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#行動経済学
【認知バイアス 心に潜むふしぎな働き】人の思考は非合理的だと知らない事は非合理的だ
オススメ度(最大☆5つ)
☆☆☆☆
〜認知科学の入口に良い〜最近、僕の読む本が心理学や行動経済学、認知科学などの人の心の動きや思考に関する本ばかりに偏ってきているような気がする。
バイアスとは、いわゆる思い込みのことである。人間は偏見や先入観にとらわれて思い込みや勘違いをしてしまう、という「ファスト&スロー」や「影響力の武器」などで散々読んだ話ではある。
とはいえ、2020年10月に発売された
【ファスト&スロー あなたの意思はどのように決まるか?(第5部 二つの自己)〜結論】認知的錯覚は個人では難しいが集団であれば防げる
前回の記事はこちら。
オススメ度(最大☆5つ)
☆☆☆☆☆
〜持続時間を無視する「記憶する自己」〜この最終部で紹介されるのが「経験する自己」と「記憶する自己」である。
例えば、ひどく痛みを伴う治療を受けた時を想像すると、手術を受けている真っ最中なのが「経験する自己」、その手術を後から思い出すのが「記憶する自己」である。
この二つの自己の違いがハッキリと分かるのが、本書で紹介された以下のよう
【ファスト&スロー あなたの意思はどのように決まるか?(第4部 選択)】その選択は本当に合理的か?
前回の記事はこちら。
〜人は損する事に敏感だ〜どちらがいいか。
様々な場面で僕らは"選択"をする。自分にとって良い結果になる方、または得する方を選ぶために、あらゆる2択が目の前に現れた時に、僕らは熟考する。そして、良い結果を示す選択を行うのだ。
しかしながら、それらの選択も果たして合理的な判断が出来ているのだろうか?
例えば次の問題をどう考えるか?
あなたはどちらを選びますか?
1.確実に
【ファスト&スロー あなたの意思はどのように決まるか?(第3部 自信過剰)】読み進める度に自分の意思決定に自信が無くなる
前回の記事はこちら。
〜みんな"運"の要素を無視してしまう〜「こうなる事は分かっていた」
こんなセリフを聞く機会は多くないだろうか?
僕はこんなセリフを聞くたびに、イライラしていた。
「わかってたんなら、先に言えよ」と。
職場の人間にもいるし、テレビのコメンテーターでもいる。それなりに頭の良い人間(のハズ)なのに、なんでこんな恥ずかしげもなく自分を大きく見せるような事を言うのか、昔からの疑問
【ファスト&スロー あなたの意思はどのように決まるか?(第2部 ヒューリスティクスとバイアス】なぜ、思い込みで判断してしまうか、を知る。
前回記事はこちら。
〜ヒューリスティクスとバイアス〜さて、まず、第二部のタイトルとなっているヒューリスティクスとバイアスとは何か。
ヒューリスティクスについては、本書の中で定義づけされている。
ヒューリスティクスの専門的な定義は、「困難な質問に対して、適切ではあるが往々にして不完全な答を見つけるための単純な手続き」である。
また、バイアスとは、一般的には「偏りを生じさせるもの」という意味が
【ファスト&スロー あなたの意思はどのように決まるか?(第1部 二つのシステム】意思決定に影響を与えるシステム1
以前、ホモ・サピエンス全史でもやったように、本書がかなり重厚な内容であると感じたため、それぞれの部ごとに記事を書いていこうと思う。
今回は「第1部 二つのシステム」についてである。
〜意思決定を司る2つのシステム〜さて、僕らは生きていく中で様々な意思決定をする。毎日が意思決定の連続で、仕事の成果を左右するような重大な意思決定から、その日の昼食を何にするかという小さな意思決定まで様々であり、その