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スーツにサンダルの日本人。

■東南アジア人の移動手段。
・最近のニュース、「東南アジア個人移動手段のバイク利用率は、ベトナム96%首位、インドネシア88%2位、タイ69%3位」。
・上述は調査会社レポート(ベトナム、インドネシア、タイ、フィリピン、マレーシア、シンガポール6ヵ国)のデータを収集し、個人の移動手段として自動車よりバイクを選ぶ率がベトナム96%、インドネシア88%、タイ69%、フィリピン63%等となった。

■バイク大国ベトナム。
・一方、自動車の利用率がバイクを上回ったのは「シンガポールとマレーシアの2ヵ国で、それぞれ82%、51%、と回答しており、ベトナムは4%で域内最少となった」。
・バイクは依然として東南アジア各国の国民の足となるがバイク業界は多くの困難に直面しており「『ASEAN自動車連盟(AAF)』はベトナムを除く前述の域内5か国での2024年1-3月期におけるバイク販売台数は前年同期比▲7.5%減の270万台余りだった」、また「5ヵ国のうちシンガポールのみが増加しており前年同期比+8.5%増の3000台を販売したが、同国でバイクを個人の移動手段として選択する割合は人口の12%に過ぎない」と示される。
・バイク大国ベトナムでも「『ベトナム自動車工業会(VAMA)』統計では、2024年1-3月期に加盟5社(ホンダ、ピアジオ、スズキ、三陽工業、ヤマハモーター)が販売したバイクは60万3000台余りに留まり前年同期比▲5%近く減少」した。

■この地に染まってゆく。
・余談、初めてベトナムを訪れた時、生れて初めて見る川の流れの様なバイクの洪水にしばし目を奪われていた。次の瞬間、私はその景色を「記録に残したい」と思い映像や写真を無我夢中でスマホに収めた。余りにも興奮して、日本にいる家族や知人に「ベトナムのバイク文化や渋滞はすごい事になっている」的なコメント付きで送った想い出が懐かしい。
・バイクを運転する彼らの足元を見ると男女問わずサンダルや踵がないスニーカー等でバイクを運転する人々が多い事に気づかされる。ベトナム人は日常的に家の中、軒先、全ての会社ではないが社内等では素足で過ごす人が多いのだ。そう彼らは自宅からサンダルを履いてバイク通勤し、会社到着後はサンダルを脱いで再び素足で過ごす、このラクさや効率の良さがサンダルでバイクを運転する理由と捉えている。
・私は小さい頃から両親に「サンダルで出歩くな」と教えられていたのでサンダルを履いて外出する習慣がない。しかし、このベトナム文化に慣れてしまった日本人もいる。ある時ベトナムに長く暮らし働く日本人と食事をした時だった、相手はバリっとスーツ姿で登場したが足元はなんとサンダルなのだ、私は思わず昭和のコントの様にずっこけるアクションを取りそうになってしまった。
・私はサンダルで外出する事はこれからもないと思うし、自身のアイデンティティは失われないだろうが、気づかないうちに、知らぬ間に、いつの間にかその土地の文化や風土に染まっていく可能性は大いにある。善し悪しの話しではなく、長くこの地で暮らすという事はそういう変化は誰にでも起り得る事と常に意識している。

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