#読書
【読書録】ゼロ時間へ / アガサ・クリスティ
2022年2月22日 読了
タイトルがSFみたいで前から気になっており、さらにクリスティ本人の選書でもファン投票でもベスト10内に入っていると知って手に取った。
通常の推理小説は殺人が起こってから推理が始まり犯人を見つけ出すが、この小説は殺人が計画された時間から始まり、犯行の瞬間である「ゼロ時間」へ向かっていく、ということが作品内でも冒頭で語られる。前情報としてその叙述法を聞いていたので、どん
【読書録】カーテン / アガサ・クリスティ
2022年1月18日 読了
名探偵ポアロ最後の事件ということで、これまでポアロシリーズを読み漁ってきた締めくくりとして手に取った。ただ単にポアロが最後に登場する作品というわけではなく、ポアロという人物の顛末がしっかり描かれた内容。これがまた、ポアロシリーズの最後、そしてポアロという男の最期にふさわしい、素晴らしい内容だった。
ポアロ最後の作品という感傷的な要素もあるが、それ以上にミステリーとし
【読書録】オリエント急行の殺人 / アガサ・クリスティ
2022年1月8日 読了
タイトルがここまで有名な作品なのに、内容について何の前知識もなく読むことができたのは本当にラッキーだと思う。こんな大胆なトリックならどこかで知ってしまってもおかしくないようなものだが、まんまと結末にすごい衝撃を受けた。
正直なところ結末まではかなり退屈だった。列車内で起こった殺人について、大量の登場人物を一人ずつ呼び出して順番に証言をとっていくだけの展開が延々と続く。
2021年に読んだなかで特に面白かった本ベスト5
2021年は自分の人生史上、もっとも「何もしなかった1年」だったように思います……。
でもこんな年が1年くらいあっても良いよねという気持ちで、来年は色々やりたいことをやる1年にしたいです。
さて、2021年はあまりたくさん読書もできず、20冊くらいしか読めなかったのですが、そのなかでも自分の中で殿堂入りするほどの出会いがいくつかありました。今回はそんな、2021年に自分にとって大切な出会いとなっ
【読書録】スタイルズ荘の怪事件 / アガサ・クリスティ
2021年12月28日 読了
ポアロ初登場作品ということで、ルーツを知る意味で手にとったのだが想像以上の面白さに驚き。
ミスリードを複雑に絡ませ続け、どんでん返しに次ぐどんでん返しで最後の最後まで驚かされ続ける。この人が真犯人だと思ったらやっぱりこの人が、いやこの人が……という具合に、まんまと翻弄され続けてしまった。
ただ、どんでん返し的な面白さこそ魅力ではあるが、フェアプレーな推理を期待して
緋色の研究 / コナン・ドイル
2021年8月20日 読了
シャーロック・ホームズの作品ってそういえば読んだことがないなぁと思って手に取った。この作品は、ホームズとワトスンが出会う第一作として、ワトスンの視点でホームズの変わり者ぶりと、その超人的な推理が描かれていく。
ホームズのキャラクターはとても個性的で、人並外れた観察眼に驚かされるワトスンだが、読者もワトスンと同じ視点でホームズという変人を目の当たりにできるのが面白