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初のNew Materials EXPO: 日本の大手企業が注目する新素材・材料系スタートアップが京都に集結

初めまして!Plug and Play KyotoインターンのSuzuと申します。入社して3ヶ月ですが、あっという間でした。どうぞよろしくお願い致します。

9月14日に開催したアクセラレータープログラムの成果発表会『Summer/Fall Summit 2021 Kyoto - New Materials EXPO』を振り返りたいと思います。

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今回のEXPOは、オンライン・オフライン融合のハイブリッド形式で行われました。オンラインではイベントプラットフォームAttendifyで実施され、15名の方々にご登壇いただきました!皆様、ご参加ありがとうございました。

京都産業会館ホールで開催されたオフラインイベントの裏で、たくさんの方々にお世話になりました。映像撮影・制作してくださったONDOさん、フォトグラファーの小関さん、会場を盛り上げてくださったDJ Tomomitsuさん、同時通訳のSteve Ikedaさん、そして明るい笑顔で司会してくださったChigusaさん。本当にありがとうございました!

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(DJ Chigusaさんが司会)

そもそもEXPOとは?

アクセラレータープログラムはスタートアップエコシステムの中で必要不可欠な存在です。メンタリングや大企業とのマッチングを提供し、短期間でスタートアップの事業が成長するよう支援しています。

Plug and Playでは、アクセラレータープログラムを通じて、スタートアップ企業と大手企業のオープンイノベーションを促進しています。業界のトレンドや革新的な技術を活用して自社のビジネスを拡大したい企業パートナーと、破壊的なアイデアを生み出すスタートアップとをマッチングさせ、お互いの強みを生かしながら協力してプロジェクトを進めていくようサポートしています。

Plug and Play Kyotoは Health と New Materialsの2つの領域をカバーし、それぞれ年2回、約3ヶ月間のプログラムを実施しています。3ヶ月間のプログラムのフィナーレとして、スタートアップと企業パートナーが一緒に取り組んだ成果を発表する場として、成果発表会であるEXPOを開催しています。

New Materials Batch 1 採択スタートアップのご紹介

New Materials...素材・化学領域を中心とした最先端Deep Techの社会実装を通じて、脱炭素・サステナビリティ等の課題解決を目指すプログラム。

事業分野例:脱炭素、持続可能性・循環型経済、バイオプラスチック・脱プラスチック、電池、半導体技術、メタマテリアル、合成生物学、マテリアルズインフォマティクス、実験自動化

今回は、New Materialsプログラム初のEXPOでした。採択されたスタートアップは以下の9社。

Algix LLC:藻類から持続可能な素材を生み出すクリーンテクノロジー開発
Cemvita Factory Inc.: 微生物の力でCo2から様々なを素材を生み出す技術を開発
Citrine Informatics Inc.: 材料・製品開発を加速するAIを活用したSaaSプラットフォームを提供
株式会社Kyulux:有機EL発光技術と先端材料開発を加速させるMIプラットフォームを提供
株式会社micro-AMS:光成形技術を用いて、試作や少量生産を低コストで実現できる製造工法を提供
マイクロバイオファクトリー株式会社:合成バイオを活用した環境にやさしい染料や接着剤の製造
Nanotronics Inc.:素材の機能性を向上させる植物由来のナノ材料の開発販売
Naturbeads Inc.: プラスチック製マイクロビーズに代わる生分解性セルロースマイクロビーズを開発
WINGO TECHNOLOGY Co. Ltd:「高機能可溶性ポリイミド」の設計・開発・製造

スペシャルコンテンツ:VC Panel DiscussionとCP Panel Discussion

EXPOの内容はスタートアップ・大手企業の成果発表だけではありません。New Materials EXPOのトップバッターはベンチャーキャピタリスト3名によるパネルディスカッションでした。パネリストからは、DeepTech領域での投資の難しさやスタートアップと企業への協業に関するアドバイスなどご発表いただきました。

VC Panel Discussion 登壇者
・山本 洋介氏(ユニバーサル マテリアルズ インキュベーター株式会社
・長野 草太氏(Abies Ventures株式会社
・八木 信宏氏(京都大学イノベーションキャピタル株式会社

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(左から:Plug and Playの高元 丈治、山本 洋介氏、長野 草太氏、八木 信宏氏)

そして、企業パートナーによるCorporate Partner Panel Discussionも。企業パートナーのPlug and Play 連携担当であるChampion3名から、大企業の観点によるオープンイノベーションの価値や取り組み方についてお話を頂きました。

Corporate Partner Panel Discussion 登壇者
・佐野 方敏氏(積水化学工業株式会社)
・番 幸裕氏(旭化成株式会社)
・志村 彰洋氏(株式会社電通)

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(左から:佐野 方敏氏、番 幸裕氏、志村 彰洋氏)

スタートアップピッチ 

スタートアップピッチ。各社3分以内でスタートアップは自社の事業内容と3ヶ月のプログラムの成果を発表します。採択スタートアップ9社のうち4社がライブ(オフライン)ピッチでした!会場参加ができなかったスタートアップは動画でのピッチを行い、その後にZoomを通じてQ&A セッションが行われました。

スタートアップピッチが進む中、EXPO Winnerの投票が行われていました。

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Award優勝者

Plug and PlayのSummitでは、企業パートナーとスタートアップそれぞれを顕彰するAwardがあります。

Startup Friendly Awardはプログラム期間中、スタートアップに対して最も協力的だった企業パートナーに贈られます。今回は旭化成株式会社が受賞。おめでとうございます!

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そして、視聴者による採点投票の結果、スタートアップ2社が Expo Winnerを受賞。Cemvita Factoryとマイクロバイオファクトリー、おめでとうございます!EXPO Winnerの受賞特典は、オリジナルトロフィーの他、Plug and Playの海外拠点のピッチ権および渡航費です(新型コロナウイルス感染症の感染状況により、実施時期は未定)。

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New Materials プログラムマネージャーのコメント

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(プログラムマネージャー 大久保 迅太)

プログラムマネージャーは、プログラムの企画・運営を通してスタートアップの事業発展をサポートします。

「国内外9社のスタートアップ様、6社のNew Materials企業パートナー様、他バーティカルのパートナー様のイノベーションへの積極的な姿勢と温かいご支援によって、記念すべきNew Materials EXPOのBatch1を無事に終えることができました。3か月間を通して、各社5社以上の大企業との個別面談、新素材系VC、弁理士など多様な専門家によるメンタリングを実施しました。実際に、パイロットや共同研究に繋がる案件も誕生し、大企業とスタートアップにとってWin-Winな結果を創出できました。

スタートアップは、Plug and Play Japanのアクセラレータープログラムに参加することで、スタートアップとの協業に積極的な44社を超える日本の大企業ネットワークにアクセスすることができます。また、適切な部署や担当者にリーチすることが難しい数千人規模の会社においても、企業側の窓口であるChampionのサポートを受けながら、ニーズに合った様々な部署を横断的に開拓することができる点も特徴です。さらに、New Materialsで支援している新素材・材料系スタートアップにとっては、化学や材料メーカーなどの川上から完成車メーカーや飲料メーカーなど川下の企業までアプローチすることができ、保有技術やソリューションの社会実装に向けた新たなインサイトやリレーションを築くことができるというメリットがあります。

高度な技術力でいまだ世界でも高いプレゼンスを誇り、ユニコーン企業も誕生している新素材・材料領域において、大企業と共創し、イノベーションを起こしたいスタートアップのご参加お待ちしております。」

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See you next batch!

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