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君の胸にて 液化する午後

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君の胸にて 液化する午後

最近の記事

0611-0711

6/11 アルバイト先を増やして思ったことは、私はやっぱりひとつの場所に止まって落ち着くことができないということ。普通は安定に安寧をもたらすのだろうけど、私の場合は居場所がいくつかに分かれていてさらに常に変革を求めているのだと改めて気づいた。精神の安定か体力の安定か。難しい二択。 さらにわかったことは学生の頃、夏休みの宿題は最終日にちょろちょろとやって結果間に合わなかったように大人になってもやらなければならないことを先延ばししてなんとかなるや、って思っているところ。根底がな

    • 映画と日々の狭間

      6/2 近所に住む友人と公園の隅で線香花火をした。スーパーやコンビニにある馴染み深い花火でなく、友人が花火屋さんに取材に行ってもらってきたらしいすこしよい線香花火。ふたりで噛み締めながらいつもの線香花火との違いを楽しんだ。途中、なにかに似てるよね?せーので言おう、でカルシファーがハモったり。駿、絶対これから着想得てんじゃん。と結論づけたり。カメラで撮ったり目の前の線香花火を楽しんだりしたけれど、やっぱりカメラや携帯に気を取られると目の前にあるできごとの美しさに気付けないようで

      • 間借り古本屋さん

        独立系書店で働く書店員ふたりで新たに営む間借り古本屋さんが6/12にオープンします😌🌷 数日前に26歳を迎え、さらにいまの書店で働き始めて1年が経ち、ようやく生活のリズムが一定になり始めたころから漠然と打ち込める何かが欲しいな。いまの生活はとても楽しいけれど、なんとなく物足りない気がする。と思っていたところに同僚が間借りで古本屋さんをやらないかと誘ってくれた。同僚もひとりだったら勇気がないけれど、ということでお話をくれたとき、やるという選択肢以外なくて頭で考える間もなく、や

        • 青春の天沢聖司

          高校生の頃、「耳をすませば」に憧れすぎていた私は図書室の貸出カードに天沢聖司の名前を自分の借りた本に書いていったのを覚えている。 席が教卓の目の前であったときは、教科書も開かず堂々と父に借りた本を読んだ。日本史の授業中、父から借りた「蜩の記」を読んでいると先生からネタバレしようか?と言われたこともあった。さすが日本史の先生、歴史書は読んでいるということか。バカだったから携帯はだめでも本ならなにも言われないだろうと思い込んでいた。大人になって思い返すととんだバカだ。だけどそれが

        0611-0711

        マガジン

        • 店番日記
          10本
        • 真夜中の戯言
          4本

        記事

          店番はじめて1年

          うまくいかないときは、うまくいかないことが立て続けに起こる。それはうまくいかないことを引きずってうまくいかないことを呼び寄せているのか、普段ならあまり気にならないちいさなことがうまくいかないことのおかげで目立ってしまっているのか。 考えすぎるとさらに負のループに足を踏み入れることになる。 よかれと思ってやったことが裏目に出たときの悔しさたるや。 もう全部だめだ、私ってほんとうにだめだ、なんでこうなんだろう。と気分が落ちてしまう。これは春のせいもあると思う。 しばらく大人し

          店番はじめて1年

          桃色の魚の鱗

          0331 おじいちゃん80歳のお誕生日おめでとう。 老化でほとんど耳の聞こえなくなっているおじいちゃんは、たまにぼそりと寂しそうにつぶやく。みんなが会話しているのは見えるのに会話はほとんど聞こえないその世界は寂しがり屋のおじいちゃんにとっては耐えきれないことなのだと思う。そうなったときのことを想像してみたけれど、体の自由がきいて、特別何もしなくても困ることなく生きていけている私にとっても到底耐えきれないことだった。それでも長生きしてほしいと思うのは遺される健康なもののエゴでし

          桃色の魚の鱗

          春_店番日記

          島か港か、どこか小さくのどかなコミュニティのなかでひとりちいさな本屋さんのお姉さんをやりたいとここ最近思っていて、そんな来るかもわからない未来の光景がはっきりと目の前に浮かんできた。 (吉本ばななさんの「海のふた」が理想的) 放課後の子どもたちが立ち読みをしたり帰路に着く前に集う場所だったり、近所のひとがお茶をしにきて椅子に座って会話したり、そしてそれをひろい気持ちで迎え入れる店番のわたし。ひまなときは好きに本を読んだり、きれいなお姉さんだな〜ほわわん〜といった妄想まで。保

          春_店番日記

          0316

          悪戯に 時間が 経過してゆくのを ただひたすらに 待ちつづける この時こそ ムダに死に近づいてゆく 気づいても なお やめられぬ 人間という生き物の かなしさ (0316) - - - 0316 朝から春の陽気。仕事なんて休んでしまえ!という悪魔とみんなの迷惑になるからだめよ、と囁く天使と。わたしは天使との交流を選ぶ。愚かでつまらない人間だわ。 まじめでつまらない いい子ちゃんな大人になってしまった。 4日間も仕事を休んでしまっては時給制の私にはとてつもない痛手。 現実

          囲われた幸せのなかでしか不幸に生きられないかわいそうなあたし

          囲われた幸せのなかでしか不幸に生きられないかわいそうなあたし

          ただ健やかに生きたいだけ

          すべてが嫌になってひとりになりたい時期が周期のように襲ってくるのだけど、ひさしぶりに今がその時期だ。なにかひとつ、他人に指摘されるとなにもかもが私をだめだという気持ちにさせてすべてを放棄してしまいたくなる。 たぶんこのような気持ちは私以外のひとも私の知らないところで感じているのだと思う。みんながこんな気持ちを抱えて眠れない夜を過ごすのかもしれない。 生理の周期と同じ頻度で訪れるこの時期は、どんなに好きな人でも遠ざけてしまいたくなる。喉元から胸元あたりまでムズムズとして思い

          ただ健やかに生きたいだけ

          ひとりで見る日記にも偽りの気持ちをつらつらと書く。まるでだれかを演じるように、そうなってほしいと祈るように。濁った薄茶色の感情をまっさらな色に浄化するように。

          ひとりで見る日記にも偽りの気持ちをつらつらと書く。まるでだれかを演じるように、そうなってほしいと祈るように。濁った薄茶色の感情をまっさらな色に浄化するように。

          春に死にたい

          0301 閏年だったことも忘れていたけれど、もう3月。暖かいんだか寒いんだかよくわからなくて混乱したまま3月を迎えた。 今日も変わらずお仕事。朝はのんびり珈琲を淹れる。少し前にようやく珈琲のおいしさに気づき、浅煎りも深煎りもわかっていないままに飲んでいたのだけど、最近深煎りが好きだということに気づいて成長を感じた。ひとはいくつになっても成長できるんだった。ほんの少し感動した。 バスに揺られること20分ほど、この時間を読書に充てるのが最近の好きな時間。 店番中、マイナビと

          春に死にたい

          本と香り

          男はそよかぜのように娘にキスした 谷川俊太郎「詩人の墓(2006)」 - - いまが一体何日で何時で何をしているのか 自分でもよくわからないままに生きているという感覚のなか過ごしている二月のおわり 時が流れるのに抗わずひたすらに揺蕩って沈んでいく 0226 終日本屋さんの店番の日です。 朝家を出ると晴れてる!と思い傘を置いてきたら歩いてる途中、晴れ間から小雨が降り始めたので私のパーマが元気にくりんくりんし始めた。昨夜、雨であることを確認したんだった。いま思い出してし

          本と香り

          母の味はクックパッドな店番日記

          0223 怒涛の12連勤のゴングが鳴る。 連勤初日の朝、なぜだか連勤折り返し地点ほどの疲労を感じるもまだ初日、始まってすらいない、朝だ。歳をとったなという言葉は言いたくないのだけれど、こういうとき歳をとったなと思う。25歳でそんなことを〜と怒るひともいるかもしれない。でも私は25年しか生きていないのでそれ以上のことを主観で語られてもピンと来ないのです。こればかりはもう25年生きてみないと。 昨日まで2連休だったので実家で過ごした。 実家は現在妹と暮らす部屋から電車に揺られる

          母の味はクックパッドな店番日記

          不調を感じる日の店番日記

          0218 眠くてだるい体を無理やり引きずり起こし、なんとかベッドから這い出る。ああ、昨日はメイクだけ落として眠ったのか。昨夜の自分をすこし恨みつつ、とりあえず急いでシャワーを浴びる。 昨日買っておいた、いちご大福を2口ほどで食べ出勤。 朝との相性が非常に悪いなといつも思う。どうしたって朝起きるという事実が苦手。 仕事場に着くと、ミモザがやってきた。 冬の陽をあつめたちいさな結晶のようで愛らしい愛日のような花。お店に飾る花で季節の巡りを感じる。そのささやかな木漏れ日のような

          不調を感じる日の店番日記

          時空が歪む喫茶店

          0214 遠足の前日、布団に潜り込んで朝が来るのを希う小学生の気持ちでここ数日過ごしている、小学生よりも小学生らしい25歳。 旅に行こうと2日前に突然決めた。 仕事を終えて妹と急いで動物園に行った日。案の定動物なんて1/4しか見れなかったけれど多幸感に包まれ閉園時間に追われるように動物園を出たそのあしで向かった動物園近くの昔から家族そろって特別な日に足を運んでいた喫茶店に寄った。 妹とホットチョコレートのポットをふたりで分け合いながら、「昔はここに来るのにパパが運転する

          時空が歪む喫茶店