安川新一郎 (コンサルタント、投資家、未来思考「構造と文脈で世界とその未来はシンプルに理解できる」)
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記事をすべて見る すべて見る「ストーリーテラーを信じるな」、抵抗しつつも自ら堕ちたストーリーの闇~山上徹也容疑者の全ツイート9万文字を読んでわかったこと〜
ストーリー4: ストーリーそのものの毒これまでの記事で安倍元総理銃殺の動機として、当初語られた「ストーリー1: 政治的背景」ではなく、「ストーリー2: 宗教2世による復讐」として母親の入信後の家庭崩壊の境遇から旧・統一教会への復讐を目指したというもの、 さらに、その背景の「ストーリー3 : 氷河期世代の貧困私怨による拡大殺人」について説明してきた。 その山上徹也容疑者に対して、「減刑署名活動」や「山上ガールズ」の様な存在が生まれている。「京大にも行けたかもしれないのに、非
安倍元総理銃撃死のそれぞれの衝撃の文脈(ストーリー)〜核兵器の脅威から私製銃までの暴力の時代にテロとは何かを考えることについて〜
朝起きて、身だしなみを整えてスーツを着て「行ってきます」と仕事に行く。 まだまだやり残したことはある。周囲に期待されてもいる。 暑い中、外でいつもの仕事を始める。 あと2日、プロジェクトの山場、踏ん張りどころだ。 突然、背後から何者かに銃で撃たれ生涯を終える。 想像してみてほしい。 こんな無念な人生の最期があるだろうか、 まずは、このような暴力は誰に対しても許容されるべきではない。 一人の人間としての安倍晋三さんに、人として心から哀悼の意を表したい。 衝撃の文脈(ストー
ロシアとロシア国民が背負ったデジタルタトゥーを私達は乗り越えられるのか 〜The world after the Putin's war〜
ロシア軍は、何故残虐な行為を続けるのかロシア軍の1.5ヶ月におよぶ開戦後の誤算の状況が見えてきた。 戦争の目的は、 「本当に」数日の特別軍事作戦行動でのゼレンスキー政権の打倒だったと思われる。NATO加盟の意志によって安全保障上の脅威を受けたというのはプーチンの口実。NATO加盟の意志表明は以前からあり、むしろ独仏はロシアに配慮してウクライナのNATO加盟は実質的に無視して来た。 政権転覆の威嚇のつもりで包囲した大軍には戦闘に入る準備がなく兵站が不足し、結果として現地で
21世紀の新しい戦争の5つの要素、そしてそれは如何に始まり如何に終わるかについて〜The world after the Putin's war 〜
それは如何に始まったかこの戦争は3/21の安全保障会議の東部2地域の独立国家承認の決議で始まった。 「いいえ、私は、私は…」。ナルイシキン対外情報局(SVR)長官 急展開とこれから起きうる事態に怯え狼狽する側近、おそらく直近の身内の会議で何度も話していた「編入」を口にしてしまったのだろう。この時のプーチン大統領の表情は寵愛する生真面目な部下の失言に「オッチョコチョイの可愛いヤツ」と余裕の笑みすらこぼれている。 この時、プーチン大統領は本当に戦争は、数日で終わると思ってい
「何しにきた!?おまえがここで死んでひまわりの花が咲くように」〜機関銃を持ったロシア兵士にウクライナのおばあさんがひまわりの種を渡そうとした理由〜
機関銃持ったロシア兵に1人ひまわりのタネを持って喧嘩をしに行くおばあさんの動画。 ロシア軍の侵攻が本格化した3日前から世界中に拡散しています。 ロシア語がわかる人によると若いロシア兵は、このおばあさんの激しい罵りに対してすごく丁寧な敬語で答えているようです。 「何しに来た!?」と聞かれて彼にも「これ以上事態を悪化させないために」としか答えられず困惑する兵士。彼も演習だと聞いてきたらどうも違うようだと戸惑っている様にも見えます。 おばあさんは言います。 「ひまわりの種持