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記事一覧
〈読書メモ〉4月−6月
✅ 初読み作家
4月
キャッチャー・イン・ザ・ライ/J・Dサリンジャー 訳:村上春樹
名作オブ名作を村上春樹訳で。20代が読んでも主人公に同意できたのはまだ「今」に満足してないから。
✅革命前夜/須賀忍
漠然とした知識しか持っていないベルリンの壁崩壊の真相を留学生、西ドイツの人間、東ドイツの人間、どちらにも当てはまらない教会の人間…あらゆる立場の視点から映る歴史が動く瞬間を追体験できる貴重な
〈読書メモ〉グレゴワールと老書店主/マルク・ロジェ 藤田真利子 訳
〈あらすじ〉老人介護施設で働き始めた青年グレゴワールは、居室で本に埋もれるように暮らす元書店主の老人に出会い、無縁だった本の世界に足を踏み入れる。身体がきかなくなってきた老人に朗読を頼まれ、彼の道案内に従い、サリンジャーからジュネまで様々な本に出会い、虜(とりこ)になっていく。老人は青年に読書の喜びだけではなく、友情、愛情という人との関係性の大切さも伝えた。青年の成長と、老いの真実についても考えさ
もっとみる〈読書メモ〉哲学の謎/野矢茂樹
〈あらすじ〉私が死んでも世界は続くだろうか。理由は?
「時が流れる」のは本当か。他人に意識があるとなぜわかる?
実在、知覚行為、自由など哲学の根本問題を専門用語ではなく日常生活レベルで考察する画期的対話篇。
(講談社現代新書)
「時間は時速1時間ぐらいで流れている」かな!?他者・意味・行為・自由など、哲学の根本問題を日常生活レベルの対話形式で問い直したロングセラー哲学ってこんなに面白い
〈読書メモ〉これはただの夏/燃え殻
〈あらすじ〉その瞬間、手にしたかったものが、目の前を駆け抜けていったような気がした。
「普通がいちばん」「普通の大人になりなさい」と親に言われながら、周囲にあわせることや子どもが苦手で、なんとなく独身のまま、テレビ制作会社の仕事に忙殺されながら生きてきてしまった「ボク」。取引先の披露宴で知り合った女性と語り合い、唯一、まともにつきあえるテレビ局のディレクターにステージ4の末期癌が見つかる。 そし
〈読書メモ〉私の美しい庭/凪良ゆう
〈あらすじ〉
小学生の百音と統理はふたり暮らし。朝になると同じマンションに住む路有が遊びにきて、三人でご飯を食べる。
百音と統理は血が繋がっておらず、その生活を“変わっている”と言う人もいるけれど、日々楽しく過ごしている。
3人が住むマンションの屋上には小さな神社があり、断ち切りの神様が祀られている。悪癖、気鬱となる悪いご縁を断ち切ってくれるといい、“いろんなもの”が心に絡んでしまった人がやっ
〈読書メモ〉夜行秘密/カツセマサヒコ
〈あらすじ〉ーーそれは、彼女と僕だけの秘密です。
映像作家のトップランナーとして孤高に生きる宮部あきら。ファンの域を超えて宮部に執着する富永早苗。SNSから突如ブレイクしたバンド・ブルーガール。脚本家を夢見て小さな劇団に所属する岩崎凛。居場所を失った高校生・松田英治。秘密を抱えながら暮らすナツメとメイーー。それぞれが迷い、悩み、嫉妬し、決断をしては、傷つき合う。恋の輝きと世界に隠された理不尽を描い
〈読書メモ〉赤いモレスキンの女/アントワーヌ・ローラン著、吉田洋之訳
〈あらすじ〉男はバッグの落とし主に恋をした。手がかりは赤い手帳とモディアノのサイン本。
パリの書店主ローランが道端で女物のバッグを拾った。中身はパトリック・モディアノのサイン本と香水瓶、クリーニング屋の伝票と、文章が綴られた赤い手帳。バツイチ男のローランは女が書き綴った魅惑的な世界に魅せられ、わずかな手がかりを頼りに落とし主を探し始める。英王室カミラ夫人も絶賛、洒脱な大人のおとぎ話第二弾。
〈
〈読書メモ〉カラフル/森絵都
〈あらすじ〉「おめでとうございます! 抽選にあたりました! 」 生前の罪により輪廻のサイクルからはずされたぼくの魂が天使業界の抽選にあたり、 再挑戦のチャンスを得た。
自殺を図った中学三年生の少年、小林真の体にホームステイし、 自分の罪を思い出さなければならないのだ。 ガイド役の天使のプラプラによると、父親は利己的で母親は不倫しており、兄の満は無神経な意地悪男らしい。
学校に行ってみると友達が
〈読書メモ〉夢をかなえるゾウ/水野敬也
〈あらすじ〉「お前なぁ、このままやと2000%成功でけへんで」ダメダメなサラリーマンの前に突然現れた関西弁を喋るゾウの姿をした神様“ガネーシャ”。成功するために教えられたことは「靴をみがく」とか「コンビニで募金する」とか地味なものばかりで…。ベストセラー『ウケる技術』の著者が贈る、愛と笑いのファンタジー小説。
〈感想〉2022年最初の1冊は自己啓発本の金字塔として有名な『夢をかなえるゾウ』
初夢
〈読書メモ〉熱帯/森見登美彦
〈あらすじ〉汝にかかわりなきことを語るなかれ――。そんな謎めいた警句から始まる一冊の本『熱帯』。
この本に惹かれ、探し求める作家の森見登美彦氏はある日、奇妙な催し「沈黙読書会」でこの本の秘密を知る女性と出会う。そこで彼女が口にしたセリフ「この本を最後まで読んだ人間はいないんです」、この言葉の真意とは?
秘密を解き明かすべく集結した「学団」メンバーに神出鬼没の古本屋台「暴夜書房」、鍵を握る飴色のカー