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らら
2019年7月11日 11:33
私は重い体を引きずり、仕事に向かった。なつは私がケガしていること、元気が無いことを心配していたが、今はこの状況を人に説明できるほどの元気はなかった。どうにか仕事をこなして私は家に帰って来た。彼とどうしたら別れることが出来るのか?私は月とお揃いで買った三日月の形のキーホルダーを見ながら考えていた。月に会いたい。でも彼がどこかで見ているかもしれない、そう考えると月と会う
2019年7月5日 11:30
私達はお店のすぐ裏にある公園に向かった、そこは公園というより広い緑地だった。公園の奥に歩いて行くと、大きな噴水のある場所があった。私達は噴水の前にあるベンチに座り、話すことにした。「実は私、月のこと少し前から知ってたの。」私は重い口をどうにか開き話し始めた。「えっ本当に!なんで?」月は驚いた顔をしている。私はカフェのこと、ブレスレットのこと、ロコモコ丼の写真のことを
2019年7月4日 10:39
月はデニムにシャツとシンプルだけど、清潔感のある格好だった。背が高く、筋肉質な体格に似合わない、かわいい顔をしている。月は私の隣に立って、「思ってたより小さいね。」と言ったので、私は、「思っていたより大きいね。」と言った。「じゃ行こう!10分くらい歩いたところにカフェがあるんだ。」「うんわかった。」私達は並んであるいた。私はドキドキしていた。お互いの最寄りの
2019年7月3日 10:51
火曜日の夜。私は明日のことで頭がいっぱいだった、明日は月のおすすめのカフェでランチをする予定だ、私は明日の洋服、バッグ、靴を選んで、鏡の前で何度もチェックした、少しでも若く見えたらと思い今流行りの洋服を選んだ。月にカフェで働いていることを知っていると言ったら、不思議に思うだろうか?なぜ知っていたなら声をかけなかったのか?なぜ黙っていたのか?色々聞かれた時に、私はなん
2019年7月2日 10:12
私は冬子の家から帰る電車の中でスマホを見た。月からメールが来ていた、まだ17時なのに、こんな時間にめずらしい。「こんにちは、今日は日曜日だからお休みなのかな?俺は今日は早く仕事が終わって暇してます。」「こんにちは、私はお休みだったから、友達の家に遊びに行ってた。今は帰りの電車の中。」「友達と夜ごはん食べて来なかったの?」「彼氏が来るからって追い出された。笑」「それは残
2019年7月1日 10:32
「明日暇?行っていい?」私は久しぶりに冬子に連絡した。冬子とは高校時代からの友達。お互い「集団」が苦手で、私達は2人でいることが多かった。冬子は自宅でライターの仕事をしている。「13時以降ならいいよ。」「OKじゃ明日」気を使わないでなんでも話せる唯一の友達だ。次の日私はお土産を買う為に、早めに家を出てデパートで、冬子の好きないちご大福を買った。冬子のアパート
2019年6月29日 11:29
彼は私の家に来た。「何か映画でも見よう。古い映画でも見る?」彼が私の家のテレビで映画を探している。私はコーヒーを入れて、彼から少し離れたところに座る。彼が少し前に流行った映画を再生し始めた。「なんで離れて座ってるの?こっち来なよ。」と、私を自分の隣に座らせた。映画はつまらなかった。私は時計ばかり気にしていた。18時半…もしかしたら月からメールが来ているかも
2019年6月26日 10:50
えっ??イケメン店員くん?確か今日のお昼、イケメン店員くんもロコモコ丼買ってたよね…まさかね…うそでしょ?こんなことあるの?私は狭い部屋の中をぐるぐる歩き回った。あっ!返信しないと!「今流行ってるよね、おいしそう!」こんな短い文を打つのがやっとだった。「おいしかったよ!明日は休みで、友達と朝から釣りに行くから、今日はもう寝るね、おやすみ。」「そーなんだ、
2019年6月25日 10:34
午後の診察もいつも通り終わり、私は家に帰る。なぜか心は重かった。彼のことを考えると心が重くなった。私は彼を裏切っている…でも気持ちを抑えることが出来なかった。家に帰ってご飯を食べてお風呂に入る、今日は月からメールが来ない。自分からメールするか迷っていた。「もうメールはしない」そう決断出来たら、楽になれるのに、私は意志が弱い人間だ…10時過ぎに「月」からメールが来
2019年6月24日 11:20
いつも通り7時40分に起きると、「月」からおはようとメールが来ていた。「おはよう。」私も短いメールを送った。些細な幸せ。私は朝からにやにやして支度をはじめた。今日はいい天気、1日がんばろう。私はインコに餌をあげて家を出た。病院に着くと、なつが今日のお昼これにしよう!とスマホを見せて来た。それは今流行っている「ロコモコ丼」の移動販売が、今日のお昼の近くに来るとい
2019年6月20日 15:20
目が覚めると彼はもう着替えていた。私は急いで起きて、「コーヒーでも入れる?」と彼に聞くと、「もう出るからいらないよ。寝てていいよ、勝手に出るから。」と髪を整えながら彼が答える。「ごめん起きれなくて」私が謝ると彼は私に軽くキスをして、「いいよ、9時に家出るんだろ?もう少し寝れるよ。じゃいってきます。」「いってらっしゃい。」彼は足早に家を出た。時計を見ると、7時少