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#超ショートショート
銀河を揺さぶるシックスパッド
3年前の話です、僕アパートの中で、孤独だったんですよ、近隣住民に忌み嫌われて、っていうのも、壁にシックスパッドを貼りつけて、ずっと壁を揺らしてたんです、で、ある時からはっきりと隣人の声が聞こえるようになったんです、壁がね、痩せたんですよ、隣人との境界である壁はどんどん薄くなり、とうとう隣人の姿が見えました、渡辺謙さんでした、渡辺謙さん、アパート暮らしでした、でも渡辺謙さんって、人として僕と落差があ
もっとみる娘さんを交換してください!
(りんごとバナナを持っている)
机の前に二人が向かい合って座っている。しばらく沈黙が続く
お願いします、娘さんを交換してください!
娘は交換せん!
娘さんをくれとは言いません、交換してください!
何度言っても無駄だ、娘は交換せん!帰れ!
お父さん、なんでわかってくれないんですか、僕はこんなにも彼女を愛しているのに
娘というものはな、父親にとってかけがえのない存在なんだ。替えの利かない
授業終わりの俺は誰とも喋らずに帰るぜマジで
誰とも喋らずに帰ってしまうぜ。
クソッ。
喋りかけたいやつの隣にもう1人喋りかけたいやつがいてどちらに話しかければいいかわからねえんだよ。
クソッ。
あと、喋りかけたいやつの横を石焼き芋のトラックがゆっくり通り過ぎようとしていて、喋りかけたいやつに近づいているはずなのにいつの間にか石焼き芋を買ってしまって、それを食べ終わる頃には、喋りたかったやつが帰ってしまってんだよ。
クソが。
こん
マッチングアプリで近所の女の子の顔を覚えよう
最近、久しぶりにお酒を飲みました。
酔っぱらって、気づいたらマッチングアプリを始めていました。
しょうがないですよ。同棲していた蜘蛛がいなくなって寂しかったんですから。人肌恋しくなったんですよ。
まあ僕が殺したんですけどね。
それに酔っぱらってるだけだったら色んな人の顔を見ておいた方がマシですからね。
それでプロフィールを設定したんですよ。
酔っ払った自分を自撮りして写真を見てみたら、
日記の最後に「継続は力なり」と書いている
僕の友達は日々の出来事を魚のエラに書いている。世界一臭い日記だ。毎日、母親の作った弁当を爬虫類に例えて酷評しているそうだ。
さすがに真似しようと思わないが、日記をつけることは良い習慣だから見習うことにした。
そんなわけで今日買いに出かけたのだが、最近の日記はなかなか個性的なものばかりだった。
チャーシューみたいにヒモでがんじがらめに固められている日記
隅っこにお寿司のガリが乗ってい
虫と乱交するサークル
世の中には変わったサークルがあるもので、常人には考えられない、考えられないというよりどうあがいてもその発想に至らない奇怪な同好会が存在する。
世界で一番クレイジーなヤリサー。なんと有害指定されている。その実態は某大学に存在する昆虫研究会なのだが、本性は虫と乱交するという、耳にするだけで顔を歪めてしまう非常に不気味なサークルである。
それをヤリサー呼べるのかはいささか疑問なのだが、それはこの後に
独自のカリキュラムを取り入れた教習所
最近、通い始めた教習所が独自のカリキュラムを取り入れていた。
運転技術だけでなく独創的な考え方を学べる学校を目指しているそうだ。
運転技術だけでいいのに。
そもそも、独自カリキュラムなんて高校受験で志望校を決めているときにしか聞いたことがない。
その教習所は奇妙なところだった。
まず、おびただしい数の居酒屋に囲われていた。飲酒運転の常習者を作りたいのか?だったら飲酒運転予備軍学校に名前を
γ版zoomでリモート会議をやってはいけない
大学のサークルで初めてのリモート会議をした。
議題は今のサークルをヤリサーに変えるかどうか。
正月明けにヤリサーになろうとしているサークルがあることをどうか忘れないでほしい。
議論は全く進まない。というのも、zoomのホストがγ版を使用していて、新しく追加された機能のせいで色々と厄介なことが起こり続けたのだ。
まず、全員の画面の端に手話通訳者がなぜか映っているのだ。誰かが喋る度に動
僕のオーラは兄のお下がり
「大事なのは存在感やオーラだ。もっとオーラを出せ。今のお前からは徹夜明けの漫画家以下のオーラしか感じられない」
オーラを出したくない。僕のオーラは兄のお下がりでところどころ穴が空いている。定期的に叩かないとほこりが溜まるし、地上波では放送できない形をしている。
それにずっと放出してると、酸化して茶色くなる。背中にぶつぶつがたくさんできる。
30分出しているだけで2万円も払わされるぼったくり