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チェロレッスン記録

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習っているチェロのレッスン記録です。
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#レッスン

24.2月チェロレッスン①:音楽家のスポーツ障害。

24.2月チェロレッスン①:音楽家のスポーツ障害。

私のレッスンは、ほかの生徒さんが入っていなければ、なるべく一番最後にしてもらっている。
レッスン室の後片付け(ピアノの埃を払ったり、簡単に床掃除をしたり)を手伝うためだったが、最近は先生の話が長く、レッスン時間が大幅に延びるためだ。

今日も、私がチェロを持って椅子に座るなり、先生の話が始まった。
内容はレッスンのことではなく、日常のとりとめのないもの。仕事に遅刻しそうになったとか、昨日何を買って

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7月チェロレッスン①:“happiness”

7月チェロレッスン①:“happiness”

「夜先生は頑張りすぎですよ。」
研究の進捗状況を報告した後、上司にそう言われた。
頑張りすぎ?私はやるべきことをやっているだけなんだけれど。

疲れが溜まっている自覚はある。
仕事に行くのが辛い。何か嫌なことがあるわけではないのだけど。

仕事の帰り道。
車の中でFMを聴いていた。
嵐の“happiness”が流れた。

学生時代、みんなで歌ったなぁ。
先が見えなかった頃、歌詞に励まされた。

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チェロレッスン10月②:発表会後の初レッスン。

チェロレッスン10月②:発表会後の初レッスン。

発表会を終えた後の初レッスン。

発表会後、先生の講評をもらう前に、私はオケ練習へ行ってしまった。

今日、発表会の演奏についてまたネチネチ言われるんだろうなぁと気を重くしたら、お腹を壊した。

家を出ようとしたとき、先生からLINEが入った。
「エレベーターが壊れた。5階まで階段で来て。」

           ★

レッスン室に入るなり、先生が言った。
「エレベーター内に閉じ込められて、参っ

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9月チェロレッスン①:先生のチェロはオケの音。

9月チェロレッスン①:先生のチェロはオケの音。

ヘッダーは、大学工学部跡地にできた石川県立図書館。同窓会でも話題になったので行ってみた。
とってもステキな建築。一日過ごしてみたい。

           ★

仕事が長引いて、レッスンへ行くのが遅れた!
私以外の生徒はもうとっくに終わっていて、先生が待っているはずだ。

「遅れて、スミマセン!」
汗だくでレッスン室に飛び込んだら、先生電話中だった。

手振りで「準備してて。」と言う。

私は電

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8月チェロレッスン②:焦り

8月チェロレッスン②:焦り

まだまだ暑いので、ヘッダーはちょっと涼しく先日登った山の写真を。

今回のレッスン日も暑かった。
大きなチェロを背負っていると、余計に暑く感じる。

レッスン室はエアコンが効いていて、涼しー♪

レッスン室では先生が得意のバッハ無伴奏1番サラバンドを弾いていた。
私が挨拶しても演奏は止まらない。集中しているのだ。きっとどこかで弾くのだろう。

私が準備をしていると、演奏を終えた先生が
「はい。頼ま

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7月チェロレッスン②:ご機嫌な師匠

7月チェロレッスン②:ご機嫌な師匠

定期検診のために、いつものS先生の歯科を受診した。

前回、日中の歯軋りが酷いことと、唾液が足りず、口の中が乾燥していることを指摘された(乾燥するとむし歯になりやすいのです)。

歯科衛生士さんによる歯石除去の後、S先生登場。
「歯軋りは改善されてるみたいだけど、」
と言いつつ、私の口の中を指で隅々までなぞり始めた!?

その触り方はちょっっっと!?

私の口から出した指を眺めたS先生、
「ん〜、

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6月チェロレッスン②:私のことはどうでもいいと思っているでしょう⁈

6月チェロレッスン②:私のことはどうでもいいと思っているでしょう⁈

「発表会のこと、夜に言ったっけ?」

私がレッスン室に入ると、先生がそう言った。
年に一度ある音楽教室主催の発表会のことである。
私は教室の生徒ではないが、モチベーションアップのため、発表会に混ぜてもらっている。

「聞いてないです。決まったんですか?」
「あれ?知らないの、夜だけかもしれない。だいぶ前に決まってた。」

何ですと?!

「センセ!都合があるから、決まったらすぐに教えてって言ったじ

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6月チェロレッスン①:音量が足りない。

6月チェロレッスン①:音量が足りない。

半年ぶりに歯科受診した。

長い付き合いのS先生。いつものように仕事の情報交換をしてからの診察。

「いつものところ、上4番、左右両方の知覚過敏がヒドいです。」と私。

S先生、私が訴えた部分を口腔内用のカメラで写真を撮って、モニターに写して見せてくれる。
「あー、コレはひどい。根元がえぐれてるよ。」

確かに…。

原因は歯軋り。
私は仕事中などストレスが高い時に、無意識に歯軋りしてしまう。歯茎

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5月チェロレッスン1回目:参考チェリスト、ついに教えてもらう。

5月チェロレッスン1回目:参考チェリスト、ついに教えてもらう。

音楽教室の入り口を抜けると、半開きにしてあるレッスン室からチェロの音が聞こえる。
先生がバッハ無伴奏チェロ組曲3番を弾いている。
先生が無伴奏をコンサート以外で弾くなんて、かなり珍しい。
誰か3番を習いはじめたのだろうか。

中断させるのが惜しくて、私は曲が終わるまで廊下で待った。
うーん、水が流れるようにキラキラした見事なシンコペーション…さすがだなぁ。私など集中力が続かず途中で崩れてしまい、な

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4月チェロレッスン1回目:オケ癖

4月チェロレッスン1回目:オケ癖

「楽器の調整、どうだった?」

レッスン室で私が準備していると、先生が聞いてきた。
先週、楽器にお茶かけた事件(?)で工房に持ち込んだ。
お茶の影響は幸いなかったが、職人のお兄さんが「ちょっと魂柱を調整しようか」と言い、数日預けていた。

「最初はG線がうるさすぎて嫌だったので、再調整してもらいました。そうしたら、今度はADG全部響くんです。お兄さんにうるさくないかって言ったら、しばらくソレで慣れ

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2月チェロレッスン1回目:マスター・ヨーダの楽譜

2月チェロレッスン1回目:マスター・ヨーダの楽譜

「弦六なんだけれど。僕は2ndしかやったことなかったみたいで、2ndのパート譜しかなかったんだよ。」
と先生。

少し前に、ブラームス弦楽六重奏1楽章Vc1stのフィンガリングについて先生に相談していた。
特に 1stVn(ファーストヴァイオリン)とのソロの部分がわからない。
先生はいつも1st担当という訳ではないんだな。考えてみれば当たり前だけど。

「だから、ほら。」
先生が私に渡してくれたの

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1月チェロレッスン2回目:毎日楽しく過ごしたい。

1月チェロレッスン2回目:毎日楽しく過ごしたい。

「ごめん、モツレクのスコア、貸しっぱなしだったみたいで、家になかったんだよ。」

レッスン開始前に準備をしていたときに、先生にそう言われた。
前回のレッスンで、モーツァルトレクイエムのスコアを貸してほしいとお願いしていたのだった。

「貸しっぱなしって、ソレ、いつの話ですか?」
「うーん、T先生がモツレク乗ったときだから…ものすごく前だねぇ。」

借りっぱなしの犯人は、T先生(師匠の師匠)ですか!

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1月チェロレッスン1回目(続き):レクイエム

1月チェロレッスン1回目(続き):レクイエム

前回の続きです。

先生に、「夜はなぜバッハ無伴奏チェロ組曲5番にこだわるのか?」と聞かれた。
先生に「教えられない」と散々断られても、私がしつこく教えてほしいと迫ったからだ。

「えーと…生前母がよく聴いていたからです。」

★★★★

母と暮らしていた頃、家の中でよく無伴奏5番が流れていた。
幼い私はこの暗い曲調故に関心がなかったが、「コレは何の楽器なの?」と聞いたのだと思う。
母は「チェロだ

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1月チェロレッスン1回目:演奏を避けたい曲

1月チェロレッスン1回目:演奏を避けたい曲

レッスン室入るなり、ハグですか!!
「良かったー。大事にならなくて。」
と先生。

「まず楽器、下ろさせてください。」と私。
「あー、ごめん、ごめん。」
と言って、解放してくれた。

検査で見つかった病は、今のところ大事ないと数日前チェロ師匠に電話では報告していた。

「ご心配おかけしました。おかげさまで、3月の追悼コンサートに出ることができます。」
「モツレク(モーツァルト・レクイエム)ね。良か

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