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久しぶりに一気読みした小説

昨夜、noteを物色中「そういえば創作大賞の記事読んでないな」と、ふと思い、結果発表ページへ。
そこで出会いました。
せやま南天さんの「クリームイエローの海と春キャベツのある家」です。

クリームイエローの海?
黄色いシチューか何か??
と気になり、あらすじを読むと、どうやら家事代行のお仕事小説とのこと。
洗濯ものの海が広がる家で、「家事代行なんていらない」という依頼主のシングルファーザー。

ああ、洗濯物の海ね! どんなお話なんだろう。フォローして楽しみにしながら眠りました。

今日は、夫のいない私だけの休みでした。
静かな部屋で楽しみにしていた小説を読む。最高です。
朝起きて、トーストとバナナを食べ、コーヒーを淹れて準備万端。
11時ごろから読み始め、お昼過ぎには読み終わっていました。
読みやすい文体で、最後まで一気に駆け抜けられます。

家事代行がどんなお仕事か、スタッフさんがどのような気持ちで仕事に取り組んでいるのか。それが垣間見れて新鮮でした。
主人公の津麦ちゃんはとにかくマジメだなぁという印象。
そこまで考えて家事をしてくれるんだ……。うちにも来てほしい笑

一家と打ち解けてきても、きちんと線は引かなければ行けない。本当はあと一歩踏み込みたい、力になりたい。でもそれは仕事の枠を超えている。
悩んで葛藤する姿は読んでいて苦しくもあり、応援したくもあり。
最終的に彼女が辿り着いた答えに、私はハッとさせられ、「ああ、それでいいんだ」と心が軽くなりました。
家事に悩む人、みんなに読んで欲しい作品です。

あと、私は料理がうまくはないので、調理シーンで描かれるちょっとしたひと手間がとても参考になりました。
回鍋肉は片栗粉多めだとべちゃっとしない、とか。

やばい。気にしたこともない……(おおざっぱ)
でも、それでいいんですよね。「自分ができる範囲でいい」そう教えてくれる作品でした。
ちなみに我が家は回鍋肉が好きで、月に何回も作るから今度やってみようと思います。

そして書籍化、おめでとうございます。
ボリュームアップの改稿中とのことで……今から発売が楽しみです!

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