ポッピー

ふと思ったことを誰かに憑依させるように書く人です。

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記事一覧

言葉と感情と別れと

言葉にするのは難しい。 常に変化する感情ならなおさら。 ただLINEを送る。 その作業さえ難しくなるように。 好きという気持ちは変わらないのだけど、 言葉にすると在り…

ポッピー
3か月前
2

恋の終わり。

別れようってそんな言葉が言えないまま。 いつしか僕は彼女との関係を続けようと思っていた。 でもそうじゃなかったかかもしれない。 彼女は少し笑って、別れを告げた。 …

ポッピー
4か月前
1

こだま

「好き」と言ったら「好き」と返ってきた。 「会いたい」と言ったら「会いたい」と返ってきた。 そんなこだまみたいな会話が続いて。 いつからかそれが当たり前になって…

ポッピー
4か月前

後悔

落ちた桜の花びらも綺麗だと思うように、 別れた後も何故か君を思い出しては綺麗だったと思う。 君から別れを告げたはずなのに、君は泣いていた。 未練は無いはずなのに…

ポッピー
4か月前

そんな気がするだけの話

ただ生きているだけじゃダメだ。 そんな風潮がある気がする。 社会に生きているんだから。 どこかの誰かがそんなことを言っていた気がする。 上手く話を合わせなさい。 …

ポッピー
4か月前

いつしか大人になったらこの思い出も消えるのでしょうか。 あなたの声や顔、照れてるときに目を逸らす癖さえ。 いつしか大人になったらこの思い出も忘れるのでしょうか。 …

ポッピー
5か月前

綺麗な桜

「桜って綺麗だよね」 緊張でありきたりなことを言ってしまった。 満開とは言い難いような3月の日。 僕はたまたま1人だった彼女に声をかけた。 クラスの中で一軍と言って…

ポッピー
5か月前
1

ほろ苦コーヒー

彼はコーヒーが好きだった。 朝にはいつもコーヒー。 深めに挽いたブラックコーヒー。 それがいつもの日課だった。 彼は私の分まで入れてくれた。 初めの頃は苦いコーヒー…

ポッピー
5か月前
2

制服と卒業

明日は卒業式らしい。 なぜだか実感がわかない。 明日で制服も着なくていいのか。 そんなことを思い出した。 制服は嫌いだった。 わざわざワイシャツにアイロンをかける…

ポッピー
5か月前
2

言葉と感情と別れと

言葉にするのは難しい。
常に変化する感情ならなおさら。

ただLINEを送る。
その作業さえ難しくなるように。

好きという気持ちは変わらないのだけど、
言葉にすると在り来りで、マンネリ化してしまっている。

一直線の言葉のように思えても、
そこにある気持ちや相手の気持ち次第で変わってしまうものなのかもしれない。

素直だと褒められた時もあった。
感情をそのままに伝えることが出来たはずなのに。

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恋の終わり。

別れようってそんな言葉が言えないまま。

いつしか僕は彼女との関係を続けようと思っていた。

でもそうじゃなかったかかもしれない。
彼女は少し笑って、別れを告げた。

僕と付き合ってて悪いことがあったのかと思う。
そんなこと見当たることもなくて、
考えは夜まで続いてたけど

そんなのどうでもいいくらいに
彼女はずっと考えていたのかな。

戻れるならあの言葉とかあの仕草でも
やり直せてたら変わってた

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こだま

こだま

「好き」と言ったら「好き」と返ってきた。

「会いたい」と言ったら「会いたい」と返ってきた。

そんなこだまみたいな会話が続いて。
いつからかそれが当たり前になっていて。

共感できる嬉しさがなくなっていった。
当たり前かのように思うようになった。

あなたが最後に言った言葉。
今でも覚えている。

「私はあなたではない」

もう、こだまような会話はなくなった。

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後悔

後悔

落ちた桜の花びらも綺麗だと思うように、
別れた後も何故か君を思い出しては綺麗だったと思う。

君から別れを告げたはずなのに、君は泣いていた。

未練は無いはずなのに。
君との写真が消せないままでいる。

あの泣き顔に何か意味があったのだろうか。
その時何か言っていれば何か変わったのだろうか。

そんなことを思えば思うほど、
君との思い出が蘇る。

自分が思っていた以上に君は僕のことを思っていたのだ

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そんな気がするだけの話

そんな気がするだけの話

ただ生きているだけじゃダメだ。
そんな風潮がある気がする。

社会に生きているんだから。
どこかの誰かがそんなことを言っていた気がする。

上手く話を合わせなさい。
気を使って行動しなさい。
面白くなくても笑いなさい。

決して誰かに強制されている訳では無い気がする。
でも、それが正しいと思っている自分がいる気がする。

嘘は良くないと言われた気がする。
嫌と思ったら言っていいと言われた気がする。

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夢

いつしか大人になったらこの思い出も消えるのでしょうか。
あなたの声や顔、照れてるときに目を逸らす癖さえ。

いつしか大人になったらこの思い出も忘れるのでしょうか。
あなたの大きな手やその感触、おひさまのような匂いだって。

終わらないで欲しい。時間だけがすぎていった。
着ていた制服はスーツになって。上履きもパンプスになった。
ショートカットだった髪もロングで束ねるようになった。

もう大人になった

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綺麗な桜

綺麗な桜

「桜って綺麗だよね」
緊張でありきたりなことを言ってしまった。

満開とは言い難いような3月の日。
僕はたまたま1人だった彼女に声をかけた。

クラスの中で一軍と言っていいほど目立ってた彼女。
気にならない男なんていなかった。

教室で一人残ってるの珍しいな、なんて考えもせずに。
なにか話さなければと焦ってしまった。

僕の焦りが伝わったのだろう。
彼女は少し笑みを浮かべていた。

「でも、みんな

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ほろ苦コーヒー

ほろ苦コーヒー

彼はコーヒーが好きだった。
朝にはいつもコーヒー。
深めに挽いたブラックコーヒー。
それがいつもの日課だった。

彼は私の分まで入れてくれた。
初めの頃は苦いコーヒーは苦手だと伝えたことがあった。

「ちょっとした苦味がいいんだよ」

彼は言う。
彼の言葉に納得したのか、
私もコーヒーを飲むことが日課になっていった。

そんな彼と上手くいかなくなった。
原因はほんの些細な事だったように思う。
それ

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制服と卒業

制服と卒業

明日は卒業式らしい。
なぜだか実感がわかない。

明日で制服も着なくていいのか。
そんなことを思い出した。

制服は嫌いだった。
わざわざワイシャツにアイロンをかけるし、学ランなんてクリーニングに出さないといけない。
そもそも、あんなに着るのがめんどくさいものを毎日着なきゃいけない理由がわからなかった。

でも3年間着た。

もはや嫌だったと過去形になるぐらいこの制服を着てしまっていた。
というか

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