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ノンバイナリーの妊活

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ノンバイナリー(男女のいずれにも属さない性自認)の週末ひさこが妊活について考えるマガジンです。ノンバイナリーに関することを綴っていきますので、よかったらお付き合いください。最近は…
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#妊娠

【ノンバイナリーの妊活④】子どもがいることが豊かな人生?

【ノンバイナリーの妊活④】子どもがいることが豊かな人生?

 あるラジオで、「進んで子供のために何かをできる幸せを、子供から得られて感謝しています。親という立場で、子供を通して広がっていくつながりによって、人生が豊かになります」と五木ひろしさんが言っていたんです、と出演者が話していた(MCの方が五木ひろしのエピソードを紹介していたので)

 豊かな人生を送るためには子供を産まなればならない、とまでは言われていないが、そういう無言の圧力は感じるのだ。だから私

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【やめちゃえば?】ノンバイナリーの妊活③

【やめちゃえば?】ノンバイナリーの妊活③

そんなに妊娠したくないんだったらしなきゃいいのに。私もそう思う。じゃあ、産まないで二人で行きていけばいいのでは?私も思う。でも、できない。踏ん切りがつかない。

自分が妊娠・出産を前向きに享受できない理由を整理してみます。ノンバイナリーに限らず、思うことを。

①10代で経験した子宮外妊娠のトラウマ前にも書いたが、未婚時の10代後半に子宮外妊娠の経験がある。レイプや性被害とかではなく、もちろん避妊

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子どもを産みたい、産みたくない

子どもを産みたい、産みたくない

昨年8月に結婚したので確か11月だったと思う、もう避妊しないでもいいんだねと夫と話をしたのは。“セックスの結果”に伴い、“子が生まれ”ても、社会的にも許される。

今29歳の私。妊娠するなら早いほうがいい、とどんな人からも言われるからたぶんそう。それに私にはハンデがある。卵管が一本ない。だからなおさら子どもを産みたいのなら急がないといけない。でも、怖い。本当に子どもがほしいのか?と自分に問うと、即

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女であることがたまらなく嫌になったアラサー妊活女が性自認について考えた

女であることがたまらなく嫌になったアラサー妊活女が性自認について考えた

昨年結婚し、妊娠出産を考えるタイミングになったのをきっかけに自分の性自認について悩み始めました。夫(男性・シスジェンダー)のことは大好きで、夫との子どもはほしいのですが、自分が「女」であることを強く認識するような妊娠や出産、子育てに違和感が出てきました。



先日こんな記事を書きました。私は子どもを産みたいのだけど、産みたくないというように気持ちが揺らいでいました。

夫と相談しました。「私の

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揺れる日々、妊活とフリーランス

揺れる日々、妊活とフリーランス

30歳を目前に控え、私は、子どもを産むかどうかを迷っている。
夫と話し合った結果、「考えは毎日揺れていいよね」というひとつの着地点を見つつある。だから、揺れる日々を記録していこうと思う。

私の悩みは、子どもはほしいけれども妊娠や出産などを経験したくない、その理由は「女であること」を強く感じてしまうから、というものだ。また、私は少しだけ、自分がXジェンダーではないかということを疑っている。

↓前

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妊活リセット、奴が来た

妊活リセット、奴が来た

 今日、奴が来ました。生理です。あんなに産みたい・産みたくないで悩んだり、女でいるのに嫌気がさしたとセクシュアリティのことで悩んでいたくせに、わたしはうかつにも「もしかしたら?」と心配するような夜を、今月過ごしていたのです。すごく無責任だと思い、ずっと反省してきました。

 奴が来たのは正確には昨日のよる、真夜中。夫がzoomで飲み会をしていたので私は別室で映画を観ていて(ちなみに『インビクタス/

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