望月ひとし

1963年新潟県生まれ。ビジネスモデル構築コンサルタント。20年連続赤字の会社を黒字化…

望月ひとし

1963年新潟県生まれ。ビジネスモデル構築コンサルタント。20年連続赤字の会社を黒字化したノウハウを電子書籍『小さな会社の大きな戦略』『小さな会社のリーダーシップ論』に掲載。合言葉は「ハートを柔軟に、もっとしなやかに、もっとしたたかに!」。

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記事一覧

常識外で成功した「獺祭」

「職人は、弟子に自分の技を教えず、技を見せて盗ませる」 この手法は職人の世界では、今でも生き続けているのかもしれません。 しかしそのような世界観とは真逆の方法を…

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おバカだけど心に残る映画 その3 郷愁の「中条文映」

私の生まれ故郷である新潟県中条町(現在は胎内市)には、かつて映画館が1館だけ存在していました。 「中条文映」という映画館です。 田舎町の小さい映画館でしたので、…

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「ジャーナリストのありかた」と「人としてのありかた」

YouTubeを観て、久しぶりに胸が熱くなった。 森友問題の新事実をスクープした相澤冬樹記者(大阪日日新聞)のトークライブ(3月20日)である。 『森友スクープ 赤木手記…

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おバカだけど心に残る映画 その2 『変態家族 兄貴の嫁さん』

今回お届けする映画は、『変態家族 兄貴の嫁さん』です。タイトルを見れば、ピンク映画ということが一目瞭然です。第一回目に引き続き、またもやお色気映画ですみません。…

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おバカだけど心に残る映画 その1 『アマゾネス』

シリーズでお届けする「おバカだけど心に残る映画」では、とてもクダラナイ内容なのに、いつまでたっても忘れられない映画を紹介します。 第一弾は、『アマゾネス』1973年…

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まだマウスを使いますか?

あなたは、パソコンワークでマウスを使っていますか? 使い慣れた人にとっては、マウスは必需品です。私もかつてはそうでした。でも、マウスを使うのをやめたら、パソコン…

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地震、雷、火事、重役(後日談)

さて、前回の記事は、日本から電話がかかってきて、重役からボロクソに怒られた話でした。 前回の記事はこちらから  ↓ ↓ ↓ 「地震、雷、火事、重役」 https://note.

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地震、雷、火事、重役

前回の記事に引き続き、インドネシア駐在時のゴルフ場での失敗体験をお届けします。 前回の記事はこちらから ↓ ↓ ↓ 「サラリーマン人生最大の失敗」 https://note.co

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サラリーマン人生最大の失敗

今から15年ほど前、インドネシア現地法人(ジャカルタ)へ赴任したときの話です。 海外駐在するビジネスマンとして、最初にやらなければならないことは、何でしょうか?…

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出川哲朗はなぜ愛されるのか?

人間は完璧ではありません。どんな人間にも欠点はあります。リーダーも失敗をすれば、誤った判断を下すこともあります。 私自身も振り返ってみると、恥ずかしい過ちを犯し…

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「最も個人的なこと」を続ける表現者にエールを!

「最も個人的な(Personal)ことが、最も創造的(Creative)である」 この言葉は、韓国映画『パラサイト 半地下の家族』で、オスカー(2020年アカデミー賞)を受賞したポ…

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商談で会話が途切れたら・・・

客先での商談の際、会話が途切れてしまうことってよくありますよね。もともと営業職だった私は、そんな苦い経験を何度も味わいました。 一番つらかった思い出があります。…

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顧客の要望に逆らって世界No.1になった会社

世の中にはいろいろな会社がありますが、顧客の要望に逆らって世界No.1になった会社があるんです。 小型モーターのシェア世界No.1のマブチモーターです。 マブチモーター…

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ロック産業の憂鬱〜「ギターは終わった」

ギターの好きな人にとっては、ギブソンやフェンダー、そしてマーチンなどは憧れの存在ですよね。実は私も、その単語を聞いただけで、興奮するほどのNo Music No Lifeな人間…

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部下のホメ方〜「逆自力三角褒め」を使え!

一般的に、部下は叱るよりもホメる方が伸びると言われています。 古典的名著『人を動かす』の著者であるデール・カーネギー氏も「批判によって人間の能力はしぼみ、励まし…

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新規事業の作り方(その3)〜「ビジネスモデル」を学べ!

「新規事業の作り方」の最終回です! これまで、 ●他業種のビジネスモデルを自分の業種へ移植する ●アナロジー思考が重要 というお話をしました。 では、そもそも「ビジネ…

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常識外で成功した「獺祭」

常識外で成功した「獺祭」

「職人は、弟子に自分の技を教えず、技を見せて盗ませる」
この手法は職人の世界では、今でも生き続けているのかもしれません。

しかしそのような世界観とは真逆の方法を貫いている酒蔵があります。
山口県岩国市にある旭酒造です。あの「獺祭」をつくっている酒造会社といえば、酒好きの方にはお馴染みかもしれません。

獺祭は、これまでの伝統的な酒造りの手法を覆したお酒として知られています。なにがこれまでと違うの

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おバカだけど心に残る映画 その3 郷愁の「中条文映」

おバカだけど心に残る映画 その3 郷愁の「中条文映」

私の生まれ故郷である新潟県中条町(現在は胎内市)には、かつて映画館が1館だけ存在していました。

「中条文映」という映画館です。

田舎町の小さい映画館でしたので、常時なにかを上映しているわけではなく、夏休みや冬休み期間だけ上映をしていたと記憶しています。

小学生の頃、終業式当日に映画のチケットが全生徒へ配布されます。そして、親からお小遣いをもらい、友達と一緒に中条文映へ足を運びます。それがとて

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「ジャーナリストのありかた」と「人としてのありかた」

「ジャーナリストのありかた」と「人としてのありかた」

YouTubeを観て、久しぶりに胸が熱くなった。

森友問題の新事実をスクープした相澤冬樹記者(大阪日日新聞)のトークライブ(3月20日)である。

『森友スクープ 赤木手記を掘り下げる』
https://www.youtube.com/watch?v=_5xb5H8GHLg

わずか1時間のトークであったが、私の心の中に、いろいろな感情が沸き起こった。

驚き
興奮
感動
怒り
笑い
悲しみ

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おバカだけど心に残る映画 その2 『変態家族 兄貴の嫁さん』

おバカだけど心に残る映画 その2 『変態家族 兄貴の嫁さん』

今回お届けする映画は、『変態家族 兄貴の嫁さん』です。タイトルを見れば、ピンク映画ということが一目瞭然です。第一回目に引き続き、またもやお色気映画ですみません。

ただし、あなどってはいけません。この映画、あの『Shall we ダンス?』の周防正行監督のデビュー作なんです。周防監督といえば、他にも『シコふんじゃった。』や『ファンシーダンス』など、素晴らしい作品がたくさんあります。

で、この『変

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おバカだけど心に残る映画 その1 『アマゾネス』

おバカだけど心に残る映画 その1 『アマゾネス』

シリーズでお届けする「おバカだけど心に残る映画」では、とてもクダラナイ内容なのに、いつまでたっても忘れられない映画を紹介します。

第一弾は、『アマゾネス』1973年(イタリア・フランス・スペイン)テレンス・ヤング監督作品です。

舞台は古代ギリシア。男を排除し、女だけで成り立つ部族「アマゾネス」のお話です。

女だけの部族とはいえ、子孫を残すためには、男の協力が必要です。そのためアマゾネスらは、

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まだマウスを使いますか?

まだマウスを使いますか?

あなたは、パソコンワークでマウスを使っていますか? 使い慣れた人にとっては、マウスは必需品です。私もかつてはそうでした。でも、マウスを使うのをやめたら、パソコン操作がとても快適に進むようになったのです。

マウスをやめたのは、Apple Store 銀座店でMacBookの操作方法のセッションを受けたことがきっかけです。

MacBook Air + マウス で操作をしていた私に対して、Apple

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地震、雷、火事、重役(後日談)

地震、雷、火事、重役(後日談)

さて、前回の記事は、日本から電話がかかってきて、重役からボロクソに怒られた話でした。

前回の記事はこちらから
 ↓ ↓ ↓
「地震、雷、火事、重役」
https://note.com/stssiye/n/n99676abbee2e

それにしても、あの怒り方は尋常ではなかった・・・。なぜ重役はあんなにも怒っていたのか? その理由を私は後で知りました。

私がインドネシアでゴルフコンペに参加してい

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地震、雷、火事、重役

地震、雷、火事、重役

前回の記事に引き続き、インドネシア駐在時のゴルフ場での失敗体験をお届けします。

前回の記事はこちらから
↓ ↓ ↓
「サラリーマン人生最大の失敗」
https://note.com/stssiye/n/n2c3bead4dfb5

その日は、得意先のゴルフコンペでした。ゴルフ初心者の私にとって、コンペはとても緊張する場です。プレー中に不手際があってはいけないと、私は細心の注意を払ってコンペに望み

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サラリーマン人生最大の失敗

サラリーマン人生最大の失敗

今から15年ほど前、インドネシア現地法人(ジャカルタ)へ赴任したときの話です。

海外駐在するビジネスマンとして、最初にやらなければならないことは、何でしょうか?

私にとって、それはゴルフの練習でした。なぜなら、ジャカルタに駐在するビジネスマンが人間関係を構築するには、休日のゴルフが最も確実な方法だからです。

しかし、私はもともとゴルフが大嫌いで、日本では一度もやったことがありません。そのため

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出川哲朗はなぜ愛されるのか?

出川哲朗はなぜ愛されるのか?

人間は完璧ではありません。どんな人間にも欠点はあります。リーダーも失敗をすれば、誤った判断を下すこともあります。

私自身も振り返ってみると、恥ずかしい過ちを犯してきました。

請求書のゼロを一つ少なくして送ってしまったこともありました。(汗)
勘違いして部下を怒ったこともあります。(恥)
腹を立てて携帯電話を床に投げつけ壊してしまいました。(涙)

でも、それでいいんです。

なぜなら、完璧を目

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「最も個人的なこと」を続ける表現者にエールを!

「最も個人的なこと」を続ける表現者にエールを!

「最も個人的な(Personal)ことが、最も創造的(Creative)である」

この言葉は、韓国映画『パラサイト 半地下の家族』で、オスカー(2020年アカデミー賞)を受賞したポン・ジュノ監督のスピーチの中で語られた。

私が映画の勉強をしていた頃、いつも心の中に刻み込んでいた言葉があります。「最も個人的なことが、最も創造的である」。誰の言葉かというと・・・偉大なマーティン・スコセッシ監督によ

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商談で会話が途切れたら・・・

商談で会話が途切れたら・・・

客先での商談の際、会話が途切れてしまうことってよくありますよね。もともと営業職だった私は、そんな苦い経験を何度も味わいました。

一番つらかった思い出があります。

私が定期的に訪問していた得意先の部長さんとの会話です。その方は、経済問題や企業情報にとても詳しく、あらゆる時事ネタが飛び出すのです。

私は話についていけず、ただうなずくばかり。自分の知識不足を露呈してしまうのがとても恐怖でした。相手

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顧客の要望に逆らって世界No.1になった会社

顧客の要望に逆らって世界No.1になった会社

世の中にはいろいろな会社がありますが、顧客の要望に逆らって世界No.1になった会社があるんです。

小型モーターのシェア世界No.1のマブチモーターです。

マブチモーターが製造しているモーターの用途は多岐に渡っています。

🔵 自動車電装品
🔵 電動ドリル
🔵 電動歯ブラシ
🔵 携帯電話のバイブレーション機能

今でこそ、自動車から生活用品まで幅広い用途で製造を行っている会社ですが、創業

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ロック産業の憂鬱〜「ギターは終わった」

ロック産業の憂鬱〜「ギターは終わった」

ギターの好きな人にとっては、ギブソンやフェンダー、そしてマーチンなどは憧れの存在ですよね。実は私も、その単語を聞いただけで、興奮するほどのNo Music No Lifeな人間です。(でもギターはあまり上手くない)

ですから、昨年、ギブソン社の経営破綻のニュースを読んだときは、買ったばかりの新品のギターを机の角にぶつけて傷をつけてしまったときほどのショックでした。何故、世の中のギター小僧を虜にし

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部下のホメ方〜「逆自力三角褒め」を使え!

部下のホメ方〜「逆自力三角褒め」を使え!

一般的に、部下は叱るよりもホメる方が伸びると言われています。

古典的名著『人を動かす』の著者であるデール・カーネギー氏も「批判によって人間の能力はしぼみ、励ましによって花開く」と書いています。

とはいえ、なかなか人をホメるのって、難しいですよね。私の場合は、ホメようとしても、部下を前にすると、なかなか良い言葉が見つからないのです。しかも、お世辞のように白々しく聞こえてしまうことが怖くて、ホメる

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新規事業の作り方(その3)〜「ビジネスモデル」を学べ!

新規事業の作り方(その3)〜「ビジネスモデル」を学べ!

「新規事業の作り方」の最終回です!

これまで、
●他業種のビジネスモデルを自分の業種へ移植する
●アナロジー思考が重要
というお話をしました。

では、そもそも「ビジネスモデル」とは一体何でしょう? 

簡単にいうと、企業が利益を生み出す仕組みです。そして、この仕組みは、いくつかのパターンがあります。そしてそのパターンを知ることが、新規事業を作る上でとても大切なのです。

なぜなら、利益を生み出

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