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小説『クリキャベ🥬』感想たち

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創作大賞2023 朝日新聞出版賞受賞作、そして2024年4月5日に発売した書籍『クリームイエローの海と春キャベツのある家』にいただいた感想記事たちをまとめました。たくさんの感想あ…
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#読書

【読書メモ】『クリームイエローの海と春キャベツのある家』せやま南天

【読書メモ】『クリームイエローの海と春キャベツのある家』せやま南天

体調を崩して勤め先を退職した津麦は、社会復帰のために始めた家事代行で、5人の子どもを育てるシングルファザーの家庭に派遣される。

大人も子どもも、いろいろ経験して変化し成長する様子が軽いタッチで描かれていた。

「生活」への温かなまなざし〜クリームイエローの海と春キャベツのある家

「生活」への温かなまなざし〜クリームイエローの海と春キャベツのある家

あるとき、「暮らし」と「生活」の似て非なる響きについて考えたことがある。

暮らしは、憧れや理想のライフスタイルのニュアンスを多分に含んでいる。
雑誌や書籍、YouTubeで描かれているような、すっきりと整い余裕が感じられるさま。

一方、生活はもっと地に足のついた、それどころか時折田んぼに片足を突っ込んだような、何とももどかしく精一杯に気を張りつめている感じがする。

どちからというと、私は現実

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最近読んだ本たち(2024年4月分)

最近読んだ本たち(2024年4月分)

4月は出会いの月とよく言われるけれど、ほんとうにそうで。いろいろな方面で新しいつながりができてよかったなー、としみじみしている。

月の前半は娘たちが春休み、または午前中授業ということで、限られた時間内で仕事に追われた。それでも、ちょっとは本を読む時間を確保できた。よし!

残るは「エクササイズをしたあと眠くなってしまう問題」だ。「筋トレしてから本読もうっと」などと思っていると、睡魔に襲われて読め

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キャベツの投稿とクリキャベと #書もつ

キャベツの投稿とクリキャベと #書もつ

先月発売された、創作大賞2023受賞作「クリームイエローの海と春キャベツのある家(せやま南天)」(以下、クリキャベ)を読みながら思い出した、せやまさんの投稿がある。

・・確か、あれはキャベツの話だった。

あらためて読み返してみると、なんとその投稿はクリキャベで描かれていた「家事」の話しで「母親」の話しだった。

小説家さんにも様々な方がいて、日常生活に近い視点で描く方もいれば、全く想像だにしな

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久しぶりに一気読みした小説

久しぶりに一気読みした小説

昨夜、noteを物色中「そういえば創作大賞の記事読んでないな」と、ふと思い、結果発表ページへ。
そこで出会いました。
せやま南天さんの「クリームイエローの海と春キャベツのある家」です。

クリームイエローの海?
黄色いシチューか何か??
と気になり、あらすじを読むと、どうやら家事代行のお仕事小説とのこと。
洗濯ものの海が広がる家で、「家事代行なんていらない」という依頼主のシングルファーザー。

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