永沢俳里

雑記家、詩人、ときどき魔女 https://lit.link/upLqOtjIhN…

永沢俳里

雑記家、詩人、ときどき魔女 https://lit.link/upLqOtjIhNYZ0923sJoCi2ZJpjH3

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四半世紀は贅沢な孤独を

温室は環境の整った修羅だった。それに気づいたのは25の秋で、その秋も儚く散ってしまうのだと思うととても切ない。 四半世紀生き抜いた褒美として私は自分に本当に孤独をプレゼントした。6月に2年半努めた会社を辞め、これを書いてる現在(2023/09/27)まで無職としてのらりくらり生きている。一時期アルバイトをしたけど、この夏の暑さに私が勝てず1ヶ月で辞めた。 『空白期間は何をしていましたか?』 会社を辞めて真っ先に指定ゴミ袋(45L)に会社員時代に使っていたもの投げ入れた。

    • 09/25 ノコンギク

      ノコンギク 質素 やっと秋の気候になってきた。いらっしゃいまし。 秋口と春はスピードを落として丁寧に暮らしたくなる。(元々最低速度でしか走れてないけど) 自分が子供の頃の秋の長さってどのくらいだっけと思ったけど、どこまで遡ればいいかわからなくなった。あと数年したら、新卒の年も子供判定になるんだろうな。いつまでも、子ども。 最近1日1編詩を書く習慣ができました。最低で1つ、書けそうなら3つって決めて、短くてもいいから何かしら書いてる。 また友人と展示に出たり、ありがたいこ

      • 【詩】ねむり

        丹念に 翳した夜半 の 恋は 薄ら   薄ら燃えて 形骸化した幽霊 それらしき視野は月明かりの前では只の屑でして 星になろうなんて今時短冊に書くものなんてありゃしませんので いつかの影を 舐めようとした匿名 の鱗 名を認めたら 受け付けて しまうのです 一種の……虚ろいを 封じたのです 喘ぐ前に 昏睡前夜の或る砂漠 はびこる媒体 鏡合わせの欲を 擦る擦る 術は無し 「わざとです」 最終列車の弱さを罵り 鱗粉を放出する麓 最新

        • 9/18 サルビア

          サルビア 尊敬 ここ最近?数週間(あるいはそれ以上)間隔をあけて昔の人達が夢に居座っている。 学校にいた人だったり、1ヶ月くらい入院期間が被っていた子だったり、挨拶しかしたことない誰かの兄弟だったり。 夢の中では誰とも話していないし触れてもいない。 そこでは俺がインビジブルなのか、壁にかかった絵画や像みたいに「ただいるだけ」なのか不明。 俺じゃない人(人?)同士で言葉をかわしたような気もするけど声なんて忘れたし、身長や体格や見た目もみんな変わっているからぼんやりしているんだ

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        四半世紀は贅沢な孤独を

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          https://hairi-gift.hatenablog.jp/entry/2024/09/15/191914 引きこもりな日(通常)

          https://hairi-gift.hatenablog.jp/entry/2024/09/15/191914 引きこもりな日(通常)

          【詩】ふわふわの途中

          あの空洞に飛び込むと 条件反射で自分の嫌な癖を考える 嫌な記憶はその記憶だけ忘れればいいのに そうもいかないのは人間の欠点で 記憶どころか その時間軸にいた事実すら なかったことにする 学校や近所の記憶を捨て 病気の記憶を携えて ひとり飛び込む 私がぽっかり抜けて 少し広くなった家はどうなってるだろうか 本も漫画も日記も服もゲームも卒業証書も 消え去ったあの部屋は

          【詩】ふわふわの途中

          9/11 アロエ

          アロエ 苦痛 悲観 このテーマでエッセイを書き始めてから「これも花ってあるんだ!?」って驚くことがある。植物だから基本花を咲かせるけど、でも不思議だ。 アロエだってそう。葉っぱやスピリチュアル的なアイテムとしてのイメージが強すぎて、花の存在なんて調べるまで1mmもなかった。 なのに花言葉がネガティブだった。最高。 自分の事は誰にも理解してもらわなくていいと思っている。これだけSNSが発達して色んな生き方の人が発信してもアンチは必ず出てくるし、サイゼリアは半年に一回炎上す

          9/11 アロエ

          9/4ブドウ

          ブドウ 陶酔 忘却 思いやり 慈善 宮沢賢治全集を読んでいる。今は3巻に入り、詩だけでなく短歌も書いていると知り作者の作風の幅に少し驚いた。 短歌も書いているとは思っていたが、その作品の量が想像以上だった。短歌・俳句で296ページも占めていた。残り約300ページは「冬のスケッチ」という散文や詩のアイデアメモの様なもの。 題材は実家や故郷の岩巻の日常が有名だが、教師という職業柄、教え子の事から学校からの風景、見慣れた道中等も頻繁に出てくる。 「宮沢作品は解読が難しい」と言われ

          すこしさみしい短歌を詠んだ

          短歌名義は「東犀連」です

          すこしさみしい短歌を詠んだ

          8/28キキョウ

          8/28 キキョウ 従順、変わらない愛、誠実 窓の外を分厚い雲が覆っている。色は少し灰交じりの白っぽいかしら。台風に影響された空模様だ。 そういえば今日で引っ越して2か月経った。この2か月で自分にまつわるいろんな事が変わった。 まず同棲。恋人と同棲を始めた。家族以外の人と共同生活を送るのは初めてである。 同棲しようって話が出た時は「ま、なんとかなるやろ」と心配なんて微塵も湧かなかった。 何故かというと、自分が楽観的だったのと、同棲相手が既に1人暮らし歴10年経過していた安

          8/28キキョウ

          4周年らしいです。やったー。

          4周年らしいです。やったー。

          8/21ブルーベリー

          ブルーベリー 実りのある人生、知性 転職先が(一応)決まった。現時点では面接の合格通知と、入社日の調整をしてるから「一応」って表記してるけど、来月には入社してるはずだ。 今回は障害者専用の転職サイトを活用した。相手側にも事前に「障害持ちであること」は伝わっていたので、面接では自身の特性について補足と注意事項だけ伝えるだけだった。 それ以外にも、業務内容が過去の職歴と大学での専攻科目と繋がる部分があり、企業側も「障害持ちだから少し構えてたけど、やれる事が結構あった」という事

          8/21ブルーベリー

          08/14 ノウゼンカズラ

          ノウゼンカズラ 名声、名誉 最近、趣味にコラージュが追加された。まだ趣味の領域には行ってないけど楽しく続いてるからそのまま趣味枠に追加してもいいかーって気分になっている。 ダイソーで無地のノート、毛糸、ビーズと糊を買ってきて、他の素材はお菓子の袋とかなんかのタグとかでいいかって思った。折り紙も余ってるし。 コラージュをやろうって思ったのは、今やってる表現の幅を少し広げたいなって考えて、まず浮かんだのが立体。 立体だと粘土?(でも長年触ってない)(なんか怖い)ってなって

          08/14 ノウゼンカズラ

          08/07 カノコユリ

          カノコユリ 富と誇り 威厳 昼休みは駅ビルに逃げる。社内にいると窮屈だから。というより、呼吸がしづらい。派遣だしそこまで責任は無いけど、それとは別に学生時代からずーっと他人と長時間いるのが耐えられない。 長期間入院して赤の他人と共同生活してたのに?って思われそうだけど、入院生活は全員の焦点と困難が別だから最後まで他人のようなものだった。 持っている病気も症状も、治療計画も何もかも違うから逆に互いに新鮮な気持ち(病院で「新鮮」って変だけど、同じ部屋でも科が違うことはザラにあ

          08/07 カノコユリ

          【詩】どうしよう

          今日の月は暗い こんな日は不規則な本が溢れる 何もかもが不透明 隣の寝息を吸い込む 腰から私でない熱が流れて 3年前より爪の伸びる速度が速くなった 不安なことが少なくなったからか 枷を外す獣を思う私の軸を惑わせた この月を半分渡したらどうなるか考える 熱は平行線 離れた接点の湿り 気が憂鬱を殺す また 眠れなくなる タオルケットが破れた

          【詩】どうしよう

          【詩】いたいけな瀟洒

          いたいけな瀟洒を求め あふれるものにあ、触れるものに 保冷された種を眺める 瓶詰めされた土はとうに割れ この土は誰かの故郷で 罪人玻璃も踏みました 絶対の破裂を合図とし 到底の海を綻ばせたと

          【詩】いたいけな瀟洒