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ニーチェ まとめ

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超人になりたい

超人になりたい

おはようございます、らるです。

「超人」といっても
キン肉マン的なやつではなく

ニーチェの方です。

ニーチェというのは、
哲学者さんです。

「神は死んだ」って言葉、
聞いたことありませんか?

それを言ったのがニーチェさんです。

ニーチェさんが「こうなるべき」と
提唱したのが「超人」です。

「超人」と聞くと、
どんなイメージを思い浮かべますか?

筋肉ムキムキとか、
めっちゃ頭いいとか

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ニーチェの言う「超人」を目指すためにやること

ニーチェの言う「超人」を目指すためにやること

こんにちは、「超人」になりたいと
思っています、らるです。

以前に、こんな記事を書きました。

「超人」と言うのは
別に人間離れした能力を持った人…
ということではなく、
ニーチェの言うところの「超人」です。

久しぶりにニーチェを学ぶ中で
これから具体的にやっていくことを
考えてみました。

超人になるために必要なこと「超人」の要件として
まず「自分にとっての価値を見出す」ことが
あります。

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苦しみの根源であり、生の”唯一”の理由であるもの【ニーチェ入門】

苦しみの根源であり、生の”唯一”の理由であるもの【ニーチェ入門】

ときおり、「生きる意味」を
考えてしまいます。らるです。

今日は久しぶりにニーチェの話をします。

最近、もう一度ニーチェを学ぼう…と
思い立つきっかけがありまして
こちらの本を読みました。

(ニーチェの思想を
今の私たちにもわかりやすい言葉で
説明してくれている本なので
おすすめです。)

今日はその中から、
「欲望」についての話を紹介します。

「欲望」は苦しみの元である

人間は自分のう

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人間は「調教」され「病んで」いる【ニーチェ 偶像の黄昏】

人間は「調教」され「病んで」いる【ニーチェ 偶像の黄昏】

サーカスの動物たち…
これは人間の都合のいいように
本能として持っていた
獰猛さを無くさせた…つまり
「調教」された動物たちです。

これを「改善」と言っても
いいものでしょうか?

本来の姿からかけ離れた
「病んだ」状態になっているだけ
ではないでしょうか

そして

人間の状態もこれと同じだと
ニーチェは言います。

社会の都合のいいように「調教」されて
その人が本来持っている
本能を失ってし

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30歳など、まだ駆け出しであり、子供である【ニーチェ『偶像の黄昏』】

30歳など、まだ駆け出しであり、子供である【ニーチェ『偶像の黄昏』】

20代の人と話していても、ときおり

すでに人生を諦めたような
雰囲気を漂わせている

…という感じを受けることがあります。

それは特に、
高校、大学を出て、就職して働き続ける
…という、いわゆる「レール」にキレイに
乗れなかった人から感じます。

学校に通いきれなかった
大学を出て就職が決まらなかった
就職したが辞めてしまった

レールから外れてしまった要因は
色々あるのでしょうが
いずれにせ

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絶望しきった先にしか、超人はいない【ドゥルーズ著『ニーチェ』】

絶望しきった先にしか、超人はいない【ドゥルーズ著『ニーチェ』】

ニーチェ哲学における『超人』とは

今、この時を強く肯定する存在
今、この瞬間を未来永劫
何度だって繰り返したい!
…とさえ言い切れる存在です。

私は非常に魅力的に感じています。

この状態を
人生の目標としたい
と思っています。

さて、今日の話は
この「超人」が

絶望しきった先にしかない

という話です。



ニヒリズム勝利の諸段階ニヒリズム…虚無主義に
捉われて

すべては空しい、

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「病気」が与えてくれたもの【ジル・ドゥルーズ著 ニーチェ】

「病気」が与えてくれたもの【ジル・ドゥルーズ著 ニーチェ】

病気、というと
できれば避けたいもの…ですよね。

哲学者ニーチェも病気にかかりました。

激しい頭痛や胃痛、視覚障害、言語障害などに悩まされるのである。彼は教職を断念することになる。

P13

病気になったことで
類まれな才能によって
20代で得ることのできた教授職を
続けられなくなってしまいます。

ですが…ニーチェ自身は
病気に関してこう言っているんです。

「病気が私をゆっくりと解放して

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ニーチェの言う『笑い』とは 【ニーチェ事典】

ニーチェの言う『笑い』とは 【ニーチェ事典】

『ツァラトゥストラ』にちりばめられた笑いはその特質がかなり一貫している。まず破壊と否定の武器としての笑いの機能がみられ、それが一転して精神の解放をもたらし、快活ではれやかな肯定的境地を示す創造の笑いとなる。

『縮刷版 ニーチェ事典』 P700

先日紹介した
創造の時代に必要な『大いなる健康』には
肉体的健康+4つの要素がありました。

「勇気」
「試みる精神」
「新鮮な本能」
「笑い」

この

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『大いなる健康』とは 【ニーチェ事典】

『大いなる健康』とは 【ニーチェ事典】

聖なる心、神、神の国、そうしてまた純粋な精神、永遠の真理など、こうしたありもしない「背後世界」すべてが、そもそもは病み疲れた肉体の創作物、自己自身に絶望した肉体の妄想ではないのか
(中略)
すべての精神的な現象を健康な、ないしは病める肉体の「徴候」として見る。そしてすべての「背後世界」が消え、新しい価値の創造が始まるべき今、最も必要とされるのは健康な肉体、「大いなる健康」だというのである。

『縮

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最悪の『永劫回帰』を乗り越える方法 『「最強!」のニーチェ入門』

最悪の『永劫回帰』を乗り越える方法 『「最強!」のニーチェ入門』

前回、ニーチェが想定した
「死」を超える最悪の状態

『永劫回帰』を紹介しました。

簡単に言うと

世界は全く同じことを繰り返すものである
今感じている苦悩は、仮に今あなたが死んだとしても
逃げることはできない。
「全く同じように」「何度でも」繰り返すことになる

…というものです。

今日は「どうしたら『永劫回帰』を乗り越えて強く生きられるか」

という話です。



答えは、とてもシンプル

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常に自分を超えてゆけ 『ツァラトゥストラかく語りき』

常に自分を超えてゆけ 『ツァラトゥストラかく語りき』

生自身がわたしに語ってくれた秘密がある。生は言った。
「見よ、わたしはつねに自己を克服せざるを得ないものである。

フリードリヒ・ニーチェ.ツァラトゥストラかく語りき(河出文庫)(Kindleの位置No.2037-2038).河出書房新社.Kindle版.

こんにちは、らるです。

ツァラトゥストラ、難解ですね。

でも、なんとなく、伝わってくるものを
感じながら、かみしめるように読んでいます。

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「死」を超える最悪を考える 『「最強!」のニーチェ入門

「死」を超える最悪を考える 『「最強!」のニーチェ入門

先日のnoteでは
こんなことを書きました。

「いい」と言われていたもの…
自分でも「いい」と思い込んでいたものに
本当は意味がない…と分かってしまうと
虚しくなってしまうこともあるでしょう。

人生に意味はない
と気力を無くしてしまった状態です。

この状態を虚無主義、ニヒリズムと言います。

ニヒリズムに陥り
日々、とりあえず忙しく働いてお金を稼ぎ、
空いた時間はヒマつぶしをして生きる人間を

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『道徳』は弱者の嫉妬!?『「最強!」のニーチェ入門』

『道徳』は弱者の嫉妬!?『「最強!」のニーチェ入門』

こんにちは、らるです。

道徳…というと
守るべきもの、いいことのように
思いますよね。

私も、道徳を守る人が多く居た方が
生きやすい世の中になるのかなー…なんて
漠然と思っていました。

しかし、ニーチェは、
この「道徳」を真っ向から否定します。

「道徳」の何がダメなのでしょうか?

こちらの本から紹介していきます。



「良い」人ってどんな人?皆さんは、通常「良い」という言葉を
どんな

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人生に「意味」はない? 『「最強!」のニーチェ入門』

人生に「意味」はない? 『「最強!」のニーチェ入門』

こんにちは、らるです。

先日に続き、こちらの本から
人生の意味についてお話していきます。



私たちは「意味のない」ものに縛られている一旦、これらのことを考えてみましょう。

お金持ちだといい
スマートな体型がいい
勉強ができるといい
異性に好かれる方がいい

あまり、違和感を感じる人は
いないかと思います。

多くの人が価値観として持っているものです。

なので、逆に…

お金がない
太っ

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