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映画・書籍感想まとめ

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観た映画・書籍の感想や考察まとめ。
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記事一覧

映画、ブロークバック・マウンテンの感想

映画、ブロークバック・マウンテンの感想

※2017年5月11日の記事のリメイク。

監督:アン・リー
公開:2005年9月2日(イタリア)(2006年3月4日)
時代設定:1963年~1983年
製作国:アメリカ

2005年のヴェネツィア国際映画祭で金獅子賞を受賞し、その他さまざまな賞を受賞している作品。

とても象徴的な映画で解釈や考察しがいがある。
原作はE・アニー・プルー。

あらすじを見てゲイ映画と抵抗を持った人もいるかもしれ

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レオ・レオニのじぶんだけのいろ―いろいろさがしたカメレオンのはなしの感想

レオ・レオニのじぶんだけのいろ―いろいろさがしたカメレオンのはなしの感想

じぶんだけのいろ
※2017/12/07の記事のリメイク。

これは、私が一番好きな絵本です。小学1年生の頃に知ってその後何度も再読しています。
今回はその「じぶんだけのいろ」の紹介と感想を書く記事です。

絵本を知ったきっかけ
この絵本と出会ったきっかけは、私が小学生の1年生の時に、先生から「図書室から好きな本を選んで、それを紙に書いて紹介しよう」という課題が出されたことです。
その時の私はなん

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ねこぢるの想い出

ねこぢるの想い出

※2018/04/01の記事のリメイクです。ヘッダーは、ねこぢる大全上より。

※※カワイイ絵柄だけど残虐な描写のある、万人受けしない漫画についての記事です。
※※※漫画のレビューというよりねこぢる本人やその周囲についての感想のようなもの。

前フリ、活字中毒と小中学校の頃の遊び今はだいぶ落ち着いているけど、私は昔から活字中毒というか、文字が満足に読めなかった頃から絵本を眺め、デパートに行けば本屋

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あらいぴろよの「母が『女』とわかったら、虐待連鎖ようやく抜けた」感想

あらいぴろよの「母が『女』とわかったら、虐待連鎖ようやく抜けた」感想

※ネタバレ注意

一言でいうと、「虐待の連鎖を繰り返してしまいそうな主人公の気づき」です。

被虐待児だったぴろよが、親になり、虐待父も亡くなった。でも過去の虐待の記憶がフラッシュバックして苦しむ。我が子は絶対に幸せにしたいのに、追い詰められ虐待を連鎖させてしまいそうになる。。

その中で母親が、なぜDV夫である虐待父と離婚しなかったのかについての気づきが、なんだかんだ母親も父が好きだったから。子

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すずめの戸締まりは映画としては良かったけどダイジンがかわいそう。

すずめの戸締まりは映画としては良かったけどダイジンがかわいそう。

※ネタバレ
※キャプションは2022「すずめの戸締まり」製作委員会より

この間すずめの戸締まりを観てきましたー。感想は、総合的には良かったんです。良かったんですが、私は結局要石に戻ってしまったダイジンが気になってしまった。それについて。

ハッピーエンドの中にある違和感ダイジンって可哀想じゃないですか??確かに鈴芽を主人公としてみた時のストーリーとしてはハッピーエンドかもしれない。感動もしたし、

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永田カビの最新作「膵臓がこわれたら少し生きやすくなりました」を読んだネタバレ・毒舌ありの感想

永田カビの最新作「膵臓がこわれたら少し生きやすくなりました」を読んだネタバレ・毒舌ありの感想

Kindle配信当日に読んだ

Kindle配信当日に読みましたー。
永田カビのエッセイは今のところ全部読んでます。

レズ風俗は流行り→作者の表現性や珍しい体験に興味が出た。
その後の作品→作者自身の今後に興味。

おもしろかったのは1作目で、その後はわりと惰性で読んでるかもしれません。
でも続いたらまた読むだろう惰性。そんな魅力がありますね。

ネタバレ・毒舌ありの感想なので注意して読まれたし

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劇場版BLUE GIANT(ブルージャイアント)は最高の映画だった。

劇場版BLUE GIANT(ブルージャイアント)は最高の映画だった。

2月17日公開の映画ですが、今更ながら観てきましたー。

友人のオススメで知った作品だったので、知ったのが3月、観に行ったのが4月という遅めの視聴でしたが、これは本当に観て良かった。

公開から2ヶ月近く経つのに、映画館の中はほぼ満員という。リピーターもいるんだろうなあと思いました。これは刺さる人にはめっちゃ刺さるはず。

※ネタバレあり

あらすじまずあらすじから↓

3人全員が主人公宮本大 (

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輪るピングドラム20話の眞悧についての考察

輪るピングドラム20話の眞悧についての考察

※ただのつぶやき。ネタバレ有りかも。

輪るピングドラム20話の眞悧についての考察。

陽毬に「恋が実らなくても100回キスができるんだからいいじゃないか」といニュアンスの台詞を言う場面がある。

そのヤケクソに似た諦めの悪さって結構おもしろい。
手に入らないって分かってる。ならせめてキスだけでもさせて欲しいっていう、めっちゃくちゃ諦めが悪い悪足掻きみたいな笑

「キスは無限じゃない、消費されちゃ

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谷山浩子プロデュース「はみだしっ子(三原順原作)」のイメージアルバムのレビューを書く

谷山浩子プロデュース「はみだしっ子(三原順原作)」のイメージアルバムのレビューを書く

サムネは原作者三原順のはみだしっ子1巻の表紙から引用。

※曲のというよりはみだしっ子という作品レビューに近い。
※昔書いた記事のリメイク

谷山浩子がプロデュースした、三原順原作の少女漫画「はみだしっ子」のイメージアルバムを思い出して聴いていたので、その感想を書くよ。

はみだしっ子
「はみだしっ子」とは三原順の少女漫画です。グレアム、アンジー、サーニン、マックスの4人の子どもが主人公で、親に捨

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君たちはどう生きるかを公開初日で観てきた。

君たちはどう生きるかを公開初日で観てきた。

意味がわからなかった。

たぶん色んなメタファーがあるんだろうけど、一回ではとても理解しきれない。

とりあえず今までのジブリにもあったような不気味な瞬間を芸術的に脚色して、作り直した感じ。

観ている間、シュールレアリズムの絵画みたいだと思えるところがたくさんあって、とても芸術点が高かった。

最初の火事のシーンなんか、ムンクの叫びのようだったし、その後もジブリの魔女や魔法使いたちにありがちなカ

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宮崎駿の「君たちはどう生きるか」を観た感想と考察 ※ネタバレ注意

宮崎駿の「君たちはどう生きるか」を観た感想と考察 ※ネタバレ注意


観るきっかけは前日のTwitterながやまこはるちゃん(藤本タツキ)に感化されて急に観たくなった。

7/14が全国公開初日だったのですが、前日まではあまり観る気はありませんでした。ジブリは好きだけど全作見ている訳じゃないし、風立ちぬは見ていないし。熱心なジブリファンて訳でもないし。情報もほぼないし。

でも前日にこのツイートをみて、藤本タツキファンの私は「やっぱり観に行こうかな!ネタバレされな

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「オオカミの家」の感想考察~前提知識ありとなしでは全く見方が違う映画~

「オオカミの家」の感想考察~前提知識ありとなしでは全く見方が違う映画~


前フリオオカミの家を観てきましたー。

http://www.zaziefilms.com/lacasalobo/

この映画はXで予告を観ていて前々から気になっていました。

美術の授業で観るようなアーテスティックな、ヤンシュヴァイクマイエルのような雰囲気、絶対観ておきたい。

北海道では期間限定で、しかもいつも行くようなシネマフロンティアやファクトリーではやっていない。

シアターキノ…とは

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ルックバックの映画を観た感想ー哀しいけど良い映画だった

ルックバックの映画を観た感想ー哀しいけど良い映画だった

アイキャッチは原作漫画&映画の入場者特典のOriginal Storyboard(原作全部のラフ画)の写真。

予告編からすごい、藤本タツキの絵が動いてる。しかも色と音付きで。

※ネタバレあり

公開2日目、早朝での視聴ルックバックの映画を観てきましたー。

原作を読んだ上で、公開から2日目の早朝の視聴。

原作は読んでいたけれど、映像化してどうかなあーまた微妙な感じになったら嫌だなあーーと思っ

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