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2021年後期のMCUフェイズ4を観た(シャン・チー/エターナルズ/ホークアイ/ホワット・イフ…?)

8-12月の間に公開された作品の感想たち。ディズニープラス、劇場公開作品の配信も早くて良すぎ。ネタバレたんまりで書く。


シャン・チー/テン・リングスの伝説

新主人公の登場に劇場で立ち会える喜びが初めてだったので気合い入れてIMAX鑑賞。ただ前すぎて全画面把握できなかったんでディズニープラスで速攻見直した。いやしかしでも劇場体験としては相当マーベルを感じることができたと思う。まるで美しくキレのあるダンスを見ているかのような上質なアクションシーン(バスとビル壁、場所も良すぎ)と、そんなん言うてませんでしたやんか、となる後半のファンタジックワールドでのモンスター戦争は圧巻と言うほかなかった。あんなの突然出てきたら普通は置いてけぼりを食らうし、過去のMCUの中でも冷静に考えたらちょっと流石にぶっ飛びすぎているのだけどただのカンフーアクション映画に終わらせないためにはこれくらいのことをせねば、という気概を感じる。モーリス、可愛いし。1匹は家に欲しい。

映画の内容としてはアジアンカンフーエヴァンゲリオンといった趣で、父の異様なる妻への執着、そこに振り回される息子の葛藤というフォームはすんなりと理解しやすいものだった。シンジくんと違ってシャンチーは人間が出来すぎているので、イライラ感などはなく、真っ当に父を、家族を救いたいという想いを体現していたのはヒーロー映画だなぁと。一方で、ある意味冷徹の父親を断罪していく様は新たな世代の価値観を提示してたし、こういうさりげない刷新性はオォっとなった。今後シャンチーのような真面目なナイスガイがアベンジャーズとなっていく場合、どんな立ち位置になるのか、と。キャップ的な面もあるけどあんな血の気は多くないしなぁ、とか。チームを柔らかくまとめるイケてる上司みたいなのを期待。あ、仲良くなった人たちとのカラオケのシーンはマストで!あの人間味、最高。


エターナルズ

あらすじを読んでる時点では何を言うてるのか意味分からなかったし、詳しく話の内容が明かされても7000年間を描く映画なんぞナショナルジオグラフィックじゃないんだからとへらへら笑ってたのだけど、本当に不死のヒーロー10人を過不足なく描く映画で震えあがった。人類史の傍に、必ずこの10人はいた、、となるような歴史ミーツ英雄伝説という形式、こんなにエキサイティングなんだな。浦沢直樹の「ビリーバット」が好きなので、こういう伝記SFは前のめりで観ちゃう。エンドロールでオーパーツや歴史遺物にエターナルズの存在が示唆されていく1つ1つがあまりにもよくて、2時間40分の尺を最後までずっとテンション高く見れた。最初のほうの、そういう物語が好きだったのでもっと観たかった。なのでディズニーさん、スピンオフドラマを希望。

全役者の中でもバリー・コーガンはちレベル違いでよかった。異様な空気を纏いつつ皮肉屋で余計なことを言うガキっぽさと、人一倍優しい心を持つ複雑なキャラに憑依しきってた。今後の戦いにおいてかなり重要な能力者だと思うし。ただでさえ10人という多いメインキャラに加え、エンドクレジットでさらに4人の新キャラが放り込まれる情報過多っぷりはビビった。しかしでも海外カルチャーに疎すぎて、あの人がワンダイレクションのメンバーであることすら知らなかった。興奮って知識だなーと。そんなスケール感の圧倒されてる内に終わる映画だけど、感想を見てみるとこういう特殊なヒーローものにも関わらず現代社会へのメッセージを読み解いてる人が多くて感嘆した。そりゃ何もないわけないよな、と自分の深読み力を恥じるばかり。精進いたす。



ホークアイ

アベンジャーズの古参メンバー、弓矢の名手ホークアイ/クリント・バートン(ジェレミー・レナー)を主演に迎えたスピンオフ作品。クリスマスまでの7日間を描く季節モノであり、フェイズ4で続けられている次世代への継承が行われるドラマでもあった。ホークアイ自身、アベンジャーズの特殊能力や強大な武器/武装を持つタイプではない、ただただ腕が良いというタイプのヒーローではないゆえにどういう作劇になるのだろうと思っていたのだが、そういった鍛錬の末に獲得した強さ、というのに憧れを抱くのも納得だなーと本作からの新キャラクター、ケイト・ビショップ(ヘイリー・スタインフェルド)に思う。クリントに対する羨望の眼差しと、エンジンかかりすぎちゃう感じはヒーローになってく過程を目撃できる良さがある。スパイディー的な未熟さを楽しめる。

そしてこれまで以上に他作品との交差が著しい作品だった。エンドクレジットで示されていたので当然、と思うがエレーナ(フローレンス・ピュー)の登場とクリントとの対峙によってしっかりと『ブラック・ウィドウ』の続編としての意義も果たしていた。というか『ブラック・ウィドウ』でもここまで描いたほうがよかったんじゃないか?っていうような、ケリの付け方だったと思う。ここからエレーナはどこに出没していくんだろうなぁ。ケイトとの小競り合いが楽しすぎた。あとはNetflixオリジナルのマーベル作品との交差ね、、、これはやらないって言ってたじゃないか、、と!話が違うよ、と!観なければならない作品が増える幸せな悩みだ。そして何と言ってもこの作品は冒頭とエンディングに置かれた「アベンジャーズ・ミュージカル」のシーンだろう。このコメディポイントに賭ける熱量が凄すぎる。微妙に違くてチープという笑い、好きすぎる。



ホワット・イフ…?

MCU初のアニメシリーズ。これまでのキャラクターがもしもこういう選択肢を取ったら、、?というパラレルワールドを描く原則1話完結のオムニバス作品。正直、これはスルーしても大丈夫かなと思いかけてたけど「スパイダーマン ノーウェイホーム」の予告編が出て胸騒ぎがしたので完走したらそのタイミングで「ドクターストレンジ マルチバース・オブ・マッドネス」の予告が出てほらー!となってしまった。ガッツリ繋がってますやんか、と。そもそも、無限の可能性がある前提の並行世界というモチーフまで持ち出すと流石に抱えきれなくなるのではないか、と心配になるのだけど、もうそこもガッツリ引き受けたと捉えてよろしいということだろうか。最初は企画モノとしてしか思ってなかったけどちゃんとクオリティが高いし、単に面白い。

話としてはソーがパーティ野郎になる回とか、アベンジャーズ全滅回の意外な真相とかが好みだったけどこれやっぱ声優としての出演であればこういう無茶苦茶なこともやりやすいんだろうなぁと。そういう意味でも無限の可能性を秘めたコンテンツだと思う。正直、スパイダーマンNWHでの世界線の違うヴィランの登場とかに対して盛り上がる気持ちはあまり分からなかったし、結局のところそれが物語の熱量にどう乗っかるのか?と思ってたのだけどこのホワットイフの最後でも過去に類を見ない最大級のジェノサイドが起こり、どういうわけかアッセンブルを果たした瞬間に軽率に熱くなったので、マルチバースどんどんやってくれ!という気になった。世界は違っても心は、、のくだりは大好きなジョジョ6部を思い出したり。素晴らしい束ね方ができる証拠だ。


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