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【徹底解説】現代版「ノアの方舟」。人類最後の希望、原子力ヨット「アース300」とは?

「アース300」というヨットが非常にユニークな球体を持った設計となっており、注目を集めています。実は、形が面白いだけじゃなく、人類の希望となるヨットかもしれないのです!

今回はこの世界最大のヨット「アース300」構想と、世界で盛り上がっているスーパーヨットについて解説します!

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「あれ、ヨットってこういうやつじゃないの?」
って思いますよね笑

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日本人にとってヨットと言えば帆がついた小さな船のことをイメージしますが、海外ではレジャー目的の小型船のことも「ヨット」と表現します。

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原子力メガヨット「アース300」とは?

従来は年7000トンを超える二酸化炭素(CO2)を排出するスーパーヨットを、「原子力」を使ってカーボンニュートラルを実現する構想です。

大きさは全長300mとヨットとしては世界最大となる予定で、13階建ての巨大な球体をしたユニークなデザインになっており、非常に注目されています。

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科学研究の象徴に?
そして、このヨットは「研究施設」として使われることが計画されています。船の定員425人のうち大半は、乗組員165人と科学者160人という二つの主要グループで構成され、その他学生20人や、経済学者、エンジニア、芸術家、活動家、政治家からなる専門家集団20人も乗船し、「学際的なるつぼ」を海の上に作ろうとしています。また、海上では初の量子コンピューターも設置される予定です。

唯一料金を払うのは、20室のVIPスイートに滞在する富裕層の旅行者であり、一人当たり100万ドル(約1億1000万円)です。これらを研究費や維持費に充てるそうです。

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船上という孤島での団結
研究のテーマは「エネルギー」「教育」「食料」「ヘルス」「気候」など、我々が直面している様々な課題を扱うそうです。船の上での冒険や危険を体感して、閉じこもった特殊な環境での研究が、団結を生み、課題解決の希望になると、構想者のオリベラさんは言っています。

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ノルウェーの「REV Ocean」

「アース300」に似たノルウェーのプロジェクトに「REV Ocean」があります。これは「One Healthy Ocean」という理念を掲げ、世界中で繋がっている地球規模の生態系である海の負の影響を取り除くことを目指しています。

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2017年に海洋保護に焦点を当てた調査船とデータ共有プラットフォームの運営をするこの団体は、特に「プラスチック汚染」「気候変動と海洋酸性化」「乱獲と漁業の環境への影響」という課題に取り組むそうです。

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海洋から考える気候変動
漁業はCO2排出量が多い産業として知られています。ヨーロッパの漁業大国であるノルウェーが手を上げ、漁業の脱炭素化のためのプロジェクトを始めました。また、地球の7割を占める海には植物である海藻がいます。この空気中のCO2が海藻の光合成によって吸収されたものを「ブルーカーボン」といい、漁業による海藻破壊の防止や、海藻の培養などを積極的に行っていくとしています。

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世界最大のヨット「アッザム」

現在の世界最大のヨットは2013年に完成した「アッザム」です。ドイツで製造されたこのスーパーヨットは全長約180m、幅約20mであり、アラブ首長国連邦のアブダビ王族が所有しているとされています。

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ビルゲイツの水素ヨット

マイクロソフト創業者で大富豪として知られているビルゲイツは、水素燃料電池で長距離航行可能なスーパーヨット「Sinot Aqua」を発注したというニュースが2020年に出ています。

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おわりに

今回は新たな人類の希望として期待されている「スーパーヨット」について解説していきました。
今後は「どこで」研究をするのか、議論するのか、が気候変動などの人類の課題を解決するために必要な視点なのかもしれないということを示唆してくれるテーマでした。

続報のニュースも注目しておきましょう!

今回も読んでいただきありがとうございます!
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