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現地在住20年以上の筆者の眼に映るベトナムの今

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商都サイゴンに20年以上住む著者が見ているベトナムの今をお届けする
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#ベトナム

独立記念日はハノイの祭典

独立記念日はハノイの祭典

ハノイは独立記念日に向かってまっしぐら。
日に日に街中の国旗の金星紅旗(cờ đỏ sao vàng)が増えていく。

八月革命記念日始まりは8月19日の八月革命記念日。
1945年の第二次世界大戦終結後、ホーチミン率いるベトナム独立同盟(Viet Minh)がハノイで蜂起し、保安隊や警察署など政府機関の接収に成功したのがこの日。
路地の中のご近所に国旗を掲げるところがぽつぽつと見られ、何事かと思

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ハーチュン(Hà Trung)通りでカバンを修理してみた

ハーチュン(Hà Trung)通りでカバンを修理してみた

ハノイ旧市街のこの通りの名は一般にはあまり知られていないかもしれない。だが、ハノイの知る人なら両替商が多い通りとしてハンバック通りと並んで即座に思い浮かべるだろう。

私も外貨の両替のため何度か足を運んだが、そのうち周辺に目にする合繊生地やそれらを使ったカバンの業者にも気を惹かれていった。

産業資材で価格は安いだろうから、物を作って販売してみるのも面白いかもしれないが、それはさておき、とりあえず

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人気の大型カフェに行ってみた

人気の大型カフェに行ってみた

ひと頃サイゴンでも大型カフェが次々と登場したことがあったが、最近はあまりそういう話を聞かない。
それに私自身は都心に近いところに住んでいるので、大型カフェのある郊外地域にはあまり縁もない。

高原リゾートをイメージして店内には滝が流れるそれでも噂に聞こえてきたのが、昨夜行ったカフェDa Lat Phoだ。
高原リゾート都市ダラットをイメージして、店内に滝を配置、ミストを撒き散らして、清涼感を演出。

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ベトナムでも「出る杭は打たれる」

ベトナムでも「出る杭は打たれる」

日本人とベトナム人は国民性が似ていると思うことがよくあるのだが、その中の一つが横並び体質だと思う。
皆、周りを見回して、自らの行動を決める。一人だけ他と変わったことをしない、させないのはよく似ていると思う。
日本もベトナムも「村の衆」の意識が根底にあるからだ。

今月5月初めにベトナムの政治の世界で起こったある大事件にそういうベトナム人気質を感じた。
一般市民に絶大な人気のあった元ホーチミン市党書

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ベトナムの歴史

ベトナムの歴史

昨日は夕方、知り合いの方が開催された「ベトナムの歴史入門の入門」というプライベートセミナーに参加した。

紀元前からのベトナムの歴史を1時間の枠の中で概説するという試みだったが、見事なまでにまとめられていた。

学生時代に世界史で勉強したベトナムや東南アジアの歴史というのは、世界の大きな歴史の流れの中ではかなりエピソード的な扱いに過ぎなかった記憶がある。この地域で暮らすようになって、自分なりに本を

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シャッターチャンス

シャッターチャンス

私はカメラマンではないが、書いているブログには写真を多く採り入れているので、外出する際には写真を撮ることも多い。ベトナムで写真を撮る際のちょっとしたコツをアドバイスしたい。

ベトナムらしい写真を撮るには…ベトナムで写真を撮るときに、ベトナムらしさを表現したいときに一番重宝する小道具が菅笠だ。

フレーム内のどこかに菅笠を取り込めると、それだけで見る人にベトナムだということを伝えることができる。

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今朝の花屋

今朝の花屋

今朝の通りには華やかさがなくて…今日は3月9日。

ハイバーチュン通りは静かな朝を迎えている。

いつもの朝と違うのは花屋がいつになくガランとしていること。

それもそのはず。昨日1日中働き通しで皆、精魂使い果たしたのだろう。

今朝はゆっくりしている。

ベトナムの花屋が一番忙しい日昨日3月8日はおそらくベトナムの花屋にとっては1年で一番忙しい日だろう。

日本に住む方々にはピンとこないと思うが

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ホーチミン市:空港へのアクセスは新バス路線が便利で快適

ホーチミン市:空港へのアクセスは新バス路線が便利で快適

私の今の住まいはホーチミン市の空港から中心部に通じる幹線道路沿いにある。
最近は空港と中心部を繋ぐバスが整備されてきたので、利用するようになった。
49番という最新の路線バスは空港と街の中心を循環するシャトルバスなのだが、当初の料金設定を40000ドン(約200円)と他の倍以上にしたせいかどうか知らないが、ずいぶんと不人気のようだ。
古くからある一般的な空港行きバスの152番が5000ドン(約25

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ベトナムに郵便番号はあるのか?

ベトナムに郵便番号はあるのか?

ベトナムに荷物を送る場合、
時に送り先の郵便番号を要求されるケースがある。
そんなの聞いてない。あるのかな。
以下はそんな場合のいろんな声。

現地人も含めて、誰も知らないベトナムの郵便番号。

でも、実際にはあるのです。

ベトナム発のチョコレートMarouが日本でも大人気

ベトナム発のチョコレートMarouが日本でも大人気

2人のフランス人サミュエルとヴィンセントがたまたま旅行中にサイゴンで知りあい、意気投合して生まれたベトナム産のチョコレートMarouが日本でも大人気という。

一つの産地からの良質のカカオを使って一つのチョコレートを作るシングル・オリジンをモットーに6つのカカオの産地から6つの違ったテイストを提供している。

6種類の違った味が楽しめるということで、味わい方もいろいろ。

Facebookページは

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<決定版>ブンチャーの旨い店はここだ!

<決定版>ブンチャーの旨い店はここだ!

ベトナムの麺と言えばフォーが有名だが、現地のベトナム人が実際に一番よく食べている麺類はブンという細麺。

分けても首都ハノイのお昼時の定番と言えば、焼肉を上にのせて食べるつけ麺スタイルのブンチャーをおいて他にない。

オバマ大統領がベトナム滞在中にお忍びで食べに出かけたことで、一躍世界的に知られるようになった。

「オバマ大統領がハノイで入ったブンチャー屋はここ!」

ハノイのブンチャー屋と言えば

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待ち侘びた恵みの雨季

待ち侘びた恵みの雨季

この3日間続けて、夕方短時間のシャワータイム。

雨上がりにちょっと外に出ようとしたところ、向かいのオジサンと鉢合わせ。

「雨降って、涼しくなったよ。お天道様、ありがとう」とオジサンは誰に話しかけるでもなしに呟いた。

長かった乾季がついに終焉を迎え、雨季が本格的に始まる。
誰もが待ち侘びた恵みの季節だ。
干乾びた僕たちの身体や心を雨の滴で潤してほしい。

舗装された路面にわずかばかり残った水溜

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ベトナムで有機農業が採算ベースに

ベトナムで有機農業が採算ベースに

有機農場での生産需要が世界的にもベトナム国内でも劇的に増し、この分野でのビジネス投資に明るい兆しが見えてきたと5月12日にホーチミン市で開かれたセミナーで発表された。

国際認証検査機関Control UnionのWouter Van Ravenhorst氏は、欧米での有機食品の需要は年間10-15%のペースで増えていると言う。

世界的には有機農業用地は1999年から2014年までで劇的に増した

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