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Plug and Play Kyoto Magazine

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Plug and Play Japanの国内第2拠点、Plug and Play Kyotoの情報をまとめて読めるマガジンです。アクセラレーションプログラムの様子、採択スタートア… もっと読む
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記事一覧

Plug and Play Kyoto, 2021 Highlights

Plug and Play Kyoto, 2021 Highlights

2021年、Plug and Play Kyotoは開設から2年目を迎えました。2020年に引き続き、新型コロナウイルスの感染状況に対応が求められた一年でしたが、そんな中でも京都オフィスでの365日を振り返りたいと思います。

New Materialsプログラムがスタート!2021年6月からスタートしたNew Materialsプログラム。新素材に関するイノベーションを探索するプログラムです。H

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Event Report: 業界横断のスタートアップ共創によるカーボンニュートラルへの挑戦 in 積水化学工業

Event Report: 業界横断のスタートアップ共創によるカーボンニュートラルへの挑戦 in 積水化学工業

日本は脱炭素社会の実現に挑戦し続けており、政府は「温暖化対策『ビヨンド・ゼロ』実現までのロードマップ」を策定しています。2020年10月26日、菅義偉元首相は、日本が2050年までに温室効果ガスの排出を全体としてゼロにすることを呼びかけました。この大胆な公約により、日本は30年後にカーボンニュートラルになるための道を歩むことになります。経済産業省によるとロードマップの重要なポイントは、「経済界とと

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医療分野のスタートアップが世界各地から参加。Health Batch 4 EXPO: イベントレポート

医療分野のスタートアップが世界各地から参加。Health Batch 4 EXPO: イベントレポート

Plug and Play InternのSuzuです。9月14日に開催した Summer/Fall Summit 2021 Kyoto - Health EXPO を振り返りたいと思います。

今回のEXPOは、オンライン・オフラインのハイブリッド形式で行われました。オンラインの開催は、イベントプラットフォームAttendifyで実施され、スタートアップピッチや企業パートナーによるリバースピッチ

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初のNew Materials EXPO: 日本の大手企業が注目する新素材・材料系スタートアップが京都に集結

初のNew Materials EXPO: 日本の大手企業が注目する新素材・材料系スタートアップが京都に集結

初めまして!Plug and Play KyotoインターンのSuzuと申します。入社して3ヶ月ですが、あっという間でした。どうぞよろしくお願い致します。

9月14日に開催したアクセラレータープログラムの成果発表会『Summer/Fall Summit 2021 Kyoto - New Materials EXPO』を振り返りたいと思います。

今回のEXPOは、オンライン・オフライン融合のハイ

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藻類バイオプラスチックが生み出す、クリーンな水環境とグリーンなプロダクト - Algixインタビュー

藻類バイオプラスチックが生み出す、クリーンな水環境とグリーンなプロダクト - Algixインタビュー

アメリカのミシシッピ州を拠点とするAlgixは、環境問題に対して一石三鳥のソリューションを持つスタートアップです。彼らのコア技術「BLOOM」は、バイオプラスチックを製造する過程で空気中からCO2を回収することにより、汚染された水環境を改善します。

Ryan Hunt  Founder and CTO

University of Georgiaで物理学とバイオエンジニアリングの学位を取得。藻類

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微生物の力で地球を救う。マイクロバイオファクトリー株式会社インタビュー

微生物の力で地球を救う。マイクロバイオファクトリー株式会社インタビュー

健康・医療、食品、エネルギー、化学産業などさまざまな分野で第五次産業の柱となるべく期待されているバイオテクノロジー。内閣府は2030年に世界最先端のバイオエコノミー社会を実現することを目標にバイオ戦略を進めています。持続的な発展を目指し、「地球の病気を治したい」というマイクロバイオファクトリー創業者の清水氏にインタビューしました。

代表取締役 清水雅士氏
岐阜県出身。2013年東京理科大学大学院

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酵素の持つ可能性を掘り起こすバイオスタートアップ。株式会社digzyme

酵素の持つ可能性を掘り起こすバイオスタートアップ。株式会社digzyme

紀元前から人類が利用してきた酵素。その反応を利用した環境負荷の少ない物質生産方法がバイオプロセスとして注目されています。目的に応じた酵素反応経路を見つけ出すテクノロジーを持つdigzyme。社会を変える触媒となれるか、東京工業大学発のバイオインフォマティクス・スタートアップにインタビューしました。

渡来 直生 Co-founder, CEO
2019年、東京工業大学博士課程3年在学中にdigzy

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digzymeへの新規投資

digzymeへの新規投資

2021年8月10日のプレスリリースの通り、Plug and Play Japanの投資部門であるPlug and Play Venturesは株式会社digzyme(以下、digzyme)のPre-Series Aラウンドでの出資を発表しました。

Plug and Play Japan、東工大発バイオインフォマティクススタートアップの株式会社digzymeへ出資を決定 (Plug and Pl

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テクノロジーで日本の子育ての変革を後押しする
株式会社ファーストアセント インタビュー

テクノロジーで日本の子育ての変革を後押しする 株式会社ファーストアセント インタビュー

こんにちは!Plug and Play JapanのAzusaです。

「テクノロジーを活用した育児」と聞くとなんだか遠い未来のことのような気がしますが、現在「ベビーテック」という分野が世界中で大きな注目を集めているのをご存知ですか?
子育てをテクノロジーに頼って良いのか迷っている方や、自分の親世代との育児環境の違いに戸惑っている方など、社会の中で子供を一緒に育てていく私たち一人ひとりの価値観にや

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素材・化学分野におけるアクセラレータープログラムの開始 〜 Deep Techスタートアップ×大企業による社会課題解決の可能性 〜

素材・化学分野におけるアクセラレータープログラムの開始 〜 Deep Techスタートアップ×大企業による社会課題解決の可能性 〜

 はじめまして、Plug and Play JapanのNarumi Araiと申します。新テーマ "New Materials"の第一弾の記事として、テーマの概要と強調したい点についてお伝えいたします!

素材・化学領域の新テーマ立ち上げ Plug and Play Japanは2021年6月に新テーマである“New Materials”のアクセラレータープログラムを開始した。本テーマでは素材・

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特別目的取得会社(SPAC)の仕組みとは?

特別目的取得会社(SPAC)の仕組みとは?

はじめまして、Plug and Play JapanのAzusaと申します。Plug and Play Japanの京都オフィスにてHealthとNew Materials分野に関連するスタートアップのサポートをしています。どうぞよろしくお願いします!

今後数回にわたり海外Venturesの翻訳記事をお送りします。
初回は特別目的取得会社(Special Purpose Acquisition

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遠隔医療が全てではない〜開業医のデジタルトランスフォーメーション〜

遠隔医療が全てではない〜開業医のデジタルトランスフォーメーション〜

こんにちは、Plug and Play JapanのAzusaです。

近年、特にコロナ禍において「遠隔医療」が国内外で注目されています。どんな場所からでも質の高い治療を受けられる遠隔医療というシステムは、今後確実に私たちの生活に深く関わってくるでしょう。

しかし、医師と患者が直接会って言葉を交わすことは、医療行為の重要な要素であると私は思います。対面でのコミュニケーションによって患者と信頼関係

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ねこへの愛は国境を超える。猫用IoTトイレで米国進出を狙うToletta Catsインタビュー

ねこへの愛は国境を超える。猫用IoTトイレで米国進出を狙うToletta Catsインタビュー

「ねこが幸せになれば、人はもっと幸せになれる」。そんなミッションのもと、ねこの尿計測から健康管理を行うIoTねこトイレ「toletta®」を開発・販売する株式会社トレッタ キャッツ。Plug and Play JapanのHealthプログラムSummer/Fall 2020 Batch(Batch:Plug and Play Japanにおいて、一定期間実施するアクセラレータープログラムを表す1

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2021年注目のTop 10デジタルヘルススタートアップ

2021年注目のTop 10デジタルヘルススタートアップ

(本記事は米国クリーブランドオフィスのSenior Ventures Associate, Julianne Rosemanの記事を翻訳し、一部補足したものです)

2020年は、ヘルスケアが新たな局面へと押し上げられ、ヘルススタートアップが新たな展望を作り出す上で重要な役割を果たしました。バーチャルケア・サービスが広く採用され、デジタル化の取り組みが加速し、初のソフトウェアのみによる治療がFDA

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