マガジンのカバー画像

ねこぜの教育論

28
教育関係の雑記
運営しているクリエイター

#教育

子どもが安心して通えるように

子どもが安心して通えるように

◇「〇〇さんから仲間外れにされた」「〇〇くんに叩かれた」子ども同士のトラブルに、教師として、あるいは親としてどのように対処していますか?

 子育てにも生かせるように、教師・保護者のどちらの立場でも分かるように書いていきます。
 ステップは3つ。聞く⇒指導する⇒経過観察する です。

1.聞き取り

 トラブルが起きた際、まず聞き取りをします。ここで不適切・不十分な聞き取りをすると、調べた結果全体

もっとみる
目標だらけの学校教育

目標だらけの学校教育

◆こんにちは。小学校教員のねこぜです。会社でもそうなのかもしれませんが、学校現場にいるとたくさんの「目標」を目にします。教育目標、生活目標、給食目標、クラス目標…目標、目標、目標、目標だらけです。その他にも「目的」「めあて」「ねらい」「夢」…多すぎませんか?子どもが目標疲れしているのではないかと心配になるレベルです。

 これは森田真生さんのエッセイ。私は読んでハッとしました。時間は過去から未来へ

もっとみる
なんで勉強をするのか?の答え(2)

なんで勉強をするのか?の答え(2)

◆こんにちは!小学校教員のねこぜです。「なんで勉強なんかしなきゃいけないのか」「この知識が何の役に立つのか」という問いに対する答えについて前回書きました。そしてそのような問いを発してしまうことそのものに現代社会の問題が前景化しているのだということにも少し触れました。今回はその辺について書いていこうと思います。出典は前回記事同様、内田樹著『下流志向』です。よろしくお願いいたします。

1.労働機会が

もっとみる
なんで勉強をするのか?の答え

なんで勉強をするのか?の答え

◆こんにちは。公立小学校教員のねこぜです。今日は「何のために勉強するのか?」、「この知識は何の役に立つのか?」といったよくある、しかし、しばしば問題になる問いについてのアンサーを書いていこうと思います。参考文献は内田樹先生の『下流志向』です。みなさんだったらこのような問い掛けがあった場合にどのように答えますか?読み進める前にちょっと考えてみてください。

1.答えられないが答え

 結論を先に述べ

もっとみる
日本の近代化と教育の歴史

日本の近代化と教育の歴史

◆こんにちは。公立小学校教員のねこぜです。今回は教育にフォーカスをあててアウトプットしていきます。最後まで読んでもらえたら嬉しいです。よろしくお願いいたします。
 テーマは日本の教育の歴史についてです。主な参考図書は小熊英二著『日本という国』です。ヤングアダルト向けの新書なので平易な文章で分かりやすいです。歴史が苦手な方にお勧めします。
 その他にも奈須正裕著『個別最適な学びと協働的な学び』も引い

もっとみる
「対話」について考える(2)

「対話」について考える(2)

◆こんにちは!公立小学校教員のねこぜです。夏休み毎日投稿チャレンジ継続中です。よろしくお願いいたします。今回は「対話」について、前回取り上げた野口芳宏著『話せない子・話さない子の指導』を再び引きながら日頃考えていることや実践していることを書いていきます。

▷対話ありきで考えない
 「対話的な学び」と言うとどんな活動をイメージするだろうか。机をくっつけて話し合う様子、隣同士で体だけ向き合って話し合

もっとみる
子どもは自然

子どもは自然

◆こんにちは!小学校教員のねこぜです。「書きたいことを書く」で夏休みは毎日投稿します。よろしくお願いいたします。最近、養老孟司先生の講演動画をよく見ています。僕の中でメンターです。(他にも内田樹先生と鷲田清一先生も)
 その中で印象深かったことをアウトプットします。

▷自然とは何か
 自然と言われると木や草花といった緑をイメージする人が多いだろう。養老先生曰く、自然とは人間が考えて作って置いたも

もっとみる
家庭での子どもとゲームとルールと

家庭での子どもとゲームとルールと

はじめに.家庭でのゲーム事情

 おはようございます。小学校教員のねこぜです。個人面談が終わりました。面談で必ず聞くことの一つに「家での過ごし方」があります。家での様子は学校からは見えません。子どもに「家で何しよん?」と聞くほかありません。保護者にも同様に聞いてみるのです。すると保護者目線の回答が返ってきます。そこに子ども自身が思っていることとのズレがあるとまぁ面白くて話題になるんですが、ここ数年

もっとみる
家庭での子どもとゲームとルールと(2)

家庭での子どもとゲームとルールと(2)

◆こんにちは!小学校教員のねこぜです。家庭におけるゲームとの向き合い方について第2弾を書いていきます。よろしくお願いいたします。参考図書は前回記事にも挙げました吉川徹著『ゲーム・ネットの世界から離れられない子ども』です。ゲームに魅了される仕組みや、なぜ課金が行われるのかなど、子ども以前に大人がゲームやネットの世界について知り、どう向き合えばよいのかが丁寧に記されています。興味のある方は是非そちらを

もっとみる