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推しボン!【オススメの本、紹介します!】

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おススメしたい本。略して「推しボン」。なるべく読破した本は直ぐにアップデートします。よろしければご覧くださいませ。
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この人の生き様や仕事って、いろんな意味で問題がある。。。

この人の生き様や仕事って、いろんな意味で問題がある。。。

課題図書:「悪意とこだわりの演出術」藤井健太郎(双葉社)

 「水曜日のダウンタウン」や「クイズ★タレント名鑑」、「オールスター後夜祭」「クイズ・正解は1年後」のコアなファンは、図書館やカフェなど、公衆の面前で読まないことをお勧めします。絶対に笑いを誘う1冊。藤井さんの携わった番組についてのエピソードが満載です。

 藤井さんが格好いいなと思うのは、「視聴率第一主義ではないこと」。クレームや苦情、

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もしも、太川・蛭子のバス旅を村上春樹が書いたなら。

もしも、太川・蛭子のバス旅を村上春樹が書いたなら。

課題図書「海辺のカフカ」村上春樹(新潮文庫)

 ハードカバーで出版されたのは、2002年だったはず(記憶の中では)。当時専門学校1年生で、夏休み中にファストフード店でコーヒーを飲みながら読んでいた自分をなぜか鮮明に覚えている。

 だが、本の内容は完全に忘れていた。ただ覚えていたのは、田村カフカ君が家出をしたのと、カフカ君が夜行バスでであった女性の滞在先に宿泊した際に、手コキで抜かれたこと(もち

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生きていく上で譲れないもの

生きていく上で譲れないもの

課題図書)サラバ!/西加奈子(小学館文庫)

 ふとしたきっかけで、「令和」という時代をまたぐタイミングで本棚から引っ張り出し再読してみた。そんな節目で読んで良かったなあ、と実感した一冊。歩という主人公の生き方に自分を重ねてしまった。

 歩は、自由奔放な生き方をする姉と事あるごとに身辺を振り回される。そして、不条理にもそんな姉の方が結婚をし、将来の伴侶の男と共に生きる。そんな奴が幸せを勝ち取って

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