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#COVID

日本における6か月以上4歳までの乳幼児に対するCOVID-19ワクチン接種の普及におけるJAMA Pediatricsのレポートの重要性

日本における6か月以上4歳までの乳幼児に対するCOVID-19ワクチン接種の普及におけるJAMA Pediatricsのレポートの重要性

Dr. Weeらは、研究結果は、一次mRNAワクチンシリーズの完了により、1歳から4歳の小児のSARS-CoV-2感染に対する防御が得られたことを示唆しているとJAMA Pediatricsに報告しました。さらに、Dr. Weeらは. 感染症や潜在的な後遺症の予防においてワクチン接種には潜在的な利点があると報告しています。

日本では、2023年9月20日から、生後6か月以上のすべての方に対して、

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日本での、mRNA based COVID-19ワクチン接種後の網膜血管閉塞の発症の症例数

日本での、mRNA based COVID-19ワクチン接種後の網膜血管閉塞の発症の症例数

2022年8月に、日本の厚生労働省の担当者は、mRNA based COVID-19ワクチンが接種された人々(total 23685319 cases)におけるMedDRA PT(ver.24.0)によって定義されている副作用または有害事象が認められた症例数を公表した。

日本人に接種されたmRNA based COVID-19ワクチンの内訳は、BNT162b2 (Pfizer/BioNTech)

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ワクチンの開発に障害となるHCVのアミノ酸変異と慢性炎症

ワクチンの開発に障害となるHCVのアミノ酸変異と慢性炎症

Offersgaardらは、HCV 免疫逃避メカニズムを克服するには、ウイルスの特徴と宿主防御免疫の分子的理解に基づく合理的なワクチン設計が必要であると述べている。SARS-CoV-2では、アミノ酸変異が生じるため、RNA based COVID-19 vaccineによって誘導される抗ウイルス免疫の効果の低下が認められる。SARS-CoV-2とは異なって、HCVの構造蛋白質内のアミノ酸変異により

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HCV Amino Acid Mutations and Chronic Inflammation Hindering Vaccine Development

HCV Amino Acid Mutations and Chronic Inflammation Hindering Vaccine Development

Offersgaard et al. state that overcoming HCV immune escape mechanisms requires rational vaccine design based on the molecular understanding of viral features and host protective immunity. SARS-CoV-2 u

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癌治療と新型コロナウイルス感染症COVID-19時代、ACE2-lowering antineoplasticsの処方の重要性



最近公表された臨床研究では、ACE2の発現を低下させる可能性のある抗腫瘍薬を投与された患者は、他の抗腫瘍薬治療を受けた患者でのSARS-CoV-2陽性率12.9%と比較して、統計的に有意に低下したSARS-CoV-2陽性率7.0%を示したことが示されている。つまり、他の抗腫瘍薬と比較して、ACE2の発現を低下させる可能性のある抗腫瘍薬を投与された患者は、SARS-CoV-2陽性率が低いことが明

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癌患者へのCOVID-19ワクチン接種の安全性の確認の必要性



全身への化学療法による治療後又は治療中のがん患者において、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)での死亡リスクが高い。したがって、癌患者は、COVID-19ワクチン接種の優先度の高いグループである。しかし、癌患者に対するCOVID-19ワクチンの安全性および有効性データは、得られていない。また、癌治療の専門家より、免疫チェックポイント阻害薬(ICI)による治療されている患者において、CO

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IL-6阻害剤とCOVID-19治療の重要な関係性



COVID-19治療において、有益な結果が報告された。

本臨床試験において、IL-6受容体拮抗薬であるトシリズマブとサリルマブによる治療により、ICUで臓器サポートを受けているCOVID-19の重症成人患者の生存率のアウトカムが改善されたことが報告された。トシリズマブとサリルマブは、共にIL-6阻害剤である。

2021年4月21日、日本の厚生労働省は、慢性関節リウマチに対する治療のために処

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