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わたしの本棚

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読んだ本の感想をまとめてみました。
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#読書感想文

【わたしの本棚】働き方に悩む人、やりたいことがある人の道しるべとなる1冊~『「私らしく」働くこと 自分らしく生きる「仕事のカタチ」のつくり方』

【わたしの本棚】働き方に悩む人、やりたいことがある人の道しるべとなる1冊~『「私らしく」働くこと 自分らしく生きる「仕事のカタチ」のつくり方』

 経験を積み重ねたことや、ライフステージの変化により自分の「働き方」について悩んだり、何かを「やりたい」と思ったことは、多くの方が経験されているのではないでしょうか。

日々の仕事のあれこれ細かいことに悶々としたり、「働くこと」や「活動をすること」には面白さを感じる一方で、悩むこともあると思います。
もしかしたら、今その真っただ中にいる方もいるかもしれません。

 わたしもその一人です。会

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【おすすめ本】これからも地方から発信し続けたい!と思えた本~『魔法をかける編集』(著者:藤本智士)

【おすすめ本】これからも地方から発信し続けたい!と思えた本~『魔法をかける編集』(著者:藤本智士)

こんにちは。ライターのすずき・ちえです。
私は宮城県仙台市を拠点に、会社員のかたわらローカルウェブメディアや自身のブログで、地域住民の目から見たローカル情報を発信しています。

主におすすめのおでかけスポットや飲食店(コーヒーとスイーツ率が高め)紹介や、地域活性化につながる活動をする人たちや企業へのインタビュー記事を書いています。

詳しいプロフィールについてはこちら。

2018年より活動を開始

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【ブックレビュー】東北在住・アラフォー会社員ライターの「2022年読んで良かった本ベスト3」

【ブックレビュー】東北在住・アラフォー会社員ライターの「2022年読んで良かった本ベスト3」

※2022年年末に書いてリライトした記事です。

東北在住の会社員ライター すずき・ちえです。
2022年、みなさんはどのような1年でしたか?

私は様々な変化があった1年でした。会社では人事異動で新しい職場へ、ライター活動では、個人ブログを開始したり、新しい媒体で書き始めたり。
充実していたものの、物事に追われてヒイヒイ言っていた時期も。

そんな時に支えとなってくれたのが本です。読書をすること

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【読書感想文】書くことに行き詰まっていた時、道しるべとなった一冊~『書くことについてのノート』

【読書感想文】書くことに行き詰まっていた時、道しるべとなった一冊~『書くことについてのノート』

私は会社員のかたわら、文章を書く活動をしている。住民発のローカルwebメディアに取材記事を書かせてもらったり、友人たちとの創作ユニットでエッセイを綴ったりしている。

初めは趣味の延長で、楽しくやっていた。提出した原稿にたくさん赤入れがあっても、「自分の文章がより良くなるのなら」と前向きに捉えられた。いざ公開されて取材先や読者からの反応をいただけることもあり充実感があった。

しかし、書き続けるう

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【読書記録】『文にあたる』

【読書記録】『文にあたる』

 好きな本のジャンルのひとつが、仕事について書かれたエッセイである。なぜなら、自分が出会うことがなかった職業を知れたり、作者の仕事観にふれたりできるからだ。

 最近、「校正者」の方が書いた本『文にあたる』を読んだ。今までよく知らなかった書籍や雑誌の校正という仕事について書かれており、興味深く読んだ一冊だった。

 著者の牟田都子氏は、プロフィールによると図書館員を経て出版社の校閲部に勤務し、20

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【ブックレビュー】そばに置いておきたい。田辺聖子さんの大らかで優しさに溢れた言葉たち~『歳月がくれるもの まいにち、ごきげんさん』(田辺聖子)

【ブックレビュー】そばに置いておきたい。田辺聖子さんの大らかで優しさに溢れた言葉たち~『歳月がくれるもの まいにち、ごきげんさん』(田辺聖子)

こんにちは。
東北で暮らす本好きのライター、すずき・ちえです。

今日ご紹介するのは、田辺聖子さんの『歳月がくれるもの まいにち、ごきげんさん』。

本を読んだきっかけ
田辺さんと言えば、ご存じの方も多いとは思いますが、現在、再放送中の朝ドラ『芋たこなんきん』の主人公町子のモデルですね。
毎朝ご覧になられている方も多いのではないでしょうか。

私も視聴者の一人です。町子と夫である「カモカのおっちゃ

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【ブックレビュー】『いつもの言葉があか抜ける オトナ女子のすてきな語彙力帳』

【ブックレビュー】『いつもの言葉があか抜ける オトナ女子のすてきな語彙力帳』

こんばんは!
本好きのライター、すずき・ちえです。

今日ご紹介する本は、こちら。

家庭や仕事において経験を重ねるたびに痛感するのが、自分の日本語の拙さ。
生まれて40年間、母国語として毎日使っていたのにもかかわらず、です。

思い当たるのが
・気がつけば相づちがワンパターンに。「なるほど」「そうですね」「へぇ~」ばかり。

・高校生の頃に「とても」を「チョー」と言うのが流行った年代のせいか、い

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【ブックレビュー】グレイヘアが素敵なマダムによる本。年齢を重ねるのも悪くない?むしろ楽しみに思えた~『カッコよく年を取りなさい グレイヘア・マダムが教える30のセオリー』

【ブックレビュー】グレイヘアが素敵なマダムによる本。年齢を重ねるのも悪くない?むしろ楽しみに思えた~『カッコよく年を取りなさい グレイヘア・マダムが教える30のセオリー』

こんにちは!
本好きの東北在住ライター、すずき・ちえです。
時々、noteでブックレビューを書いています。

今回、ご紹介する本は『カッコよく年をとりなさい グレイヘア・マダムが教える30のセオリー』。

◆本との出会い私ごとですが、昨年40代を迎えました。そこで直面したのが、ネガティブな変化に戸惑う自分でした。

今まで好きだった服を着ても、言葉にできないような違和感を感じ、髪の毛にはチラホラと

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【ブックレビュー】全国各地で本にかかわる女性たちの生き方を垣間見る『本の時間を届けます』

【ブックレビュー】全国各地で本にかかわる女性たちの生き方を垣間見る『本の時間を届けます』

こんにちは。
東北暮らしの週末ライター、すずき・ちえです。
今日は最近読んだ本のレビューを書いていきます。

ご紹介する本はこちら。

2016年に初版が発行された本です。
先日、地元の図書館に行った時に見つけました。私も本が好きなので、タイトルに惹かれて手に取りました。

パラパラとページをめくると、本が好きで、本を届ける仕事や活動を自分で初めた女性たちをクローズアップしている内容でした。

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【ブックレビュー】そっと背中を押してくれる珠玉の言葉が詰まる『本が紡いだ五つの奇跡』(森沢明夫・著)

【ブックレビュー】そっと背中を押してくれる珠玉の言葉が詰まる『本が紡いだ五つの奇跡』(森沢明夫・著)

 私は、本を読むのが好きだ。「読書が好き」と言うと、話題の一つとして「好きな作家、よく読む作家は?」と聞かれる。本好きの方にとっては身に覚えのある経験ではないだろうか。

 そう聞かれると、私が真っ先に名前をあげるのが、森沢明夫(もりさわあきお)さんだ。

 『虹の岬の喫茶店』など映画化された作品も多数。森沢さんの作品を読んだ方や、映画を見た方も多いかもしれない。

 作品の主人公は、子どもから大

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【最近読んだ本】お笑いとゴミ清掃員、ふたつの顔を持つ芸人によるエッセイ

【最近読んだ本】お笑いとゴミ清掃員、ふたつの顔を持つ芸人によるエッセイ

本との出会いみなさんは、「エンタの神様」というテレビ番組を知っていますか?

2003年から2010年まで、日本テレビ系列でレギュラー放送されていたお笑い番組で、今でも不定期で特番が組まれるほど人気のある番組です。多くの芸人さんの漫才やコントを見ることができました。

土曜日の夜に見ていた方も多いのではないでしょうか?

私も毎週欠かさずに見ていたひとりです。その番組で知った「マシンガンズ」という

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【東北ゆかりの本】心の中に閉じ込めていた想いに気づかされた本

【東北ゆかりの本】心の中に閉じ込めていた想いに気づかされた本

【本との出会い】

以前から、作者・くどうれいんさんのエッセイが好きで読んでいる。

彼女の作品の中には、出身・在住の岩手(盛岡周辺)、もしくは学生時代を過ごしたという仙台が登場する。私も岩手と仙台に縁が深いので、「北上川」や「北仙台」といった、なじみの川の名前や地名が出てくると、情景が浮かんできた。

また雪国ならではのエピソード(『うたうおばけ』より「雪はおいしい」)では、「自分も同じことをし

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【東北ゆかりの本】40才過ぎて新たな道へ~盛岡の書店「BOOKNERD」店主の言葉

【東北ゆかりの本】40才過ぎて新たな道へ~盛岡の書店「BOOKNERD」店主の言葉

本との出会い一度社会に出て、喜びも苦しみも経験した末に、「これだ」というものに出会う(または気がつく)、そんな経験はないだろうか?

実は私もそのひとりで、社会に出てある程度経ってから「やりたいこと」に出会った。(正確には、気がついた)
それも35才を過ぎてからだ。

インターネットや雑誌では、アラフォー世代で新しい挑戦を始めた人のインタビューを目にすることはある。
しかし、私の周り(狭い世界)で

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【読書感想文】小野寺史宜『ひと』

【読書感想文】小野寺史宜『ひと』

もし20才の学生の身で、突然家族が亡くなり天涯孤独になったとしたら…。さらに周りに頼れる人が誰もいないとしたら…。

あらすじこの話の主人公は、20才の東京の大学生・柏木聖輔。鳥取にいる唯一の肉親である母親を亡くし、天涯孤独の身の上となった。

聖輔は、経済的に行き詰まり、大学を中退。ついには所持金が55円になってしまった。空腹の中立ち寄った商店街の総菜屋で、唯一買えるコロッケを買おうとしたところ

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