マガジンのカバー画像

店番日記

10
ちいさな本屋さんで店番する間の言葉の整理
運営しているクリエイター

#本屋

店番はじめて1年

店番はじめて1年

うまくいかないときは、うまくいかないことが立て続けに起こる。それはうまくいかないことを引きずってうまくいかないことを呼び寄せているのか、普段ならあまり気にならないちいさなことがうまくいかないことのおかげで目立ってしまっているのか。
考えすぎるとさらに負のループに足を踏み入れることになる。

よかれと思ってやったことが裏目に出たときの悔しさたるや。
もう全部だめだ、私ってほんとうにだめだ、なんでこう

もっとみる
春_店番日記

春_店番日記

島か港か、どこか小さくのどかなコミュニティのなかでひとりちいさな本屋さんのお姉さんをやりたいとここ最近思っていて、そんな来るかもわからない未来の光景がはっきりと目の前に浮かんできた。
(吉本ばななさんの「海のふた」が理想的)

放課後の子どもたちが立ち読みをしたり帰路に着く前に集う場所だったり、近所のひとがお茶をしにきて椅子に座って会話したり、そしてそれをひろい気持ちで迎え入れる店番のわたし。ひま

もっとみる
本と香り

本と香り

男はそよかぜのように娘にキスした

谷川俊太郎「詩人の墓(2006)」

- -

いまが一体何日で何時で何をしているのか
自分でもよくわからないままに生きているという感覚のなか過ごしている二月のおわり 時が流れるのに抗わずひたすらに揺蕩って沈んでいく

0226 終日本屋さんの店番の日です。
朝家を出ると晴れてる!と思い傘を置いてきたら歩いてる途中、晴れ間から小雨が降り始めたので私のパーマが元

もっとみる
母の味はクックパッドな店番日記

母の味はクックパッドな店番日記

0223 怒涛の12連勤のゴングが鳴る。
連勤初日の朝、なぜだか連勤折り返し地点ほどの疲労を感じるもまだ初日、始まってすらいない、朝だ。歳をとったなという言葉は言いたくないのだけれど、こういうとき歳をとったなと思う。25歳でそんなことを〜と怒るひともいるかもしれない。でも私は25年しか生きていないのでそれ以上のことを主観で語られてもピンと来ないのです。こればかりはもう25年生きてみないと。

昨日

もっとみる
不調を感じる日の店番日記

不調を感じる日の店番日記

0218 眠くてだるい体を無理やり引きずり起こし、なんとかベッドから這い出る。ああ、昨日はメイクだけ落として眠ったのか。昨夜の自分をすこし恨みつつ、とりあえず急いでシャワーを浴びる。

昨日買っておいた、いちご大福を2口ほどで食べ出勤。
朝との相性が非常に悪いなといつも思う。どうしたって朝起きるという事実が苦手。

仕事場に着くと、ミモザがやってきた。
冬の陽をあつめたちいさな結晶のようで愛らしい

もっとみる
0204-0206 店番日記

0204-0206 店番日記

0204 その人のことしか考えられないほどに想っていたあの年末の感情はあっという間に消え去り、いつしか生活を繰り返す日々のなかで思い出すこともなくなっていった。噴火避難勧告レベルで熱していたあの感情を思い出すことすらできない。興味がまったく別の方向へと向かっていってる感覚がわかる。

- -

0206 週に一度の終日、本屋さん勤務の朝。
朝からおしごとの日は家を出る2時間前にアラームを鳴らして

もっとみる
0130-0202 店番日記

0130-0202 店番日記

0130 今日は週一の本屋さん1日店番デイ。
スキンケアを一新してから3日、お肌がぴかぴかです。
医療の視点から着目したものはさすがに全然違うということにようやく気づいた25歳の冬。

生理前で何も食べずともお腹が張っていてきもちわるい。

昨日お仕事を終えたあと、勉強会に参加した。
わたしが学びたいこと、参加したいコミュニティではなくて体調不良を理由に途中退室させてもらった。一応今後に活かせそう

もっとみる
0129 店番日記

0129 店番日記

朝、起き抜けのコーヒーがおいしかった。すこし寝坊してキッチンで立ったまま飲んだ。

鼻の穴にニキビができて痛い。眼鏡のサイズが合ってなくて縁が痛い。
数年前まで全く似合わなかった白いお洋服が似合うようになって嬉しい。
帯状疱疹がなかなか治らなくて悲しい。

今日もたくさんの感情を抱えて寝不足を引きずりながら本屋さんの店番をしています。晴れててぽかぽか。

お店に出勤して朝の準備が済むと一度棚を整理

もっとみる
0127 店番係全う日記

0127 店番係全う日記

おはよう、トゥデイ。
本日も相変わらず本に囲まれて本屋さんの店番係を全うしています。

今朝バタバタしていたので髪をひとつにまとめて出勤したはいいけれど、横が落ちてくるのが気になって仕方ない。ピンがふたつくらい出てこないかな〜と鞄を漁っても几帳面A型気質のわたしの鞄から不要なものが出てくるはずもなく。
落胆していたら職場になんと落ちていた・・!それもふたつ・・!
わけのわからないミラクルに戸惑いつ

もっとみる