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鳥かごの鍵

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彼氏がいるのに、7歳下のイケメンに恋してしまう。 揺れる気持ちと罪悪感との闘い。 鳥かごとは? 鍵とは? ドキドキしながら最後まで読んで下さい。
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#イケメン

鳥かご鍵 25

鳥かご鍵 25

私は重い体を引きずり、
仕事に向かった。

なつは私がケガしていること、
元気が無いことを心配していたが、
今はこの状況を人に説明できるほどの元気はなかった。

どうにか仕事をこなして私は家に帰って来た。

彼とどうしたら別れることが出来るのか?

私は月とお揃いで買った三日月の形のキーホルダーを見ながら考えていた。

月に会いたい。

でも彼がどこかで見ているかもしれない、
そう考えると月と会う

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鳥かごの鍵 20

鳥かごの鍵 20

私達はお店のすぐ裏にある公園に向かった、
そこは公園というより広い緑地だった。

公園の奥に歩いて行くと、
大きな噴水のある場所があった。
私達は噴水の前にあるベンチに座り、
話すことにした。

「実は私、月のこと少し前から知ってたの。」
私は重い口をどうにか開き話し始めた。

「えっ本当に!なんで?」
月は驚いた顔をしている。

私はカフェのこと、
ブレスレットのこと、
ロコモコ丼の写真のことを

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鳥かご鍵 19

鳥かご鍵 19

月はデニムにシャツとシンプルだけど、
清潔感のある格好だった。

背が高く、筋肉質な体格に似合わない、
かわいい顔をしている。

月は私の隣に立って、
「思ってたより小さいね。」と言ったので、
私は、
「思っていたより大きいね。」と言った。

「じゃ行こう!
10分くらい歩いたところにカフェがあるんだ。」

「うんわかった。」

私達は並んであるいた。

私はドキドキしていた。

お互いの最寄りの

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鳥かごの鍵 18

鳥かごの鍵 18

火曜日の夜。

私は明日のことで頭がいっぱいだった、

明日は月のおすすめのカフェでランチをする予定だ、
私は明日の洋服、バッグ、靴を選んで、
鏡の前で何度もチェックした、
少しでも若く見えたらと思い今流行りの洋服を選んだ。

月にカフェで働いていることを知っていると言ったら、
不思議に思うだろうか?

なぜ知っていたなら声をかけなかったのか?
なぜ黙っていたのか?

色々聞かれた時に、
私はなん

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鳥かごの鍵 17

鳥かごの鍵 17

私は冬子の家から帰る電車の中でスマホを見た。

月からメールが来ていた、
まだ17時なのに、こんな時間にめずらしい。

「こんにちは、今日は日曜日だからお休みなのかな?
俺は今日は早く仕事が終わって暇してます。」

「こんにちは、私はお休みだったから、
友達の家に遊びに行ってた。今は帰りの電車の中。」

「友達と夜ごはん食べて来なかったの?」

「彼氏が来るからって追い出された。笑」

「それは残

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鳥かごの鍵 16

鳥かごの鍵 16

「明日暇?行っていい?」
私は久しぶりに冬子に連絡した。

冬子とは高校時代からの友達。
お互い「集団」が苦手で、私達は2人でいることが多かった。

冬子は自宅でライターの仕事をしている。

「13時以降ならいいよ。」

「OKじゃ明日」

気を使わないでなんでも話せる唯一の友達だ。

次の日

私はお土産を買う為に、
早めに家を出てデパートで、
冬子の好きないちご大福を買った。

冬子のアパート

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鳥かごの鍵 15

鳥かごの鍵 15

彼は私の家に来た。

「何か映画でも見よう。
古い映画でも見る?」

彼が私の家のテレビで映画を探している。

私はコーヒーを入れて、
彼から少し離れたところに座る。

彼が少し前に流行った映画を再生し始めた。
「なんで離れて座ってるの?こっち来なよ。」と、

私を自分の隣に座らせた。

映画はつまらなかった。

私は時計ばかり気にしていた。

18時半…

もしかしたら月からメールが来ているかも

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鳥かごの鍵 12

鳥かごの鍵 12

えっ??
イケメン店員くん?
確か今日のお昼、
イケメン店員くんもロコモコ丼買ってたよね…
まさかね…

うそでしょ?

こんなことあるの?

私は狭い部屋の中をぐるぐる歩き回った。

あっ!返信しないと!

「今流行ってるよね、おいしそう!」

こんな短い文を打つのがやっとだった。

「おいしかったよ!
明日は休みで、友達と朝から釣りに行くから、
今日はもう寝るね、おやすみ。」

「そーなんだ、

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鳥かごの鍵 11

鳥かごの鍵 11

午後の診察もいつも通り終わり、
私は家に帰る。
なぜか心は重かった。

彼のことを考えると心が重くなった。
私は彼を裏切っている…
でも気持ちを抑えることが出来なかった。

家に帰ってご飯を食べてお風呂に入る、
今日は月からメールが来ない。

自分からメールするか迷っていた。

「もうメールはしない」

そう決断出来たら、楽になれるのに、
私は意志が弱い人間だ…

10時過ぎに「月」からメールが来

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鳥かごの鍵 10

鳥かごの鍵 10

いつも通り7時40分に起きると、
「月」からおはようとメールが来ていた。

「おはよう。」

私も短いメールを送った。

些細な幸せ。

私は朝からにやにやして支度をはじめた。

今日はいい天気、1日がんばろう。

私はインコに餌をあげて家を出た。

病院に着くと、
なつが今日のお昼これにしよう!とスマホを見せて来た。

それは今流行っている「ロコモコ丼」の移動販売が、
今日のお昼の近くに来るとい

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鳥かごの鍵 7

鳥かごの鍵 7

目が覚めると彼はもう着替えていた。
私は急いで起きて、
「コーヒーでも入れる?」
と彼に聞くと、
「もう出るからいらないよ。
寝てていいよ、勝手に出るから。」

と髪を整えながら彼が答える。

「ごめん起きれなくて」

私が謝ると彼は私に軽くキスをして、
「いいよ、9時に家出るんだろ?
もう少し寝れるよ。じゃいってきます。」

「いってらっしゃい。」

彼は足早に家を出た。

時計を見ると、7時少

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