記事一覧
それでも世界は回っていて。
2年前の今日は、死んでしまいたいと思ったほど絶望した日だった。
でも、2年経った今日はとても穏やかで幸せな一日だった。
向こう数年は近づくまいと思っていた土地に立っても、意外なほどに心は穏やかだった。
そこには、様々な国の、様々な年齢の人が、それぞれ思い思いにすごしていて。あたりまえだけど、それぞれの人生が、時間が流れていた。
毎度、過ぎ去ってみないと言えないセリフだけど、それでも世界は回
意味を知らない言葉を旅する
「やまとうたは、人の心を種として、万の言の葉とぞなれりける。」
古今和歌集の仮名序が好きだ。
2年ほど前から和歌に興味を持ち始め万葉集や古今和歌集を読み始めた。
学生の頃古文は得意ではなかったので正直原文を読んだだけではあまり意味はわかっていない。
ただ、和歌を読み上げたときの、言葉の響きの美しさに惹かれている。
わずかな知っている言葉から、古の世界の景色や人々の想いに心を馳せてみる。そ
人生は運ゲーだというけれど
結局人生を決めるのは運なのかもしれない。
そう長く生きているわけではないけれど、四半世紀くらいの人生の中で
幾度か自分の力ではどうしようもない不運に見舞われるとそう思うようにもなる。
努力は確かに大切だけれど、必ず報われるとは思わない。
良い運も巡ってくるけれど、それを掴んで大成功にまで持っていくのはとても大変だ。
そんな中で、幾度目かの不運が一段落した今ふと大切だと思ったこと。
それは
ゆで卵を剥くのが下手くそすぎる話
ものすごくどうでもいいのだが、私はゆで卵を作るのが苦手だ。
さっき魯肉飯に入れるゆで卵を作ろうとしたら見事に失敗して無残な姿の卵が爆誕した。
いや、ひどすぎるやろ。
これはあれだ。よく聞く水を入れた容器でシャカシャカすると殻がツルンとむけるというのを試したら、力余って白身が飛んでいった(ごめんなさい。ちゃんと美味しく食べました)
そんなゆで卵の殻を剥くのが下手くそな私。
昨日密かに驚愕した
何者かになりたいという欲の話
「何者かになりたい」
そんな欲求に最近苛まれている。
今の私を表すもの。
23歳女性。専業主婦。療養中。
少し前まではここに看護師という肩書があった。
まだまだひよっこだったけれど働いていれば日々誰かに必要とされている実感はあった。
毎日先輩に怒られ、家に帰って泣いても、目の前の患者さんは私に存在意義を与えてくれた。
語弊はあるがこのご時世。医療従事者というだけで自分が社会で必要な存
倭歌は、人の心を種として、よろづの言の葉とぞなれりける。
2020年の年始め。私は、さいたまスーパーアリーナの壇上で3万人の観衆の中で仮名序を朗々と唱える白い神様に魅入っていた。真っ白な装束に松明を掲げるその姿はまるで天地を司る人ならざるもののようだった。
ミュージカル「刀剣乱舞」歌合 乱舞狂乱。万葉集や古今和歌集の和歌をベースに刀剣男士たちが繰り広げるエピソードに私は引き込まれた。和歌に興味はあるものの古典の成績はいまいちだった私は、その場では元
なんにもしないこと、考えないこと
唐突に毎日やることもなく家にいるようになって気づいたら6週間が過ぎた。
4月から死にものぐるいで働いて、仕事と睡眠と食事だけがすべての毎日を生きてきた。
最初は何もできないこと、ただ布団に埋もれて息をしているだけの毎日に罪悪感と焦燥感で押しつぶされそうだった。
でも、しばらくして、なんにもしないこと、考えないことを身につけた。
いや、なんにも考えないことは今も難しい。でも、考えて
お嫁さんになりたかった女の子の夢のおはなし。
晴れた日はシーツを干して
窓を開けてお掃除して、
疲れたちゃったら日の当たる場所でお気に入りのお茶を。
お昼は何にしようかな
たまには内緒でちょっと贅沢をして
夜ご飯は何にしようかな〜って思いながらスーパーをさまよって
家族の帰りを待ちながら夜ご飯を作るの。
寒い日の午後はお家にこもってお菓子でも作って
暑い日にはきらきらの冷たいドリンクでも作りましょうか。
休みの日には一緒にお昼までゴロゴ
つらい時こそ想像力を枯らさないで。
いつから世界はこんなに暗澹として混沌としてしまったのだろう。
たった一枚の写真や、たった数十秒の動画に、毎日何万何十万もの称賛と罵詈雑言が投げつけられる。
自分はこんなに大変なのに、この人は楽しそうにしている。
自分はこんなに忙しいのに、この人はのんびりしているなんて。
自分はこんなにつらいのに、この人は笑っているなんて………
そんな感情が、手のひらの中からつながる世界中に渦巻いている
君の運命のヒトは僕じゃない
「〇〇がいなくても、もう大丈夫だから。私、強くなったから。」
無理やり作った明るい声で、電話の向こうの彼に言い放ったのはもう半年も前のこと。
ほんとは全然大丈夫じゃなくて、電話の向こうに嗚咽が漏れないように必死だった。
でも、彼と私の未来が重なることはないってわかってしまって。 彼もそれはわかっていたけれど、彼は優しいから、私が一人でも幸せになれるまでそばにいると言ってくれた。
そ