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【影響力の武器 戦略編】労力をかけずに、相手に意識させない戦略

オススメ度(最大☆5つ)
☆☆☆☆

以前、書評を書いた「影響力の武器」(この「影響力の武器」は、書評を書いた事をきっかけに、それなりにフォロワーが増えてくれて、そういう意味でも僕の中ではかなりオススメの一冊である) の第三弾である。

実は、第二弾は「実践編」なのであるが、僕が順番を間違えてしまい、先に第三弾である「戦略編」を購入してしまった。

たった今「戦略編」を読み終えたばかりだが、「実践編」も是非とも読んでみたいと考えているので、そちらの書評は後日書くことにする。


〜まずは第一弾を読む事をオススメする〜

ともあれ、この戦略編は「影響力の武器」第一弾の内容をかなり踏襲している。

この「戦略編」を読むだけでもそれなりに面白いのだけど、第一弾で述べられている様々な研究や実験で裏付けされた"影響力"の凄さを知らなければ、本書で書かれている戦略が小手先の技術のように感じてしまうかもしれない。

人が動かされてしまう"影響力"について、理解した上で読む事で、この中で紹介されている戦略の優位さを強く実感することだろう。


〜小さな工夫から大きな効果を〜

本書では、ビジネスや日常において人を動かす事で優位に物事を進めていくための戦略が52紹介されている。

それぞれが既に多くの場面で使われている(ことを人々が既に知っている)ことや、目から鱗の戦略も数多くある。

ちなみに僕はこの中の戦略で、自分の生活で使えそうなものは13個あった。

何か目の前の問題を解決したい時の解決策として、費用や時間をかけて実施する策はいくらでもあるだろう。しかし、本書で紹介されている解決策は、普通では思いつかないアプローチから、かつ費用と時間をかけない戦略ばかりである。小さな工夫で大きな効果をあげる。これが本書のメインテーマである。

何か人に頼みごとをしたり交渉したりする時に、労力をかけずに有利に進めたい人には、この本が助けになるだろう。

(この記事を読み終わるまで、あと全体の20%ほどです。ここまで読んでいただいたことに感謝いたします。最後までお付き合いください)


〜相手に意識をさせない戦略〜

さて、小さな工夫から大きな効果を生み出す、というのが本書のメインテーマでもあるが、もう一つ本書で紹介されている戦略を実施する上でのキモとなるのが、「戦略を相手に意識させない」というところである。

最終章において、52の戦略を全部一度に使うと、逆に相手に警戒心を与えてしまうことになる、と書かれている。

一つ一つは小さな工夫だが、それがいくつも重なってしまうと相手が違和感を覚えてしまい、さりげない影響力が発揮されないのである。

ちなみに、この記事において、本書で紹介されている戦略をいくつか本文の中に散りばめてみたが、ここまで読んでくださった方々は、何かしら違和感を覚えたかもしれない。

武器としての影響力は、あくまで、相手に意識されないように隠れてその効果を発揮するのだ。不正なやり方はもちろん許されないが、正当な方法でも他人の無意識に働きかけて自分にとって優位に物事を進めていくことは可能だ。実践するまではかなり練習が必要かもしれないが、身につければ必ず大きな武器になるに違いない。

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