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囲われた幸せのなかでしか不幸に生きられないかわいそうなあたし
ひとりで見る日記にも偽りの気持ちをつらつらと書く。まるでだれかを演じるように、そうなってほしいと祈るように。濁った薄茶色の感情をまっさらな色に浄化するように。
すこし先ですでに待ち構える春に想いを馳せる。春が狂おしいほど好き。全体を覆う切なさの膜も、色づく季節の最中で灰色の心を持った自分も、切なさを携えながらワクワクを孕んだ瞳も、なにもかもが寸分の狂いなく完璧な配役で春を彩る。毎日がパーフェクトデイズ。いつしか春の微睡に溶けたい。
一瞬燃え上がった恋は、会わない時間が長いとあっという間に熱がさめる。あの時間はなんだったのだろう。あの人のために可愛くなりたいと思った時間はなんだったのだろう。こんなことを繰り返している。