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hitomi 記事まとめ

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日々の出来事や日々向き合う生と死について綴っています。 理論ではなく感情で生きています。
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#医療

【お任せします。の向こう側】hitomi

【お任せします。の向こう側】hitomi

「先生にお任せます。」
本当に任せていいんですか?しかも大体続く言葉は「よろしくお願いします。」お願いまでしちゃっていいんですか?

これ【お任せしない。】の書き出し。
医療の話。

だけど今日は真逆のことを考えてみる。
お任せしたい人の気持ちを考えてみる。

なぜ任せたいのか。
治りたいから?わからないから?考える余裕がないから?

以前ある家族が言った。
「全て先生にお任せします。栄養がいかな

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【お任せしない。】hitomi

【お任せしない。】hitomi

「先生にお任せます。」
本当に任せていいんですか?しかも大体続く言葉は「よろしくお願いします。」
お願いまでしちゃっていいんですか?

医療って特殊な世界だと思う。
車を買うにしても野菜を買うにしても詳しい人にアドバイスはもらうかもしれないけど、最終的にどれを選ぶかは自分が決める。何を重要視するかは本人次第。デザイン?色?機能性?はたまた産地?味?値段?

だけど医療って違う。
もちろん選択肢を示

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【ふつうなこと】

昨日キヌさんが歌ったことを
喜んでくれた担当ナース。
歌ったたんやろ〜と嬉しそうに
キヌさんに声をかける。

「それがどうしたん?」

キヌさんにとっては
ふつうなこと。

ふつうっていいな。

今日もいい日だった。


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【うれしかったこと】

夏祭りの会場で
最近「死んでしまいたい。。。」と
毎日のように言うキヌさんが
私を見上げて言った。

『ここで歌いたいな』

大きな声で歌った星影のワルツ。
みんなの拍手に
満足そうなキヌさんの笑顔。

今日はいい日だった。

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【死にゆくということ1】hitomi

【死にゆくということ1】hitomi

誰しもが必ず迎える死。どこで最期を迎えたいですか?

終末期に関わる者が度々直面する問題。

多くの人は自宅で最期を迎えることを望む。しかし実際に自宅で亡くなる人は12%にすぎない。私の住む大分県に至っては8.4%と全国最下位。

「死」は昔に比べて私たちの生活からかけ離れたものになった。昔はもっと「死」自体が身近にあった。

元気だったじいちゃんばあちゃんの老いを目の当たりにしながら共に過ごす。

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【死にゆくということ3】hitomi

【死にゆくということ3】hitomi

いつからかはわからないけど

私は終末期に関わりたいと思い始めた。

私の思う終末期は学問的な終末期とは少し定義が違いそうだけど。

私が関わりたいと思っているのは「人生の終末期」と言ったほうがしっくりくるかな。

「死」を目前にしたというのはもちろんだけど、

老いと共にごく自然に死に向かって日々の生活を営んでいる人も含まれてる。

最期が近いと感じたとき、多くの人は人生について振り返るらしい。

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【いまさら自己紹介】hitomi

【いまさら自己紹介】hitomi

この辺で言えば中途半端な田舎(全国的に言えばど田舎)に

3人兄姉の末っ子として生まれる。

祖父母・父母・兄姉の7人家族。

共働きの両親に、年が離れていて遠くに進学した兄姉。

一人っ子のように育った。

幼少期認知症が出始めた祖母の進行予防の一環として保育園にはいかず、

日中は祖父母と過ごした。

無口なじいちゃんに、

時々よくわからんことを言いながら

髪型は三つ編みしか許さないけど

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