ソラカナ

主に物語や実話を書きます! 趣味は絵を描くことと文を書くことです。 投稿は不定期です。…

ソラカナ

主に物語や実話を書きます! 趣味は絵を描くことと文を書くことです。 投稿は不定期です。絵も出してます

記事一覧

変わるもの全部

久しぶりに故郷に帰った、と言っても電車で1時間ぐらいの場所に行った。そこは前来た時と変わらず穏やかで、時間なんて知らないと言うような雰囲気があった。そんな場所で…

ソラカナ
1か月前
3

巨人の肩の上

もし過去に戻れるならどこに行きたい? 何気ない質問、もう何度見かけたかも覚えていない質問だが、ある人に聞いたらこんな答えが返ってきた。 「うーん、別に戻らなくて…

ソラカナ
2か月前
2

未来の夢ロボット

目の前には大きなお皿があって、よく雑誌とかで載るようなお洒落なオムライスがあった。そのオムライスは先程私が一口頂戴したせいかAppleのりんごマークみたいに齧られて…

ソラカナ
4か月前
4

昼空の星

 「地下なのに最上階にいるみたいな気分にな れるの」 この辺りの光を全部集めたような、そんな目で遠くを見る友達は、まるでパレードや手の込んだイルミネーションを見…

ソラカナ
1年前
11

あなたに言いたいことがある。

たいしたことないこと、本当にどうということもないこと。そんなことを言ってしまったら君が僕の話を最後まで聞いてくれる気がしなかった。だからと言って、「大ニュースで…

ソラカナ
1年前
10

明日世界が終わるとしたら

「明日世界が終わるなら、どうする?」 そう、友達に言われた。そんな質問に答えるネタは探しても近くに見当たらないので友達に聞き返した。 「◯◯ちゃんは?」 友達は考…

ソラカナ
1年前
12

カラス理論

気温が30度を超えたせいもあって、先程降り終わった雨の名残が大きく湯気になって地面を這いつくばるように移動していた。バス停でただ待っているだけなのに、100メートル…

ソラカナ
2年前
5

暮れ泥む

 パタポトポトパタ…。急に降り出した雨がやけに大きく聞こえて、窓を閉め忘れた事に気づいた。今日が休みのせいもあって、畳の上にねっ転がっている体はいつもよりも重く…

ソラカナ
2年前
5

僕のプロテクター

はっはぁっはっゲホッゲホ。 大きく息を吸い込んだら、熱い熱気が入り込んできて、思わず咳き込んだ。青と赤どちらを選ぼうか迷っている優柔不断な信号を無視した子ども達…

ソラカナ
2年前
5

ヒーロー

ソラカナ
2年前
2

もしも私が

「人生の番に会ったことある?」 なんとなく、父に聞いてみた。人生の番とは、人生を良い方向へ大きく変えてくれた恩人のことらしい。父は少し考えてから「あるよ、たくさ…

ソラカナ
2年前
6

相棒

ソラカナ
2年前
3

ガンジス川の奥

いつまでこのなんとなくな日々は続くのだろう? なんて、そんな言葉が頭の中を駆け巡る。目に浮かぶのは、過去の事。楽しい思い出、失敗した思い出。過去ばかりに縋ってる…

ソラカナ
2年前
7

ちょっとした幸せ

ソラカナ
2年前
9

スキのお礼と一緒にイラストをつけました〜!
イラストは4種類あるのでスキする時にお楽しみください✨

ソラカナ
2年前
6

友達

ソラカナ
2年前
30
変わるもの全部

変わるもの全部

久しぶりに故郷に帰った、と言っても電車で1時間ぐらいの場所に行った。そこは前来た時と変わらず穏やかで、時間なんて知らないと言うような雰囲気があった。そんな場所でも変わるものはあると知ったのは、同級生が賞を取ったと噂で聞いてからだった。今回も、少し遠のこうとする足を仕方なく動かしてきた。建物や景色は変わっているようには見えないのに人間ばかりが変わっていくこの町に対して、少しばかり寂しさを覚えた。

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巨人の肩の上

巨人の肩の上

もし過去に戻れるならどこに行きたい?

何気ない質問、もう何度見かけたかも覚えていない質問だが、ある人に聞いたらこんな答えが返ってきた。
「うーん、別に戻らなくてもいいかな。

これまで聞いてきた人々は戻りたい過去が何かしらあっだものだから、初めて聞いた異様な答えに私は思わずもう一度聞いていた。
「やり直したい過去はないよ。」
彼はそう言った。彼も人間で、失敗だって少なからず一度やニ度あると思う

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未来の夢ロボット

未来の夢ロボット

目の前には大きなお皿があって、よく雑誌とかで載るようなお洒落なオムライスがあった。そのオムライスは先程私が一口頂戴したせいかAppleのりんごマークみたいに齧られている感じになっていた。友達も、どうやら同じものを頼んだようで、スプーンを器用に使ってオムライスを切っては中心に向けるように掬って食べるを繰り返していた。その様子を見てると、なんだかいつも思っている疑問を誰かに話したくなって、思い切って目

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昼空の星

昼空の星

 「地下なのに最上階にいるみたいな気分にな れるの」
この辺りの光を全部集めたような、そんな目で遠くを見る友達は、まるでパレードや手の込んだイルミネーションを見ている人そのもののようだった。
「星でも見えるの?」
友達の目線を追うように前を見ると、友達の目を輝かせる標的を見つけてはっとする。
「まあ、言ってみたらわかるよ。楽しみはネタ バレしたら面白くないからね。」
風に撫でられて体をフィギュアス

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あなたに言いたいことがある。

あなたに言いたいことがある。

たいしたことないこと、本当にどうということもないこと。そんなことを言ってしまったら君が僕の話を最後まで聞いてくれる気がしなかった。だからと言って、「大ニュースです!」と明るく君の気を引くほどの話ではない。ただ、君がちゃんと受け止めてくれるだろうか少し不安になる自分がいた。でも、出来るだけ早く伝えた方がいい話だろうからこのバスを降りたらと決めた。
「サクくん着いたよ。」
「うん。」
彼女は2人分のお

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明日世界が終わるとしたら

明日世界が終わるとしたら

「明日世界が終わるなら、どうする?」
そう、友達に言われた。そんな質問に答えるネタは探しても近くに見当たらないので友達に聞き返した。
「◯◯ちゃんは?」
友達は考えているのか少し下に視線を下げて私の机の傷にピントを合わせた。5秒程経ってから今度は私に視線を向ける。
「そうだね、私は助かる方法を考えるかな。」
助かる方法か、と私も明日世界が終わるならどうするか考えてみた。
「私は、いつも通り過ごすか

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カラス理論

カラス理論

気温が30度を超えたせいもあって、先程降り終わった雨の名残が大きく湯気になって地面を這いつくばるように移動していた。バス停でただ待っているだけなのに、100メートル走を全力疾走してきた時と同じような汗をかく。セーラー服の襟のところを少し引っ張って汗よ乾けと手を前後しながら冷たい風を一枚服の下の肌着とベタベタの身体に送る。数人の微かな囁き声が聞こえて、ちらりとそこに目をやった。なんだか自分の悪口を言

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暮れ泥む

暮れ泥む

 パタポトポトパタ…。急に降り出した雨がやけに大きく聞こえて、窓を閉め忘れた事に気づいた。今日が休みのせいもあって、畳の上にねっ転がっている体はいつもよりも重くて、手を窓の方にいっぱいに伸ばそうにもあと少しで届かず、諦めて重い体を起き上がらせる。四つん這いになってご丁寧に鍵まで閉めると、ハイハイ歩きでさっきまで座っていた緑色のクッションの乗っかる椅子にどかんと座った。
「ギャッッ」
誤って尻尾の先

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僕のプロテクター

僕のプロテクター

はっはぁっはっゲホッゲホ。
大きく息を吸い込んだら、熱い熱気が入り込んできて、思わず咳き込んだ。青と赤どちらを選ぼうか迷っている優柔不断な信号を無視した子ども達が、私を追い越していく。 
 ー期待なんかするからいけないんだよー
今朝、電話越しに友人から放たれた冷めた言葉。たまたま上手く出来た化粧顔も、涙で泥を塗りたくられたようなみっともない顔になっていた。
 生徒が死んだ。自分の持っているクラスの

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もしも私が

もしも私が

「人生の番に会ったことある?」
なんとなく、父に聞いてみた。人生の番とは、人生を良い方向へ大きく変えてくれた恩人のことらしい。父は少し考えてから「あるよ、たくさん。」と答えた。そういえば、父は友達がたくさんいたなと思う。それはきっと、いろんな人とすぐに向き合える父の性格からなんだろうなと思った。そしてまず、誰かと向き合わないと人生の番には会えないだろう。
 「走れメロス」のメロスとセリヌンティウス

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ガンジス川の奥

ガンジス川の奥

いつまでこのなんとなくな日々は続くのだろう?

なんて、そんな言葉が頭の中を駆け巡る。目に浮かぶのは、過去の事。楽しい思い出、失敗した思い出。過去ばかりに縋ってるだけで、私はもう人生に詰んでしまっているのかもしれない。
 そんな時、テレビで何か無いかと番組を探っていると、たまたまインドについて放送されている番組があった。それは食べ歩き、インドの紹介といったもので、いつもなら、そういうのはすぐ飛ばし

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スキのお礼と一緒にイラストをつけました〜!
イラストは4種類あるのでスキする時にお楽しみください✨