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『感性に潤いを。』SHINRA

乾いてしまった感性を、潤す一翼を担いたい。

いい映画を観たとき、美術展に行ったとき、自然の中で遊んだとき。

いつもと変わらぬ夕焼けがとても美しく感じたり、普段聴いている音楽の歌詞が深く理解できたり、鳥のさえずりに立ち止まって耳をすましたりすると、自分の感性がそれまでと変わっていることに気づくことがある。

例えば先日、夕方田園都市線に乗っていたとき。
眩しくて窓の外に目をやると、夕日が二子玉川に反射して水面がキラキラ光っているのが見えて、「こういう、ゆっくり移ろう景色を見ながらぼんやりするのが好きだったな」と思い出した。

そうした感性が変わる瞬間のことを、SHINRAを手がける佐藤大智さんと三嘴光貴さんの2人は「五感が呼び起こされて、それまで乾いてしまっていた感性が潤っていくこと」と表現する。

佐藤さん「コロナ禍がいい例ですが、毎日家にこもってPCに向かっていたり、仕事に忙殺されていたりするとと、元々持っていた豊かな感性が閉じ込められてしまったり、鈍くなってしまうことがあると思うんです。それが、何かをきっかけに潤いがもたらされて、元々持っていた感性を取り戻すことができる。そのきっかけの一つに、実は『飲み物』がうってつけなんです」

三嘴さん「なぜ飲み物?と意外に思われるかもしれませんが、飲み物とは、赤ちゃんからお年寄りまですべての人が当事者になれるものであり、生きていく上で絶対に必要なもの。それでいてものすごく種類が多く、まだまだ可能性に溢れている。美術展にいくような特別な行為ではなく日常で何気なく行う行為だからこそ、工夫次第で、多くの人の感性に潤いをもたらすお手伝いができるかもしれないと思ったんです」

元々バーテンダーだった三嘴さんと、クラフトビールの醸造家を目指していた佐藤さん。飲み物に造詣がある2人は、そんな想いから「感性に潤いをもたらす」飲み物の開発に取り組み始めたそうだ。

左:佐藤大智さん   右:三嘴光貴さん

既知の感覚と未知の感覚を融合させるため、材料を掛け合わせる。

「感性に潤いを」を実現するためにSHINRAが最も重要視していること。
それは、自分たちが作った飲み物によってハッとするような体験を生むことだ。

佐藤さん「想像の斜め上をいくものに出会い、心が揺さぶられたとき、ハッとすると思うんです。いつもと変わらないビールだと思って口をつけたら、想像の何倍もコクと旨味があって驚いた!とか。そうしたハッとする体験が五感を刺激して、感性を潤してくれるという考えのもと、材料を選び抜いています」

ハッとするような体験を生むSHINRAのドリンクの現在のラインナップは、
『Kau 華雨』 (フラワージンジャーエール)、『Jiu 慈雨』(ハーバルクラフトコーラ)、『Suiu 翠雨』(ホップシロップ)、『Reiu 零雨』(ハーバルソーダ)
の合計4種類。日本ならではの雨にまつわるネーミングに、心がグッと掴まれる。

4つに共通しているのは、既知の感覚と未知と感覚を融合させるための仕掛けがある点だ。例えば『Suiu 翠雨』(ホップシロップ)は、クラフトビールに使われることの多い2種類のホップとフルーツの果汁を掛け合わせることで、どこかで口にしたことのある風味でありながら、これまで体感したことのないジャンルの飲み物として人気を博している。この既知と未知のバランスも、手当たり次第に試しているわけではなく、あくまで五感を刺激して感性を潤すため、わかりそうでわからない絶妙な掛け合わせを模索しているとのこと。

三嘴さん「美術館のアートとかもそうですよね。すべては理解できないけど、なんとなくいいなって思ったり、一部分だけは理解できたりするときに、感性が刺激される。だからこそ、全く理解できないものをつくりたいのではなく、『わかる』と『わからない』の狭間を狙いたいんです」

さらにこだわりが光るのが、商品の入ったボックスの内容。
飲み物と共に楽しむためのエッセイや写真、音楽のプレイリストも同封しているのだ。
そしてそのボックスに書かれているのは、SHINRAからの「Celebrate your feelings」というメッセージ。

三嘴さん「飲み物にこだわっているのではなく、あくまでコンセプトである『感性に潤いを』を達成するためにどのようなプロダクトにするべきかを追求し続けているんです。その一つとして、言葉や音楽も一緒に同封することで、ドリンクとの相乗効果を生み出しています」

商品そのものに限らず、それを受け取った瞬間から商品を飲み終わるまでの間も含めて、感性を潤すために何ができるか。コンセプトを追求する姿勢が、細部の至るところに表れている。

感性が潤うことで、自分の中に巻き起こる心の機敏を味わえる日々を過ごしてほしい。

感性が潤うことの魅力を、2人はこう語る。

三嘴さん「感性が潤うことで、その人の五感が呼び起こされて、いろんなものを感じ取れるようになる。そうやって外界を捉えられるようになると、自分がどう感じているかを内省することにもつながると思うんです。『この匂いなんだろう』と思うと同時に、自分の興味をそそるのはこういう匂いなんだということに気づくとか。すると、自分の中に巻き起こる心の機微を、忙しさを理由に無視するのではなく、きちんと味わえるようになるかもしれない」

佐藤さん「心の機敏を味わうことで自分の志向を知り、ネットの口コミや他人の意見に過度に反応することも減っていくんじゃないかなと思います。自分が何に心を惹かれるのか、何が苦手なのか。それらをたくさんの人に五感を通じて知ってもらえるように、これからもさまざまなプロダクトを生み出していきたいです」

2人の話を聞いて、私自身、もっと心の機敏を味わいたくなった。そしてそれと同時に、もし今気付かぬうちに自分で蓋をしまっている感情があったとしたら、ひらいてあげたいと強く思った。

ブランド情報

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・Twitter

・Instagram

https://www.instagram.com/shinra_japan/

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執筆者:望月さやか

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