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『ともに、暮らす、それ以上。』 絆家シェアハウス

「家族とは何か?」と聞かれたら
あなたは何を思い浮かべますか?

親、兄弟、姉妹、祖父母、夫、妻、子ども、愛犬…

きっと色々な人の顔が思い浮かんだと思います。

では、彼らの共通点とは一体なんなのでしょう。
血縁関係?婚姻関係?

ちなみに広辞苑で「家族」という言葉を引いてみると、

か-ぞく【家族】
夫婦の配偶関係や親子・兄弟などの血縁関係によって結ばれた親族関係を基礎にして成立する小集団。(『広辞苑』第6版,2008)

広辞苑

とありました。さすが辞書。ドライな定義がされていますね。

でも、果たして本当に血縁関係や婚姻関係で結ばれた人だけが
“家族”ということなのでしょうか。

愛するペットは種族すら違うから家族とは言えないのか。
ホームステイ先で温かく迎え入れてくれたホストファミリーは家族でないのか。
再婚相手の連れ子は、自分の子どもではないのか。

反対に、血縁関係にあったとしても家族としての縁を切っている。婚姻関係を結んでも、離婚して赤の他人に戻る。そんなケースも世の中で多く見られます。つまり、家族の形は決して固定化されているわけではなさそうです。

では、何が家族を家族たらしめているのでしょうか?

人によって様々な答えがある中で、
今回は“家族”の在り方について考え続けてきた絆家シェアハウスの答えを、
ルーツやコンセプトを紐解きながらご紹介したいと思います。

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絆家シェアハウスとは…
関東や関西エリアを中心に12拠点あるシェアハウス。これまで絆家に入居した住民の数は、1000人以上。一つひとつが十数名から100名以上と大小様々のシェアハウスで構成されている。

現代人の孤独を包むのが“家族”という存在。
この考えが、絆家の原点だった。

この絆家シェアハウスのルーツは、現オーナー平岡さんを中心に集まった6人のルームシェア。同郷の親友が平岡さんの住んでいる東京に引っ越してきたタイミングで、暮らしにかかる費用を少しでも抑えるために始めたのがきっかけでした。

もともと7年間都内で一人暮らしをしていた平岡さん。毎晩夜遅くまで働き、誰もいない部屋に帰っていた平岡さんにとって、明かりの灯る家に帰れることは心の安らぎだったそうです。それはまるで第二の実家のようで、ルームメイトたちを第二の家族のような存在に感じていました。


絆家シェアハウス代表 平岡雅史氏

このような原体験を通じて、平岡さんは世の中には心の拠り所となる“家族”のような場所が必要だと考えるようになりました。

平岡さん
「現代の人たち、特に1人で暮らす人たちは、自分を丸ごと受け止めてくれる場所に飢えていると思うんです。

SNSで自分のことを表面的に発信できるようになったことによって、ポジティブに着飾った自分だけを公に発信し、ネガティブな気持ちは裏垢で発散する。そういったことが往々にして増えたように感じています。

ただ、そういう人が裏垢で愚痴や悪口を言っているのは、表のコミュニティで満たされないからだと思うんです。本当は、ネガティブな自分も含めてまるっと誰かに受け入れてもらいたい。そう思ってるのになかなかそうできない人たちだと。

だからこそ、どんな自分でも受け止めてくれるような存在が必要だと思うようになりました。その存在が“家族”だと考えています。」

実際、素の自分を包み込んでくれる場所に住みたいと絆家への入居を希望する人は多いと言います。絆家シェアハウスに入居して1ヶ月の住人の方にお話を伺ってみました。

大学生のSさん

「単純に住むという目的だけでなく、自分の素の部分をさらけ出せるような環境で暮らしたい。そう思ってシェアハウスに住むことにしました。まだ絆家に入居して1ヶ月しか経っていませんが、住人みんながありのままの自分で過ごしているから、私もすぐに気を許せるようになりました。」

“家族”は人に決められるものじゃない。
住人たちの選択の先に“家族”がある。

人々の孤独を温かく包み込んでくれる“家族”をつくるために、各地へ裾野を広げていった絆家シェアハウス。

しかし、絆家シェアハウスのコンセプトは「ともに、暮らす、それ以上。」
「家族」というキーワードは入っていません。

その理由は、家族はなろうと思ってなれるものではなく、ともに暮らしていく中で自然となるものだと思うから。

平岡さん
「シェアハウス事業を始めた当初は、『第二の家族をつくる』というコンセプトを掲げていました。しかし、規模を拡大し、住人の人数が増え、多様な価値観の人と触れ合う中で、みんながみんな家族をつくるために入居しているわけではないことに気がついたんです。

シェアハウスを通じて多様な価値観に触れ合いたい。
共通の趣味を通して、一生の友達を作りたい。
同じ目標を持った仲間と刺激し合いながら、夢を叶えたい。

みんなそれぞれの願いを抱えながら絆家に住むという選択をして、自分の願いを叶えようとしていました。その過程を通じて、だんだんと自分の全てをさらけ出せるような存在、つまり“家族”になっていくんだとわかったんです。」

だから、平岡さんは家族になることを目的とするコンセプトから、
絆家でともに暮らすことでどうなりたいのかを住人に委ねるコンセプトへと変えました。

「ともに、暮らす、それ以上。」

「それ以上」に何を求めるのかは住人自身が決めること。
100人いれば、100通りの答えがあるはず。
家族になるかどうかも同じ。
シェアハウス側が“家族”になろうと押し付けるのではなく、
住人が絆家を“家族”と思えれば、それが“家族”。

住人の選択や価値観を大事にしたいという思いが、絆家シェアハウスのコンセプトには込められているのです。

このコンセプトを掲げる絆家の住人たちは、一人ひとりが自分なりの価値観や願いを持っています。そんな絆家に住む中で自分の価値観が変化した住人もいます。

デザイナーのMさん

「私はずっと『仕事=辛くてもやらなければならないこと』という価値観で働いていました。それが絆家に住むようになって180度ひっくり返ったんです。絆家シェアハウスに引っ越してきて、仕事もプライベートも、住人それぞれが自分のやりたいことをやりたいようにやっている。そんな光景を目の当たりにして、自分もそれでいいんだと思えました。これをきっかけに転職して、今自分の本当にやりたいことを仕事にしています!」 固定観念に縛られていた中で、自分が本当に大事にしたかったものが、住人たちとの関わりの中で見つかる。そしてそれが自分の生き方につながっていく。これも「それ以上」の一つということなのかもしれません。

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では、冒頭の問いに戻りましょう。

何が家族を家族たらしめているのか。

絆家シェアハウスの答えは、本人の意思。

ともに暮らしていく中で、
そこにいると心から安心できる。
本当の自分をさらけ出すことができる。
そう感じることで、自分が“家族”だと思えば、それは紛れもなく“家族”なのです。

“家族”とは
血縁、婚姻、国籍、種族…そういったことで決められるものではなく、
自分自身が決めること。

自分にとって“家族”とは。本当の自分とは。大事にしたいものとは。
自分の答えを見つけたいと思った人にとって、
絆家シェアハウスは大きな力になってくれると信じています。


絆家シェアハウス情報

・公式サイト

・Instagram


I am CONCEPT. 編集部

・運営会社

執筆者:濱田あゆみ

・Instagram

https://www.instagram.com/i_am_concept_rhr/?hl=ja


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