにも関わらず冷蔵庫の中は空っぽで、使いかけの調味料と腐った玉ねぎしか入っていなかった。帰省のタイミングに合わせて食材を緻密に計画を練

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時系列のない日記

時系列のない日記

時系列が皆無の日記になってしまった。

嫌いなものの本質発見

食べ物の好き嫌いがなくなったのはいつからだろう。幼い頃は、ナスとパプリカ、牡蠣、レバー、肉の脂身が嫌いで仕方がなかった。食べ物が紫色ってどゆこと??と思ったり、ほんのちょっとの脂身さえも嫌すぎて、小学生のときに給食で牛丼なんて出た日には、昼休憩中も泣きながら食べていた。今では好んで食べないにしろパプリカとレバーは食べれるようになったし

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文という海を泳いでいる

文という海を泳いでいる

祝日が芋づる式のように並ぶゴールデンウィークも終わり、学生である私は夏休みまでのかなり長めのカウントダウンを始めた。歴史上何があって祝日が誕生したのかについて無知な私にも、そう簡単には揺らがない暦は恵みを与えてくれることに感謝しかない。のんびり休むことができましたありがとう。

「五月病」という言葉があるように、今世間ではこの病への懸念がちらついている気がする。温暖化という箱船に乗って、またしても

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この現象に名前をつけたい

この現象に名前をつけたい

春休みがもう終わるのに春休み課題が未完という始末に目を向けられなくて、ブックオフに掘り出し物を探すために足を動かした。最後の春休みの使い方は、好きを詰め込んだ。映画を観た後にブックオフで宝の山からときめいた本を探す、なんと至福なスケジュール。

普段は、本屋さんで新品本を買うけど、気分を変えてみるためにブックオフへ行くことを決めた。特に買うものを定めることなく、軽快な足取りで向かった。本の山が宝の

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期待の匂いが蔓延る

期待の匂いが蔓延る

毛布がなくても寒さをしのぐことができる程度には暖かくなった今日この頃。エイプリルフールという名の入社式という名の新年度の日だった。なんとしてでも朝型に移行したい私は、無理に6時半から10分ごとに目覚ましをセットし、大抵最後のスヌーズで体を起こす。

いつもより空が暗いと思ったのも束の間、いくら泣けば気が済むのかと言ってやりたいくらいの大雨だった。それでも、テレビの中にいる天達さんが一日中雨ではない

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自由って苦しい

自由って苦しい

大学生になって2回目の春休みが来た。
もう学生生活が半分終わったと思うと、心のどこかに不安のちらつきを感じる。去年の今頃、部活を辞めようか迷いながらも続けていたなと思い出した。あの時は、部活に時間を捧げすぎて、遊ぶ暇も趣味を楽しむ時間も心の余裕もなかった。辞めてしまった今、春休みをどう過ごしていこうか考えて明け暮れてしまいそう。

バイトするにしてもずっとは働いていられないし、友達と遊びまくると言

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何があってもお腹はすくし眠くなる

何があってもお腹はすくし眠くなる

掴み所はないのに、しっかりと”ここ”に存在している人間って知れば知るほど面白いなと思うことがある。本を読んで客観的に人間の素性を知ることができるし、実際に自分が人との関わりの中で人間味を露わにして主観的に実感することができる。わかったつもりになっていても、まだわからないことだらけで少々混乱する日々を送っている今日この頃。

食に人並み以上には関心がある私は、お腹がすくと何かを途中で止めてでもお腹の

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恋求む乙女よ、寝るのが手っ取り早いのだ

恋求む乙女よ、寝るのが手っ取り早いのだ

最近常々思うのだ。

「好きな人って何なのか。」

ただの拗らせ女子と思える発言をしてしまっていることにそろそろ厭きてくる。
大学生になり制服を着なくなり木の机と椅子ではなくなった生活。
輝かしいと言わんばかりの10代が終わり20となる今年。
彼氏がいるわけでもないのに好きな人が欲しいという話を飛躍して結婚の話題が友達との会話でよく出没するようになった。
その時に、「好きな人って何なんだよ。」と私

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