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2022年8月の記事一覧

ツイッターで炎上した、樹村みのり先生の漫画が収録された『女性学・男性学ージェンダー論入門 第3版』を購入して全部読んでみたら微妙に印象が違った話

ツイッターで炎上した、樹村みのり先生の漫画が収録された『女性学・男性学ージェンダー論入門 第3版』を購入して全部読んでみたら微妙に印象が違った話

まずは発端となったこのツイートから。

まあ、ここだけ読むと非常に表現規制的だし、キャンセルカルチャー的であります。ヌードポスターを破り捨てる男の子のモノローグ「お母さんが見たら泣くよ…」というフレーズも非常に家父長的で抑圧的であり、もうネットのダメフェミニズムの見本みたいに見えてしまう。樹村みのり先生もネットに影響されてこんな漫画を描くようになってしまったのか…という反応がツイッターに溢れたのも

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空き家問題を街並み課題と捉え直そう〜古民家が一軒なくなりファストハウスが三軒建つ現実

空き家問題を街並み課題と捉え直そう〜古民家が一軒なくなりファストハウスが三軒建つ現実

国を挙げて、空き家対策が花盛りだ。私の住む京都でも、京都市が新たに空き家対策の大型プロジェクトを立ち上げ、事業者などとのマッチングの仕組みづくりを急いでいる。しかし、空き家対策を極めたその先に、どんな街並みの未来が待っているのか、疑問がある。

空き家活用にアクセルを踏む政府次の記事は、移住やテレワークを追い風に、空き家の活用を一気に進めようとする、自民党と政府の姿勢を報じている。岸田政権は「デジ

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AI論争と漫画文化の行方について思うこと

AI論争と漫画文化の行方について思うこと

数日前に公開されたmidjourney、そしてstable diffusion、さらに日本ソフトのmimicが出て、かなりの議論になっている。

実際にAIがどれほどイラストレーター市場を脅かすかはまだ未知数だし、そもそもイラストレーター市場はよく言われるように常に荒波に襲われている。無料のいらすとやが多くの市場を奪った話などは有名だし。

ただなんというか、非常にここ数日心が暗くなったのは、AI

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幻肢痛と鏡

幻肢痛と鏡

📖 文献情報 と 抄録和訳切断患者における幻肢感覚と幻肢痛に対するミラーセラピーの効果;ランダム化比較試験のシステマティックレビューとメタアナリシス

📕 Wang, Fengyi, et al. "Effects of mirror therapy on phantom limb sensation and phantom limb pain in amputees: A systemati

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明石市の出生率と疑義について

明石市の出生率と疑義について

 少子化対策が成功しているという事例は取り織り上げられるのだが、近年では、明石市がその対象として取り上げられている。

 彼は積極的に子育て支援をしていることを喧伝しており、子供に対してしっかりとお金を使うこと。北欧やフランスのような福祉重視のスタイルを方向性として定めている。

 その動きはマスコミにも注目されて、インタビューなども多数行われている。また、国会にも召集されるようなこともあり、少子

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稲盛和夫氏死去

稲盛和夫氏死去

◉ああ、郷土の偉人が……。自分が、ホリエモンやひろゆき氏をもてはやす風潮をすきになれないのは、時代の波に乗って彼らはお金持ちになったけれど、それは本田宗一郎氏や稲盛氏のそれとは質が違うよね……という思いがあるから。企業は大きければいいというわけではないですが、一代であそこまでのグループに育て、しかも真っ当な手段で成長したという点で、やはり稀有な人物だと思います。

ヘッダーはnoteのフォトギャラ

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【AVやめさせ達人M氏】

【AVやめさせ達人M氏】

 数々の虚言(フェミニストには珍しくないが)で知られる郡司真子氏が、2022年8月20にツイッターでした放言の登場人物。
 彼女の言によると、M氏は「都内在住の富豪70代」で「目をつけたAV女優を呼び出」し、「AV女優を看板にせずにやめてから福祉や教育事業で成功した女性らと引き合わせる。意志の固まった人に事業計画を書かせ4桁投資し、AVから足抜けさせる」ということをしている人なのだという。

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ウトロ問題って「不法占拠」だったのは全然隠されてないんだよ。元々それは報道されていた。問題は「誰が権利者として立ち退きを迫っていたか」であり、「何故権利者の詳細を報道しなかったのか」である。私はここを明らかにして拡散した。

アイスコーヒーの美味しい話

アイスコーヒーの美味しい話

 あまり感じの良い人間とはいえなかったけれど、彼の淹れるコーヒーは美味だった。そういえば、二十歳を少し過ぎた僕が彼の下で働いていた時、彼の年齢は四十を少し回ったくらいだった気がする、気づけば僕もかつての雇い主に近い年齢に達してしまった。でも彼は立派なお店を構え、三人の子どもを立派に育て上げていたから、あと四年でこの差を埋めるのは物理的に不可能なことと言えてしまって。まぁ、暗い話はやめよう。とにかく

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表現の不自由展に韓国の市民団体が抗議

表現の不自由展に韓国の市民団体が抗議

◉韓国の市民団体が、名古屋市で開催されている「私たちの『表現の不自由展・その後』」に抗議して、記者会見を開いたようです。自分は何度も書いていますが、表現の不自由展の開催自体は賛成です。気に食わない表現や政治的主張が対立する表現でも、それを封殺するようでは、表現規制派と同じ穴の狢ですから。その上で、表現の不自由展を批判するのもまた、表現の自由。この抗議も、主催者は真摯に受け止めるか無視するか、それさ

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スマホアプリの助けを借りると性格は変わる

スマホアプリの助けを借りると性格は変わる

性格(パーソナリティ)特性を変えるためのスマホアプリがあるのを知っていますか?

そもそも「性格は変わるのか?」と疑問に思う人がいるかもしれません。これまでの研究から,それほど急激に変化するわけではないのですが,成人期を過ぎてからでもパーソナリティ特性は変化していくことがわかっています。

また年齢とともに徐々に変化していくこともわかっていて,
◎自尊感情の平均値が上昇していく
◎協調性の平均値が

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ターマン博士の天才児研究が始まった頃

ターマン博士の天才児研究が始まった頃

今回も昔の論文を見てみましょう。『ターマン教授の優秀兒研究計畫』という論文(記事?)です。1922年に発行された,心理研究第22巻に掲載されています。

この論文では,アメリカでスタンフォード・ビネー知能検査を開発したターマンによる,天才児を集めて追跡調査をした研究が紹介されています。

日本でもこのプロジェクトは教科書に書かれていたりして知られています。しかし,この論文ではちょうど研究が始まった

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皆さんも暇つぶしによんでみてください



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