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世界時価総額ランキング〜日本栄光時代を知りこれからを読む〜

「世界トップの企業はどこでしょう?」

と聞かれたら皆さんなんと答えますか?

皆さんが思い浮かべるのはこういった企業
ではないでしょうか?

Google、Apple、Facebook、Amazon、Microsoftなどの「GAFAM」ともいわれるようなハイテク企業の数々でしょう。

日本人であれば日本の企業を口にしたいところ
ですが、アメリカの企業ばかりですね。

現在の2020年代は米国企業が世界を牽引して
いますが、日本の企業が世界を牽引していた時代
があったことをご存知でしょうか。


下記を見てみてください。

各種データよりフォースタートアップス株式会社
がまとめた時価総額ランキングを引用します。

出典:フォースタートアップス株式会社 2022年世界時価総額ランキング。世界経済における日本のプレゼンスは?


そもそも時価総額とは、企業規模や価値を表す
もので、その企業の「株価×発行済株式数」で
求められます。

時価総額が大きいほど資産が大きいため、
投資の対象ともされ市場からの評価も高いです。


上記の左側は1989年の1989年の世界時価総額
ランキングです。

一方で、右側は2022年の時価総額ランキング。

肌色に色塗りされている企業が日本の企業です。

これを見てどうでしょう。

1989年は上位50位に32社の日本企業がランク
インしていました。
さらに、上位5位は日本企業が席巻しています。

では、2022年の現在はどうでしょう。

上記に挙げたGAFAMなどに取って代わって
いますね。
また、上位50位にはなんと日本企業は1社のみ
しかランクインしていません。

ちなみに、ランクインしているトヨタ自動車は
日本の時価総額ランキングでは1位です。

出典:日本経済新聞 ランキング 時価総額上位 2022/7/8


日本でナンバーワンのトヨタ自動車でさえ、
世界の時価総額ランキングとなると31位です。

この約30年の間に日本企業の世界における
立ち位置は低下し、世界経済は日本経済と比べ
はるかに勢いがあるということです。

いわゆる1989年はバブル景気真っ只中です。

バブル景気は1986年から1991年の間で、
アメリカとの間の貿易赤字を解消するための
「プラザ合意」による、急速な円高解消を目的
とした低金利政策によるものとされています。

結果として、有り余ったマネーは投資や道楽に
消費され、日本経済はかつてない好景気を迎え
ました。

そのため、日本の大企業や銀行の多くは業績
も好調で、世界経済のトップを走るまでにも
成長していました。

しかし、バブルが弾け日本はデフレ基調の
鳴かず飛ばずな経済成長を続けてきました。

その間に世界では多くの企業が成長を遂げ、
特にアメリカではITの発達を牽引した企業
の多くが世界経済を牽引し、上記のような
時価総額ランキングに取って代わっています。


この記事でお伝えしたいことは、今後の世界
経済においても「どの国のどのような企業」
が台頭してくるかはわからないということです。

様々なSNSの記事やYouTube等でも、

「米国に投資しておけば間違いない!」
「S&P500が正解!」

のような表現に溢れていますが、それは「今」
の話であって、今後も続くかどうかはわからない
ということです。

たしかに過去トレンド的に見て有望な投資先
であるため、私も投資対象の6割は米国です。

しかしながら、そればかりでは日本が栄光時代
から陥落したように、米国が陥落した時に資産
の目減りは著しい状態になります。

そのため、「新興国」と呼ばれる今後発展の
可能性のある国も投資対象として含めることが
個人的にいいのではないかなと思ってます。

例えば、「BRICS」とも呼ばれる、

・ブラジル
・ロシア
・インド
・中国
・南アフリカ

などが挙げられます。

もちろん、発展途上のまま終わる可能性もある
ため、米国よりもリスクは大です。

しかし、今後どうなるかわからない世界経済で
様々な国に分散投資をすることも投資手法の1つ
です。

ぜひ米国以外の投資先も研究してみてください。

それでは。

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