#140字小説『神頼みの縁』／お題：縁結びの日／Xへポスト11/5

2023年11月にX（旧Twitterと呼ばざるを得ない）へポストした
140字小説を紹介します

※改行などは、Xへポスト時点より修正している場合があります。

『神頼みの縁』

「この縁結び神社に来たのはね、お礼参りを兼ねてるんだ」
彼女からしつこく言い寄られて、根負けして付き合った。
熱心に手を合わせる横顔からは、29歳の更なる願望がちらついた。
「うふふ。あなたも願掛け？」
縁切り神社でもあるのを知らないらしい。
どちらがよりご利益があるかは、神のみぞ知る。

2023年11月5日作

◆11月5日は「縁結びの日」らしいので
　自主お題として創作しました。

島根県の「神話の国・縁結び観光協会」が制定したそうです。
日付は、「いい（11）ご（5）縁」の語呂合せから。

出雲大社は「縁結びの神様」、また「因幡のしろうさぎ神話」で有名な、
大国主大神（おおくにぬしのおおかみ）をお祀りしているそうです。
10月は、全国的に「神無月（かんなづき）」といわれますが、出雲だけは
「神在月（かみありづき）」と呼ばれます。
これは、出雲大社に全国の神が集まり、会議をするという言い伝えから
きていますが、旧暦10月は現在の暦では11月頃にあたるため、
11月に「縁結びの日」という記念日がふさわしいということも、制定理由に
含まれているようですよ。

★Xのアカウント：想田翠／140字小説・短編小説 @shitatamerusoda
　#今日は何の日 タグを付けて、投稿（ポスト）したものです。

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◆同じく、Xにポストした140字小説を紹介した記事はこちら。↓

◆こちらも「縁結び神社」が登場する「天むすの日」で創作の140字小説。
　30秒程度で読了可能だと思いますので、ぜひ合わせてご一読ください。↓

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