見出し画像

#140字小説『受け継がれる重箱』/お題:うるしの日/Xへポスト11/13

2023年11月にX(旧Twitterと呼ばざるを得ない)へポストした
140字小説を紹介します

※改行などは、Xへポスト時点より修正している場合があります。

『受け継がれる重箱』

漆塗りの三段重におせち料理を詰めるため、大晦日は休みなく炊事。
高卒の無教養な嫁と馬鹿にされながら、お年始もこき使われた。
「としがみさまってなぁに?」
知的好奇心が芽生えた孫の成長を喜べない姑。
代わりに私がなぜなぜ波状攻撃に次々答えた。
教養とは如何に、と重箱の隅をつつき返したくなる。

2023年11月13日作

◆11月13日は「うるしの日」らしいので
 自主お題として創作しました。

日本漆工芸協会が1985(昭和60)年に制定したようです。

漆は遠い昔から使われてきました。
しかし、「漆の製法」や「漆器の製造法」は、文徳天皇の第一皇子である
惟喬親王が、いまだ完全でないのを憾みとされたそうです。
そこで、京都・嵐山の法輪寺に参籠され、本尊虚空蔵菩薩より御伝授、
御教示を受けて完成し、日本国中に広めたものという伝説があります。
その参籠満願の日とされていることから、11月13日にしたそうです。

漆工界では、この「うるしの日」に法輪寺へ参拝し、法要を行うことが
恒例となっているようです。
前後の週末には、日本の伝統工芸である「漆」の美しさを知ってもらう
ことを目的に、各地で様々なイベントが開催されるらしいですよ。

★Xのアカウント:想田翠/140字小説・短編小説 @shitatamerusoda
 #今日は何の日 タグを付けて、投稿(ポスト)したものです。

★記事を読んで、スキフォローシェアなどをしていただけたら
 励み(心の栄養)になります。ぜひぜひ、よろしくお願いします。

◆同じく、Xにポストした140字小説を紹介した記事はこちら。↓

◆【シロクマ文芸部】という企画にも参加しています。
 「誕生日」から始まる超短編小説です。
 300字:1分程度で読了可能だと思いますので、ぜひご一読ください。↓

はじめましての方へ……プロフィール記事はこちら。 ↓


スキやフォローだけでもありがたいですが、もしサポートしていただけたら 「あなたが紡ぐ文章にも幾許かの価値はあるよ」と認めてもらえた気がして……飛び上がって喜ぶと思います! 創作活動の励みになるかな。知らんけど。 (知らんのかーい! ……ふざけてません。想像がついていないのです。)