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時にカレーは世界を救う

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スパイスカレー研究部のなりたち、一平ちゃんカレーのこれまでを綴っています
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全員がリスペクトしあえる世界を

全員がリスペクトしあえる世界を

「みんなが主役になれる場所をつくりたい」
この想いが、真ん中にありました。カレーを一緒につくるイベントでは、上下も主従関係もない。みんな子どもに戻っているような感じ。それぞれができることを担うというよりも、率先して、役割を果たしていく。
得意なこと、好きなことで補い合う「おたがいさま」の関係づくり。
どうでもいい「権威」とか、「肩書き」とかを、解放したいんですよね。
それぞれの、すべての役割がすば

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好きなことを、なりわいに。

好きなことを、なりわいに。

仕事が利益を上げて、食べていくためのなりわいだとしたら、ふたつの会社で担保できていたので、カレーを仕事にしようという思いは、実はそこまでなくて。
結果的に、お金をいただいているので、客観的にみたら仕事ではあるけど、自分の感覚では、まだまだ一平ちゃんカレーの想いやコンセプトを広げる活動の途中で、たまたまお金をいただいているような状態です。

お金を稼ぐことと、好きなことを両立させる。カレー研究部もお

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ぽんちゃんのカレーと、変化。

ぽんちゃんのカレーと、変化。

2016年7月。
岡山県西粟倉村での仕事のため、乗り換えをしていた兵庫県の姫路に降り、ゲストハウス「ガハハハウス」にいたぽんちゃんという当時大学3回生の女の子と出会いました。

彼女はゲストハウスに住み込みで働いていました。
店主は、京子さん。ぽんちゃんにとって、お母さんのような存在だった。京子さんや商店街の人たちに、すごくよくしてもらっているから、商店街のために何かやりたい、という話を聞き、「カ

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グランプリをとった、その後。

グランプリをとった、その後。

2016年は今の仕事にはなっていなくて、ただひたすらいろんな地域をまわって、カレーをつくって食べることをやり続けていた1年でした。2017年の夏に、仕事に転換するきっかけがふたつ。

ひとつが友人のカレー仲間に誘われて入った、「NEW PEACE」が運営する「6curry」を立上げから関わらせてもらったこと。

そしてもうひとつが、2017年8月に高橋渚さんと出会い、「スパイスカレー研究部」を始め

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「カレーを食べる」をきっかけにつながる、考える。

「カレーを食べる」をきっかけにつながる、考える。

カレーの人、になったきっかけ。
2015年の6月に、本気で瀬戸に会社をつくろうとしました。
企画書を作って、東京から精鋭7人引き連れて、瀬戸へ行って。瀬戸に住む方、30人ぐらい集まっていただいて、事業計画発表会を開きました。
瀬戸に遊びに来ている、のではなく、何か瀬戸と関わりたい。
そのとき、何かを実現した訳ではありませんが、その5ヶ月後ぐらいに「カレーやろう!」と言い出しました。

それは、20

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まんなかにあるものが「カレー」である理由。

まんなかにあるものが「カレー」である理由。

前回は、スパイスカレー研究部について綴りましたが、今回からは「カレー」である、そもそもの話を綴ります。

新井家は、父、母、弟の4人家族の食卓。
でも、食卓を作る両親の食の好みが基本的に合わず、いつも喧嘩。
そんな両親の共通の好きなものは、カレーと鰻。
このふたつだけは、晩御飯に出て来ると、喧嘩はなく、すごく楽しい晩御飯の時間。
子どもながらに、「鰻は高い」とわかっていたから、「晩御飯、何食べたい

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