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弁護士のメンタルヘルス

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弁護士のメンタルヘルスについて解説!2022年11月18日再開予定です。 ご存じの通り、弁護士はストレスを抱えやすいです。代表の三浦は、弁護士業務をこなす中でパートナーとの関係や…
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記事一覧

「苦手意識を持たずに、導かれるように仕事を受けることで道が拓けることがあります|倫総合法律事務所 弁護士 宮川 倫子先生へのインタビュー」

「苦手意識を持たずに、導かれるように仕事を受けることで道が拓けることがあります|倫総合法律事務所 弁護士 宮川 倫子先生へのインタビュー」

弁護士の業務は「依頼者の人生の局面」を支えるために緊張感が続くことが多く、ストレスも抱えやすいものです。しかし、依頼内容によっては問題解決までにじっくりと時間をかけることが許されないため、猛スピードで打ち合わせや起案などを進めていく必要があります。こんな時、ベテラン弁護士はどのようにストレスに向き合っているのでしょうか。

今回のインタビューは、Amiの臨床心理士スタッフとの交流も深い弁護士 宮川

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「親孝行を志し、一級建築士から弁護士へ|専門知識を武器に活躍する公房法律事務所 弁護士 福島 敏夫先生へのインタビュー」

「親孝行を志し、一級建築士から弁護士へ|専門知識を武器に活躍する公房法律事務所 弁護士 福島 敏夫先生へのインタビュー」

検察官や外資系企業勤務など、これまでAmiの取材では弁護士以外の職業から転身される方にも多く取材してきました。今回取材させていただいた、大阪市北区にある公房法律事務所の代表弁護士 福島 敏夫先生も、異業種から転身された弁護士の1人です。
 
大手建設会社で一級建築士として働いてきた福島先生は、ある出来事をきっかけに弁護士の道へ進んだそうです。
 
今回は、弁護士業務に一級建築士や社会人経験を生かす

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自由に羽ばたく女性弁護士として、ロールモデルになりたい。弁護士の新しい働き方を模索し続ける小川 正美 弁護士へのインタビュー

自由に羽ばたく女性弁護士として、ロールモデルになりたい。弁護士の新しい働き方を模索し続ける小川 正美 弁護士へのインタビュー

東京都港区南青山、洗練された街角にある「南青山J&М総合法律事務所」の小川 正美弁護士は、女性弁護士としての「新たな働き方」を模索し続けています。会社員、主婦、そして離婚。無職も経験された後に、30代から弁護士を目指した異色の経歴をお持ちの弁護士です。

2023年11月、懲戒請求を経験されたこともある小川先生に、弁護士としてのストレスの乗り越え方をお聞きしました。弁護士業務の他に心理カウンセリン

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弁護士過疎地問題に挑み、パイオニアを目指す。被災地にも向き合ってきた弁護士法人空と海 そらうみ法律事務所 新谷 泰真 代表弁護士へのインタビュー

弁護士過疎地問題に挑み、パイオニアを目指す。被災地にも向き合ってきた弁護士法人空と海 そらうみ法律事務所 新谷 泰真 代表弁護士へのインタビュー

東京都渋谷区の東京事務所を拠点に、現在久慈や陸前高田、奄美大島などに全6事務所を構える「弁護士法人空と海 そらうみ法律事務所」は公設事務所で所長として弁護士経験を積んだ弁護士陣によって開設された法律事務所です。

弁護士過疎地問題に挑み、東日本大震災で起きた被災地問題にも向き合う業務の中で、感じた苦労やストレスについてお聞きしました。弁護士の「新たな働き方」についてもメッセージをいただいています。

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元検事の弁護士に聞く、検事と弁護士のストレスの違い 埼玉県の工藤啓介法律事務所工藤啓介弁護士へのインタビュー

元検事の弁護士に聞く、検事と弁護士のストレスの違い 埼玉県の工藤啓介法律事務所工藤啓介弁護士へのインタビュー

埼玉県さいたま市にある工藤啓介法律事務所の工藤啓介弁護士は、元検察官としてのキャリアがあり、現在は刑事弁護を中心にご活躍されています。2023年7月、検察官時代の苦労、弁護士と検察官とのストレスの違いなどをインタビューしました。法曹の仕事を2つの視点から語っていただいた、貴重なインタビューです。

(聞き手:岩田いく実)

■先生のご経歴を教えてください

青森県に生まれ、高校まではのどかな県内で

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弁護士歴40年を超えるベテラン弁護士が、今だからこそ言えること。福井県の宮本・石倉法律事務所 共同経営者 宮本健治弁護士へのインタビュー

弁護士歴40年を超えるベテラン弁護士が、今だからこそ言えること。福井県の宮本・石倉法律事務所 共同経営者 宮本健治弁護士へのインタビュー

2023年6月某日。福井県にある宮本・石倉法律事務所の共同経営者である宮本健治弁護士に、インタビューを行いました。弁護士歴40年を超え、福井弁護士会会長や中弁連理事なども務めてきたベテラン弁護士が今だからこそ言える、後継者育成や事務所経営、事件との向き合い方。

弁護士、経営者としての悩みの解決につながるヒントが詰まったインタビューです。ストレスに立ち向かう若手弁護士へのメッセージも伺ってきました

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事務所内の怒鳴り声や悪口。聞こえるのが苦痛。どうすればいい?

事務所内の怒鳴り声や悪口。聞こえるのが苦痛。どうすればいい?

はじめに法曹向けメンタルヘルスケアサポートを行っているAmiです。今回は第2回目です。事務所の居心地が悪いときのストレスについて解説していきます!年末にかけて忙しくなっていく皆さんのお役に立てますと幸いです。

事例Q1.どうしてストレスになるのか?A1.他人に対する怒鳴り声や悪口を自分が言われているように感じるから

自分が怒られているわけではないけど、パートナーがアソシエイトを怒鳴りつけている

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依頼者の連絡が怖い……依頼者からの連絡が辛かった経験はないですか?

依頼者の連絡が怖い……依頼者からの連絡が辛かった経験はないですか?

はじめに法曹向けメンタルヘルスケアサポートを行っているAmiです。今回から、弁護士がストレスを抱えやすい事例をベースに、簡単に読める「ストレスへの気付き」と「セルフケアの方法」を解説していきます!年末にかけて忙しくなっていく皆さんのお役に立てますと幸いです。

事例Q1.どうしてストレスになるのか?A1.依頼者が高圧的な態度を取ることに加えて、対応に時間を取られるから

感情的で高圧的な依頼者

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「仕事が忙しすぎて休む時間がない」という人も必ず休めるテクニック

「仕事が忙しすぎて休む時間がない」という人も必ず休めるテクニック

1.「休みたいけれど休めない」そもそも休む時間なんて確保できない。
仕事を減らすなんて無理。
でも、パフォーマンスを下げずに健康でいたい。

そんな弁護士さんをサポートするために、
今回は「休む」を考える記事です。

2.「休む時間」がない弁護士さんは忙しい。
「休みたい」
そう思っても、なかなか休めないものですね。

仕事に追われて息つく暇もない。疲労困憊。
それでも、次の仕事へということは、

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【裏法務系AC2021】弁護士のメンタルヘルス~日本・海外の調査・研究結果等~

【裏法務系AC2021】弁護士のメンタルヘルス~日本・海外の調査・研究結果等~

中の人としては2回目の参加になります裏LegalACです!

本記事は、裏 法務系 Advent Calendar 2021のエントリー3日目です。

普段からお世話になっております遠藤千尋先生からバトンを受け取りました。

1.自己紹介と本記事の概要はじめまして。弁護士向けカウンセリングを提供しておりますAmiです。本記事のテーマである弁護士のメンタルヘルスに関する課題を解決するために、オンライ

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ついつい「食べてストレス解消」この行動が危険な理由の参考文献一覧

ついつい「食べてストレス解消」この行動が危険な理由の参考文献一覧

以下は、「ついつい「食べてストレス解消」この行動が危険な理由」の記事において、Lottie先生がご利用された参考文献の一覧となります。

Alitta Kullman “Hunger for Connection: Finding Meaning in Eating Disorders” 1st edition Routledge Jan 8, 2018

McGonigal, K. (2013)

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ついつい「食べてストレス解消」この行動が危険な理由

ついつい「食べてストレス解消」この行動が危険な理由

1.ストレス食いしてませんか?医者の不養生と良く言いますが、弁護士の皆さんはいかがでしょうか?

弁護士の仕事は、体が資本です。体調が悪いと効率が下がり、ミスも増えます。プロフェッショナルである以上、小さなミスも許されるものではありません。

不規則な食習慣は健康に悪いとわかっていても、忙しくてついエナジードリンクやエナジーバーでごまかしたりしていませんか?

そこで、突然ですが質問です。

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「愚痴なんて生産性がない」その考えが間違いである心理学的理由

「愚痴なんて生産性がない」その考えが間違いである心理学的理由

コーピングはストレスと上手につき合うための戦略です。

こんにちは、Ami所属の臨床心理士・公認心理師です。

1.これまでの記事のおさらい「弁護士のためのストレスへの対処法」をテーマに、今まで2つの記事を投稿してきました。

一つ目の記事では「『ストレス』は、ストレッサーとストレス反応の2つに分けることが出来る」ということ、

そして、2つ目の記事では「ストレスへの対処法(コーピング)として問題

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ストレスの正体を知って、仕事のパフォーマンスを上げよう

ストレスの正体を知って、仕事のパフォーマンスを上げよう

1.はじめに ストレスへの適切な対処法を身につけて、あなたが持っている弁護士としての本来の仕事のパフォーマンスを充分に発揮させて行きましょう。

 こんにちは、Ami所属の臨床心理士・公認心理師です。

 弁護士は、とてもストレスフルな仕事を任される職種です。Amiは、そんな大変な仕事をなさっている弁護士の方々が、心理学の知見を通じて少しでも仕事の生産性を挙げたり、気持ちを楽にしたりといったことが

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