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いつかのための詩集

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どこかで酒と出会うための詩集。
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#酒

てのひらの湖畔にて

てのひらの湖畔にて

湖面は葉が落ちるのを見ていた
時に落ちたそれを受け入れていた
抱くわけでなく
と言って無関心でもなく

水を揺らした葉を
底から魚たちが眺めており
餌でも付いていたか
月明かりに鱗を光らせた

あまりに明るい夜だったから
あまりに明るい夜だったので
翡翠の羽の鳥は羽ばたく
水はまた揺れなければならなかった

水の揺れはまた
パートナーと寄り添う
牡鹿を目覚めさせた
何しろ水が揺れるものだから

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プレーントーストにマヨネーズをかけて。

プレーントーストにマヨネーズをかけて。

その日の一杯目の味は、まさにその日そのものだ。

どうもこんばんは、りょーさけです。
本日疲労過多であります。

飲みに行こうと思ったのですが、家に帰って10秒佇んだら外に出る気力もなくなりました。うわお。

最近詩を書いてなかったので、書こうと思います。

これ書き終わったら気分が変わって飲みに行けたりしないかな。

…するかな?

※※※

詩「マヨネーズ マヨネーズ」

こんなに長い時間をか

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もっかいあじわうわわたし

もっかいあじわうわわたし

もっかいあじわうわわたし

もっかいあじわうわわたし

あのときのあれとあれもっかいあじわうわ

わたし

あじわうわわたしのなかで

記憶にあじはないわ

そんなことないわ

あれはおいしかったもの

おいしかったとも

あじはないわあじはないわ

でもあじわいたくなくはないわ

わたしあじわいたい

どうにかこうにかの試行錯誤が

また黄色と青を混ぜ緑をつくる

(もう実態があるかないかは関係

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別れのグラスに君を注いで。

別れのグラスに君を注いで。

別れのグラスに何浮かべるだろ

君と僕との最後のグラスに

酒を浮かべて笑みを映して

これでよかったと飲み干すだろか

出会った喜び語るときには

間逆に別れを考えていて

沈思黙考したフリをして

「どうでもよいか」とまた飲む僕さ

顔も知らずに挨拶するとは

ハローたぬきさん どうしたことだろ

こちらは今々雲が晴れゆく

君の空は何色だろうか?

顔も知らずに別れ思うとは

ハローたぬきさ

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宵の口 酔の口 よいの、口?

宵の口 酔の口 よいの、口?

この一口で何を思い出すだろ

杯 かたむける かたむける

なめろうまでが 苦い

隣の客が うるさい

この一口で何を思い出すだろ

杯 かたむける かたむける

口紅が とけてゆく

くらいの ひややかな

この一口で何を思い出すだろ

杯 かたむける かたむける

部屋の整理は終わり あとは鍵を返すだけ

不幸脱ぐ不幸脱ぐ 私及び君

この一口で何を思い出すだろ

杯 かたむける かたむける

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からからっていう音が

からからっていう音が

車を走らせてる からから から

氷をいれてる からから から

かざぐるまがまわる からから から

くじびきしてる からから から

砂漠をあるいてる からから から

色とりどりの回想が巡る からから から

おんなのこが踊る からから から

ストーブが空回りして からから から

いやいや いや

君らがいないから からから から

からから

なのだった

からから から
からから か

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詩ってなんだろうと、もうずっと問うている

詩ってなんだろうと、もうずっと問うている

しかし答えが出ないのです。
力不足なのか、それとも問が強大すぎるからなのかはよく分かりません。

それ自体が何なのかもよくわかっていないし、詩の方法論となると更に良く分かりません。

毎回書き出しで異様に悩みます。
これがビジネスなら間違いなく「トライアンドエラーでやれ、どんどん書け。」となるような気がするのですが、どうにもそうはいかないのです。

 

(今日の文章はおそらくぶっきらぼうに感じら

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てのひらのテトリス

てのひらのテトリス

口元に牛丼

喉元にうたを

空に文庫を

図書館に星を

(どっちでもいいか)

サンタに柴犬を

西郷さんにトナカイを

S極にS極を

N極にN極を

(どっちでもいいか)

私に私を

君に君を

手のひらに夢を

ふところに酒を

(どっちで…)

いやあ

酒は手のひらに頂戴よ

あと

夢は隠しておいてください

 
 
 

またこの季節が巡りくる度に…あたごのまつ純米吟醸ささら・おりがらみ生酒

またこの季節が巡りくる度に…あたごのまつ純米吟醸ささら・おりがらみ生酒

どんな酒が飲みたい?

日本酒がはじまるシーズンは冬、その季節の到来とともにどんな酒を飲みたくなるだろうか?

もし人にそれを問われれば、僕はこんな酒を飲みたいと答える。
あたごのまつ、純米吟醸ささら・おりがらみ生酒。

なぜ、これを飲みたくなるのだろう。
その理由は単純だ。
この酒は思い出させてくれる。

酒は料理とともにあるべきものだということを。

このお酒のコンセプトは裏ラベルに書いてあり

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夢の続きの夢の続き

夢の続きの夢の続き

【今日の投稿の3文まとめ】
①酒飲んでるときの気分を詩にしました
②どこまでも想像力が高く飛んでいくときの感じを表そうとしてます
③要するに、ハイです

どもです。

酒飲むと詩を書きたくなりますが、酒飲んでる時を詩にするのは初めてです。

とりあえず書きます。

――――――――――――――

グラスを傾けて流れるものがない

と気づいている

これを正気という

…そうだよ 隣のおっさん

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