Shinji Matsumura

Born in Kaminoge, Setagaya.

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  • 秋季セミナーへの道あらためプライマリ・ケア・ロード

    日々プライマリ・ケア道にまい進するローカルドクターの彷徨

記事一覧

うるしーさんへの3年越しのインタビューもお蔵出ししました

厳しい日々はまだまだ続く 5月に五類になって以降、日々のHER-SYS登録や検査数・陽性者などの報告作業はなくなったのですが、G-MISシステムを通じた定期報告はまだ続いて…

Shinji Matsumura
11か月前
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よーよーさんとの3年前のインタビューをお蔵出ししました

あれは3年前  コロナの感染症法上の分類が5類へとなり、世の中はコロナのパンデミックが終わったかのような扱いではあります。が、現場はやはりすぐにパンデミックが収束…

Shinji Matsumura
11か月前
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「高齢者診療の極意」

久しぶりのノート ノートも大変ご無沙汰となりました。正月にCOVID19感染してから体調もすぐれず、その間の第八波もあって超多忙となってしまったので、Noteに触れる機会…

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僕らの現国:第6回 星野源を読む!

第八波到来 どんどん感染者は増え、SOSが連日届いているのだけれど世の中はあくまで平穏、マスクを外そうとか、通常生活に戻そう、という声がどんどん強くなってきていま…

3

僕らの現国第五回

秋の深まりとともに 9月の終わりにいろいろ制度の変更があり、全例発生届を出さなくてもよいことになった。ただ結構これらの変更には曖昧なところがあり、また地域ごとの…

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僕らの現国 第四回

夏の終わりとともに  一週間の夏休みが終わり、8月最終週がやってきた。その間も結局電話がかかってきたり、月末作業をしたりとなかなかハードな毎日だったのだが、いろ…

1

死なない程度に

 夏が終わる  本当に大変だったお盆の時期をなんとか生き抜いて、そのあとフラフラになって倒れこむように予定されていた夏休みに突入。この状況なのでもともとどこにも…

1

僕らの現国第三回

 第七波で大変な状況が続いていますが、そのような状況をまったく無視したかのように世の中は進んでいるようです。そろそろ八月、先の戦争の末期にも、戦況とは全く異なる…

1

ディア・ドクターについて

増えてきたなと思ったらあっという間にパンク寸前の状態。まだまだ頑張るにせよ、これからも続くと思うと本当に困ってしまいます。医療機関、高齢者施設でもクラスターが出…

1

課題本の変更

また増えてきた  先週あたりから何となく兆しが見えてきたなと思っていたコロナ陽性患者。1週間であっという間に増えています。落ち着いていた時期は短かったです。そし…

ショート・ストーリーズを愛する日々

 私のホームとなっている学会の3年ぶりの学術集会が、先日横浜で開かれました。  この2年はオンライン開催でしたが、今年はオンラインと現地開催のハイブリッド開催と…

3

僕らの現国

 ということで。今度の学会では恒例のビブリオバトルがないとのことなので。現代の短編小説をじっくり読んで語る会をはじめることにしました。  といっても今のところ2…

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名郷直樹先生の近著二冊

 大型連休が終わってもなんだかんだ忙しい日々が続いています。じわじわとしかコロナ感染者は減らないのに、世の中の気分だけが広がっています。まあ、気分がオープンにな…

3

チボー家な日々が終わる

 前回のノートからはやくも1か月以上が経ちました。ほんとに少しずつ、少しずつ感染者が減っているけれど、やっぱりコンスタントに毎日陽性者が出ています。もはや、いつ…

チボー家の人々 

 連日のコロナ対応でぐったりと疲弊していた日々。  Noteを書く気力もなかったこの3か月。とはいえ、医事新報の原稿やいくつかの原稿はそんな中でも書いていたのでまっ…

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新年のご挨拶と去年の7枚(洋楽編)

ご挨拶 みなさま新年明けましておめでとうございます。2022年の始まりです。いつも年末年始はバタバタするのですが、ことしはバタ、程度ですみましした。元日の緊急出…

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うるしーさんへの3年越しのインタビューもお蔵出ししました

うるしーさんへの3年越しのインタビューもお蔵出ししました

厳しい日々はまだまだ続く 5月に五類になって以降、日々のHER-SYS登録や検査数・陽性者などの報告作業はなくなったのですが、G-MISシステムを通じた定期報告はまだ続いています。週次報告の項目に、外来が逼迫しているか、予約状況はどうか、電話問い合わせは、のようなものがあるのですが、さすがにそろそろ逼迫していると入れざるを得ない状況です。診療開始するずいぶん前から電話での問い合わせは多いし、そもそ

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よーよーさんとの3年前のインタビューをお蔵出ししました

よーよーさんとの3年前のインタビューをお蔵出ししました

あれは3年前

 コロナの感染症法上の分類が5類へとなり、世の中はコロナのパンデミックが終わったかのような扱いではあります。が、現場はやはりすぐにパンデミックが収束するわけでもなく、それどころか拡大しかつインフルエンザの季節外れというか久方ぶりの流行もあり、気が一切抜けない日々があいかわらず続いています。ただ、人々の気分だけが変わってきて、世の中はさまざまな活動が再開されはじめています。まだまだ一

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「高齢者診療の極意」

久しぶりのノート ノートも大変ご無沙汰となりました。正月にCOVID19感染してから体調もすぐれず、その間の第八波もあって超多忙となってしまったので、Noteに触れる機会も激減。その間はひたすら診療に没頭していたのですが、ようやくだいぶ落ち着いてきた(とはいえ、世間の人が思うほどは落ち着いていませんが)こともあり、ぼちぼち再開しようと思いたちました。再開にあたり何をするかいろいろ考えたのですが、コ

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僕らの現国:第6回 星野源を読む!

僕らの現国:第6回 星野源を読む!

第八波到来 どんどん感染者は増え、SOSが連日届いているのだけれど世の中はあくまで平穏、マスクを外そうとか、通常生活に戻そう、という声がどんどん強くなってきています。外来でも、何か思い当たることは?と聞いてみると普通に飲み会とかカラオケとかが出始めて、世の中はもうバックツーノーマルな状況にいっきに舵をきっているように感じます。その中で、あいかわらずオンライン中心の生活を続けているのもまあなんだかな

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僕らの現国第五回

僕らの現国第五回

秋の深まりとともに 9月の終わりにいろいろ制度の変更があり、全例発生届を出さなくてもよいことになった。ただ結構これらの変更には曖昧なところがあり、また地域ごとのローカルルールも微妙に異なるので、東京と神奈川の県境に位置するうちとしてはいろいろ確認しながら進めることも多く、いちいちメンドクサイことこの上ないのだが、まあほとんどの人は陽性になっても「わざわざ受診しないで家でおとなしくしていてください」

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僕らの現国 第四回

僕らの現国 第四回

夏の終わりとともに

 一週間の夏休みが終わり、8月最終週がやってきた。その間も結局電話がかかってきたり、月末作業をしたりとなかなかハードな毎日だったのだが、いろいろ押せ押せだった業務もなんとか追いつくことができ、あっという間に9月がやってきた。セプテンバー。
 9月の声とともに、感染は潮がまるで引いていくかのように納まっていった。もちろん、その間に政府がとったさまざまな対策、陽性者が自主登録でき

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死なない程度に

死なない程度に

 夏が終わる

 本当に大変だったお盆の時期をなんとか生き抜いて、そのあとフラフラになって倒れこむように予定されていた夏休みに突入。この状況なのでもともとどこにも行く予定はしていなかったのでもうゆっくりするしかないのだが、やっぱり医院のそばにいればいろんなSOS仕事がやってくる。結局、去年と同じように、そしてもう土俵際寸前まで押されていた仕事をなんとか立て直すことができた、と思ったらあっという間に

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僕らの現国第三回

僕らの現国第三回

 第七波で大変な状況が続いていますが、そのような状況をまったく無視したかのように世の中は進んでいるようです。そろそろ八月、先の戦争の末期にも、戦況とは全く異なる状況を、まるで連戦連勝しているかのように報道していたということですが、今もそのような状況なのでしょうか。医療の最前線にかかわる中で、目の前でおこっている現実と、世の中の人々との間の乖離に苦しむ日々がつづいています。この先どうなるかはあとで結

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ディア・ドクターについて

ディア・ドクターについて

増えてきたなと思ったらあっという間にパンク寸前の状態。まだまだ頑張るにせよ、これからも続くと思うと本当に困ってしまいます。医療機関、高齢者施設でもクラスターが出始めて、ここからが正念場とはいえすでにかなり大変な状態になっています。

さてそんな中、僕らの現国2回目終了。

今回の課題図書:ディア・ドクター。

医師であるということを、医師でない人が、どう描くか。
というか、家族の中のできごとを、ど

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課題本の変更

課題本の変更

また増えてきた

 先週あたりから何となく兆しが見えてきたなと思っていたコロナ陽性患者。1週間であっという間に増えています。落ち着いていた時期は短かったです。そして今回は勢いが今までとは違います。さてどうなるのでしょう。今回もなんらかの行動制限を行うのでしょうか…そして4回目の接種が本格化し始めました。また、連日休日をつぶしての接種になります。これまではかなり頑張ってきたのですが、なかなかその気合

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ショート・ストーリーズを愛する日々

ショート・ストーリーズを愛する日々

 私のホームとなっている学会の3年ぶりの学術集会が、先日横浜で開かれました。

 この2年はオンライン開催でしたが、今年はオンラインと現地開催のハイブリッド開催となりました。自宅から電車で30分くらいと、近くでやっていたこともあって、午前中の外来が終わってからの土曜の午後と日曜日に参加しました。大勢の人に会うのも、街中に行くのも、長い時間自宅から離れるのも数年ぶり、あまりに久しぶりだったのでいろい

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 僕らの現国

僕らの現国

 ということで。今度の学会では恒例のビブリオバトルがないとのことなので。現代の短編小説をじっくり読んで語る会をはじめることにしました。

 といっても今のところ2人です。まずはすこし小さめに始めます。

 最初の課題は…ハルキです。そう。いわずとしれたあの、ハルキ。短編いろいろあるんですが、ドライブマイカーじゃなく。王道中の王道。

 パン屋再襲撃 村上春樹 (パン屋再襲撃 収載) 

 高校の国

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名郷直樹先生の近著二冊

名郷直樹先生の近著二冊

 大型連休が終わってもなんだかんだ忙しい日々が続いています。じわじわとしかコロナ感染者は減らないのに、世の中の気分だけが広がっています。まあ、気分がオープンになっても少しずつ感染者数が減っていくのは、少なくとも悪いことではない、と思います。ここ何年も世の中を覆いつくしてきた不機嫌の塊が少しずつでも減っていくのは、冬が終わり春になり花が咲き、気持ちのよい季節に向かう今、少なくとも悪い徴候ではないので

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チボー家な日々が終わる

チボー家な日々が終わる

 前回のノートからはやくも1か月以上が経ちました。ほんとに少しずつ、少しずつ感染者が減っているけれど、やっぱりコンスタントに毎日陽性者が出ています。もはや、いつ、どこで、誰がかかってもおかしくない状態。このまま時が過ぎるのを待つしかないのではないだろうか、とも思います。そんな日々の中、季節は過ぎていきます。僕は相変わらず、あれもやらなきゃ、これもやらなきゃ、と思いながらも最低限その日にやること(そ

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チボー家の人々 

チボー家の人々 

 連日のコロナ対応でぐったりと疲弊していた日々。

 Noteを書く気力もなかったこの3か月。とはいえ、医事新報の原稿やいくつかの原稿はそんな中でも書いていたのでまったくアウトプットをしなかったわけでもないのだが・・・

 そんな灰色の日々の中、ひとつだけ進んでいたことがある。

 それは、今年の目標の一つでもある「チボー家の人々」読破計画。

 今、ついに第八巻「1914年、夏」 に突入。

 

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新年のご挨拶と去年の7枚(洋楽編)

ご挨拶 みなさま新年明けましておめでとうございます。2022年の始まりです。いつも年末年始はバタバタするのですが、ことしはバタ、程度ですみましした。元日の緊急出動もなかったし、電話での問い合わせもぱらぱら程度です。昨年あたりは元日から「今日やってますか?」的な問い合わせもあったのですが、今年はコロナもちょっとずつ増え始めているとはいえ全体としては落ち着いているせいか、静かなお正月を過ごしています。

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