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seiji_arita
2024年6月10日 23:27
「白い月の光」夜明け前の白い月に 僕達ふたりのそれぞれが抱える事柄の差異が映し出されるその白い月は夜空の端っこで暗示的な光を微かに放つ僕は迷いの中で朝を迎える其れは圧倒的な混乱とは違う 確信のある答えが欲しかっただけなんだ彼女は時計を見つめているその針は宿命的な時を示す僕は彼女の背中をそっと指先で撫で君は静かにうなずいた所有し所有される事の
2024年3月29日 19:48
「春の風」行き場を失くした憧憬と忘れられない約束夢の中に見た言葉にならない気持ち時間は記憶の中で絡まり合う僕等の心に刻印された時は決して消える事は無い泣きたいのに無理して微笑む君の顔愛とか希望とかそんな言葉より 君に逢いたい心の空にある虹の欠片に触れた春の風 君の匂いがした
2023年12月1日 21:59
「十字星」些細な事で不安になって 背中合わせの夢を見るこんなに近くに居るのに白い月明かりが映し出した僕の苛立ち 夜明けの足音 クーペのルーフに 指先で書いた別れ言葉多分 ジェラシー タキシード色の夜心配は要らないよ そう囁いた首筋の髪を掻き上げる仕草言葉とは裏腹なその唇きっと気まぐれ 夜空に浮かんだ十字星約束ね 約束だよ 愛されていた
2023年10月8日 02:00
君の面影 瞳を閉じて流れる静かに時ゆらら刹那の美貌その横顔 麗しの光 僕を包み込む小さな蕾が風に揺れ僕の血は透き通ってゆく空を映し太陽を映した瞳の色彩優しく輝く星を見た永遠の約束 交わした言葉君の詩が幸せを呼ぶ
2023年9月26日 18:58
「星影」風と月 目覚めた華は夜に舞う瞳に灯した消えない光星影降る夜に耳を澄ませば君の扉が開く音が聞こえる僕等の約束は永遠となり月は囁き 風は詠うたとえ命に限りがあるとしても
2023年9月24日 16:21
「白い羽根」どんな僕が君の瞳に映っていますか大切な時を大切な君と手を繋いだ約束 嘘じゃない何も言わずに僕の傍で伝えたい時 会いたい時目に映る景色 想う全てが君色に変わる紙とペンを持って君の為の詩を書いているふたりだけに見える丘の向こうに白く綺麗な羽根が舞っている見えるかい目が合って微笑んだ少し背伸びして僕に触れた小さな吐息 近づいてこの
2023年8月30日 16:19
「小さな約束」蝶の鱗粉が舞う 時折吹く海からの風が丘の斜面を駆け上がり小さな花を揺らした沢山の香り 沢山の哀しみと夢 沢山の微笑みと涙 沢山の温もり沢山の約束が消えて行った振り返ると大きな木があの日と同じ様に立っている地面に根を下ろして 時の流れなど無い様に僕はまた 何処までも歩き続けた消えた約束を独り抱きしめてあの時の想いも運を運ぶ言葉
2023年8月12日 18:04
「狂った旋律」蒼ざめた闇に浮かぶ消えそうな月募る不安を掻き消す様に書き殴る氷の様に冷たいガラスの雑踏狂った旋律 また誰かが泣いている僕等はただひとつの夜と夢を探してる必ず守るさ 最後の約束未来も過去も全て抱きしめてこの手を離さないで お願いだから
2023年7月15日 03:42
「此処に居る」別に綺麗じゃ無くてもいい汚れていたって欠落していたって構わない吠え続ける獅子の叫び止まない蝉時雨 過去の残像音を消し去り色彩を失くした世界約束するよ 必ず守る静寂の中の迷子欲しいものはただひとつ僕はいつまでも此処に居る 君の直ぐ傍にPhoto : Seiji Arita
2023年4月23日 02:52
「天空からの使者」春を待ち侘びる白き蝶天空からの使者死と再生を繰り返す君に伝えたい言葉僕は いつか堕ちるはずの空の下いつか割れるはずの海の前独り立ち尽くす蝶の羽音が知らせた忘れかけていた約束世界がどうであれ花は咲き雨の後には虹が出るPhoto : Seiji Arita
2023年2月28日 22:21
「愛しい人」夜にはぐれた小さな星が突然の別れを見下ろした彷徨う想いが堰を切り言葉に変わる想いを宿した言葉が文字になり詩になった時一筋の涙が頬を伝う君の望む場所に僕は居ない遠く離れてしまえば君は僕を忘れるだろうもう行くよ 言えなかった さよなら夢見た場所へ僕は行くよ 約束の場所へ君が何処に居てもわかるくらい輝いてみせるから愛しい人 幸せにP
2022年11月11日 18:02
「此処に」放り出された街人並みに飲まれ途方に暮れる手を離さない最後の約束僕は此処にいる見えないの細く繋ぐ蜘蛛の糸輝く雫は君の涙ずっと此処に君の傍にPhoto : Miho
2022年11月11日 04:45
「周回遅れ」溢れて流した涙が風に飛ぶ息切らして走り抜くただ前だけ見つめて勝ちたきゃ走れよ周回遅れ野次飛ぶ道のり大穴のウスノロあの娘はそれでもお前を見てる勝ち名乗り上げる約束それだけあればお前はやれるきっと明日は輝くさPhoto : Free Pic
2022年11月9日 06:04
「引き潮」ペリエ片手に砂浜を裸足で歩いた白いヨットが風に帆を膨らませ沖に出て行く波が煌めき風が吹く募る想い 言えないままの言葉君の左手の指に僕は静かに瞳を閉じた引き潮がさらっていく遠い約束ふたりの足跡だけを残してPhoto : Free Pic