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新常態(New Normal) 〜少しづつ確実に変わる世界〜

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コロナ禍以降の新常態(New Normal)がどうなるのか、生命科学や感染症の歴史含む人類史、政治学、経済学、社会学などの観点から、構造を文脈を解きほぐし解説を試みていきます。<… もっと読む
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記事一覧

21世紀なのに…と思う危機が続く21世紀の私達の日常と「学習性無力感」による国民的うつ状態をいかに避けるかについて

21世紀なのに…と思う危機が続く21世紀の私達の日常と「学習性無力感」による国民的うつ状態をいかに避けるかについて

21世紀なのに最近、理由なく今ひとつ気分が晴れない。
友人に聞いてみると、全く同じ不思議な気持ちだと話す友人も多い。

去年はコロナが開けたらどこ行きたいとか、何か前向きな気持ちが残っていたがGWも規制はなくても海外旅行とかの予定入れる気になれず、、と。

そして「だってさー、今は21世紀なのに、、」というフレーズが続く。。

知床遊覧船(事故)知床遊覧船の事件は、天候不良で漁船が引き返す中、会社

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宴の終わり、遂に東京オリンピック閉会〜期間中の17日間にみた新しい希望と終わりゆくもの〜

宴の終わり、遂に東京オリンピック閉会〜期間中の17日間にみた新しい希望と終わりゆくもの〜

閉会式。。。7/23-8/8まで17日間の東京オリンピックが終わった。
日本の獲得した金メダルは史上最多の27個。「銀」14、「銅」17を合わせメダル総数は58個となり、これも過去最多を大幅に更新した。

閉会式については何も言うまいと決めていた。

まさかの、坂本九の「上を向いて歩こう」(英語版「スキヤキ!」でビルボードヒットチャートNo.1取ったからアメリカ人も知ってる??)にも、三波春夫の東

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モヤッとする翌日、東京オリンピック2020開会式が露呈したもの、僕たちはそれらを噛み締めて前を向いていかないといけない

モヤッとする翌日、東京オリンピック2020開会式が露呈したもの、僕たちはそれらを噛み締めて前を向いていかないといけない

「とにかく始まったんだから、純粋にアスリートのパフォーマンスを楽しんで勇気をもらおうよ」「現場で汗をかいて頑張って開催にこぎつけた人達を今批判してどうするの?」

その気持ちは、僕の中にもあり、書く手が止まる。ネット情報も錯綜する中、オリンピックや政権批判を書く事に、炎上や偉い人を怒らせるリスクこそあれ、何のメリットもない。

でも、今ここで、今回の一連のオリンピック大会準備が露呈したことを総括し

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フリーランスに大切なことはカールが全部教えてくれた〜マルクスに学ぶ最強の生存戦略〜

フリーランスに大切なことはカールが全部教えてくれた〜マルクスに学ぶ最強の生存戦略〜

見直されるカール・マルクスの思想カール・マルクスのマルクス経済学。大昔の経済学でしかもソビエト連邦等東側諸国の崩壊とともに終わった経済学と思っている人も多いと思います。私も最近までそうでした。

ただ、リーマンショック以降、失業者が増え格差が広がるアメリカでミレニアル世代やZ世代で社会主義に共感が広がっています。
ミレニアル世代やZ世代で社会主義に共感が広がっています。

ミレニアル世代の70%、

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「働く」は仕えること(=仕事)ではなく本来行動すること(=為事)、肩書は結果として複数になるということ

「働く」は仕えること(=仕事)ではなく本来行動すること(=為事)、肩書は結果として複数になるということ

今回の日経COMEMOの投稿テーマについて考えたいと思います。

〇フリーランスでもなく、1つの会社の正社員としてのみ働くのでもなく、社外の仕事を複数持つ、つまり複数の肩書、名刺をもつような働き方は今後スタンダードになるのでしょうか?

〇1つの仕事だけでなく、複数の肩書を持つ必要があると思いますか?

〇複数の肩書を持つことに、どんなメリット・デメリットがあると思いますか?

ごく少数の正社員と

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私は「マレビト」〜利賀村で体験したワーケーションと人類の定住からの解放〜

私は「マレビト」〜利賀村で体験したワーケーションと人類の定住からの解放〜

ワーケーションはインバウンドに頼らない国内旅行の切り札になるかコロナ禍、国内観光のスタイルも少しづつ変えている。

観光は、もともと英語でもSightseeing。

日常を離れ、何か素晴らしいスポットを巡ることだった。

「観光」の語源は古代中国『易経』にある「観国之光,利用賓于王(国の光を観る、用て王に賓たるに利し)」との一節による。(wikipedia)

GOTOキャンペーンの成果で、観光

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コロナ禍、人肌に飢える人々の群れ〜国家が推奨する検疫セックスと仮想化家族〜

コロナ禍、人肌に飢える人々の群れ〜国家が推奨する検疫セックスと仮想化家族〜

1.経済の次に深刻な孤独/孤立と家族の崩壊の問題
コロナ禍は複数年続くという見通しが広がる中、医療崩壊、経済不況以外にもう一つ重大な社会問題が発生している。

日本では話題になりにくいが、人との交渉/接触の問題、孤独の問題だ。

既にコロナ前の時点で首都ソウルの出生率が0.69だった韓国では、4月の婚姻率対前年比20%減、出生率10%減。

結婚にこだわらないカップルが増えているのかもしれないし、

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人類発展の黒歴史感染症史から人類普遍の課題を解き明かす〜今も昔も変わらない私達〜

人類発展の黒歴史感染症史から人類普遍の課題を解き明かす〜今も昔も変わらない私達〜


なぜ、生命科学や感染症史からウイルスについて考えるのかなぜ、新型コロナのウィズコロナの時代を考えるのに、ウイルスのことを生命科学や生命進化のレベルまで含めて考える必要があるのか、専門家でない私が、たった数冊の本や数名の研究者から聞いて得てまとめた知識を紹介する意味があるのか。聞かれることもある。

そうかもしれない。

ただ、私自身は大きな転機、機会、危機に遭遇した時は、専門外の領域の本も読み、

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文系予備知識ゼロの私が理解したビジネスマンが今知っておくべき「ウイルス」の生命科学的構造

文系予備知識ゼロの私が理解したビジネスマンが今知っておくべき「ウイルス」の生命科学的構造

5/30Peatix/日経COMEMOのイベントで、分子生物学者で起業家の高橋祥子さんと生命科学と人類史的な観点で新型コロナの構造と文脈について対談を行いました。

ここでは、その時使用したスライドを用いてより詳細に解説します。

まとめるにあたっては、

先の高橋祥子さんや、臨床免疫学の帝京大学の萩野昇先生

に様々な素朴な質問をするなど、監修の協力を得ました。(部分について)

また、一部スラ

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ウイルス共生社会をどう生き抜くか〜生命科学と人類史から読み解く〜

ウイルス共生社会をどう生き抜くか〜生命科学と人類史から読み解く〜

はじめに今回の投稿内容については、5/30 11:00- Peatix【24時間つながろう】イベントジーンクエスト代表取締役であり分子生物学研究者でもある高橋祥子さんと一部話した内容です。

「新常態」の前に〜コンテクスターとしてのアプローチ〜
私はnoteのプロフィールで〜全ては構造と文脈を正しく把握することでシンプルに理解できる〜と自己紹介している。

事象における「意味の場」(構造/文脈)を

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新常態の前に今整理しておくべき事〜まずは自粛期間に見つけた「本当のジブン」〜

新常態の前に今整理しておくべき事〜まずは自粛期間に見つけた「本当のジブン」〜

はじめに緊急レポートという形で書いてきた「新型コロナウイルスについて」は、大きな動きが無い限り休載。これからの政治、経済、社会がどうなるかについて「新常態(New Normal) 〜少しづつ確実に変わる世界〜」のマガジンで書いていこうと思います。

1. 私達が経験した非日常と激しく移ろう意識この文章は個人的な備忘録に近い。緊急事態宣言が明日から明ける。その前夜、今しか書けない気がして書いている。

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