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母と虐待と言葉の簒奪
何回か言っているが、わたしが母に虐待だ!と言った次の日から母は「わたしは母に虐待されていたのだ」と言い出すようになった。それまで何度も祖母宅(母から見た実家)に泊まったり、逆に祖母に泊まってもらったり、時には愚痴を聞いてもらって、わたしの面倒を見てもらっていたのにも関わらず。素直に、ああ、良くない言葉を学習させてしまった、と思った。
もしかしたら母親には、わたしの「虐待」という言葉が、置かれていた
ohneは「〜なしの、〜を欠いた」、dichは二人称単数duの4格、「君/君を」で、つまるところ英語のwithout you.だ。多分君なしでは生きていけない的ロマンチック文脈で使われるのだと思うのだが、先生が言っていた「お前の席ねーから」みたいなニュアンスが気に入っている。
ふと、日記を詳細に書くことは日常生活の描写なのかも、と思った。例えば、ロフトベッドで両手が塞がっているときは死を感じる、とか。でももうなんど日記に挑戦したか忘れてしまった。
ふと、twitterがないときってどうやって夜を過ごしてたっけ、と思った。思えば小学生のときからやっているのでもう思い出せないが、多分本を読んでいたんだと思う。母のお下がりの携帯で小説を書いていたような気もする。
読了まとめ 2023下半期
谷川俊太郎/はるかな国からやってきた
多分いちばん有名な「生きる」、初めてちゃんと読んだかも 個人的には「ぼく」のかわいさと「知られぬ者」の「みちあふれた情熱のしかし愚かな傲慢を さびしいことを忘れた人から順々に死んでゆけ 知られぬ者ここに消ゆと」がめちゃめちゃ刺さった
香月日輪/桜大の不思議の森
この人の作品は何を読んでもやっぱりとても好きだなあ、と感じる。桜大を主人公とした同じ世界線での
愛すべきチューバという楽器のこと
緞帳が上がる いつでも上手側に存在しているぼくたちの席
吹奏楽、クラシックなどをやっている人は分かると思うけど、大抵楽器ごとにいる場所というのは決まってる。チューバは一番上手側、ひな壇には乗らない、ピアノが横にいるときもある。ほかの団体を見に行くとついチューバがよく見える上手側の席に座ってしまう。
いつだってチューバは歌う一人でも背中に大勢抱えていても
「チューバにもソロとかあるの?」あるんです