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医療分野のスタートアップが世界各地から参加。Health Batch 4 EXPO: イベントレポート

Plug and Play InternのSuzuです。9月14日に開催した Summer/Fall Summit 2021 Kyoto - Health EXPO を振り返りたいと思います。

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今回のEXPOは、オンライン・オフラインのハイブリッド形式で行われました。オンラインの開催は、イベントプラットフォームAttendifyで実施され、スタートアップピッチや企業パートナーによるリバースピッチなど、合計19人が登壇しました。参加者の方々、ありがとうございました!

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(EXPOのライブ配信)

京都産業会館ホールで開催されたオフラインイベントの裏で、たくさんの方々にお世話になりました。映像撮影・制作してくださったONDOさん、フォトグラファーの小関さん、会場を盛り上げてくださったDJ Tomomitsuさん、同時通訳のSteve Ikedaさん、そして明るい笑顔で司会してくださったChigusaさん。本当にありがとうございました!

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(DJ Tomomitsuさん)

そもそもEXPOとは?

アクセラレータープログラムはスタートアップエコシステムの中で必要不可欠な存在です。メンタリングや大企業とのマッチングを提供し、短期間でスタートアップの事業が成長するよう支援しています。

Plug and Playでは、アクセラレータープログラムを通じて、スタートアップ企業と大手企業のオープンイノベーションを促進しています。業界のトレンドや革新的な技術を活用して自社のビジネスを拡大したい企業パートナーと、破壊的なアイデアを生み出すスタートアップとをマッチングさせ、お互いの強みを生かしながら協力してプロジェクトを進めていくようサポートしています。

Plug and Play Kyotoは Health と New Materialsの2つの領域をカバーし、それぞれ年2回のプログラムを実施しています。3ヶ月間のプログラムのフィナーレとして、スタートアップと企業パートナーが一緒に取り組んだ成果を発表する場として、 EXPOを開催しています。

Health Batch 4 採択スタートアップのご紹介

Health...臨床診療、データ分析改善、デジタル健康技術など、最先端技術によってヘルスケア業界に革新をもたらすプログラム。

事業分野例:AI・ビッグデータ解析、センサー・ウェアラブル、遠隔医療とケアマネージメント、慢性疾患管理、メンタルヘルス、VR・AR、診断、デジタルヘルス

午前中にNew Materials EXPOを実施し、午後からは Health EXPOを行いました。今回の Health Batch 4に参加したスタートアップは以下の12社。

株式会社AFIテクノロジー: 細胞、微生物等の評価・制御・製造に関わるデバイス、装置、試薬等の開発、製造および販売
株式会社AutoPhagyGO:オートファジ―研究成果を通じて、老化を予防・改善させる食品、化粧品、医薬品等のエビデンス作り・製品化
株式会社クラウドセンス:在宅で測定できる胎児心電モニターを妊婦にレンタルし、胎児・母体の身体状態を遠隔で診断支援するサービス
株式会社CYBO:AIとビッグデータで細胞を再分類し、活用
Embr Labs, Inc.:サーマルウェルネスを世界に広めるための技術開発
emol株式会社:会話AIを使ってメンタルヘルスの課題を解決するプロダクト『emol』を展開
株式会社emotive core:感情解析ソフトウェアの販売、データ解析、感情解析のプラットフォーム構築
株式会社ファーストアセント:子育てサポートアプリ[ainenne]の開発
株式会社HIROTSUバイオサイエンス:線虫を使った尿一滴のがん検査
夏目綜合研究所:瞳孔解析技術の基礎研究を行い、得られたデータを数値化することで、客観的データとして提供
株式会社Oh my teeth:歯科矯正のDtoCサービス
TXP Medical株式会社:急性期医療を通した次世代医療システムの構築

Keynote Speech + Panel Discussion

キーノートスピーカーは、株式会社島津製作所の篠原真氏にご登壇いただき、島津製作所の新事業に対する考え方の変化、スタートアップとの協業形態や仕組みについてお話しいただきました。

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(株式会社島津製作所の篠原真氏)

続いて、企業パートナーのChampionによるCoporate Partner Panel Discussionを実施。Plug and Playでの取り組み内容(スタートアップとの協業、PoC等)、社内体制、課題などのトピックスについてお話いただきました。

Corporate Partner Panel Discussion 登壇者
・寺田 昌樹氏(株式会社電通)
・大崎 哲広氏(京セラ株式会社)

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(左から:Plug and Playの岩崎誠司、大崎 哲広氏、寺田 昌樹氏)

Startup Pitch + Lightning Pitch

Healthの採択スタートアップ12社中、9社が会場でのライブピッチを実施!

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Batch 4の採択スタートアップだけではなく、過去のプログラム(Batch 1)に参加された卒業生スタートアップ4社を招き、Lightning Pitch(*2分間の短いピッチ)も実施しました。

Lightning Pitch 登壇者
エニシア株式会社:医師の働き方改革に貢献しつつカルテデータの活用を図る、カルテ要約支援ソフトウェア「SATOMI」の開発・販売
株式会社スクリエ:口腔はじめ全身の時系列変化と機能データ解析と距離(空間)のギャップレスを可視化
Photo Soni Life Technology株式会社:光超音波顕微鏡による受託研究。光超音波イメージング装置の開発と販売
株式会社Atomis:多孔性配位高分子PCP/MOFを活用した新用途開発

Award優勝者

Plug and Playの EXPOには、企業パートナーとスタートアップそれぞれを表彰するアワードがあります。

Startup Friendly Awardはプログラム期間中、スタートアップに対して最も協力的だった企業パートナーに贈られます。Healthの Startup Friendly Awardは株式会社島津製作所でした!おめでとうございます。

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そして、視聴者による採点投票の結果、スタートアップ2社が Expo Winnerを受賞。今回の Health EXPO WinnerはTXP MedicalとCYBOの2社が受賞。おめでとうございます!そして、3ヶ月間のプログラム、お疲れ様でした!

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国内12社のスタートアップ、企業パートナー、そして他バーティカルの企業パートナーの多大なご協力により、Health Batch 4のプログラムは無事に終了しました。この3ヶ月間、スタートアップはパートナー各社と話し合い、ヘルステックのフロンティアを押し広げる新たなプロジェクトや協業機会を生み出しました。

Plug and Play Japanのアクセラレータープログラムを通して、スタートアップは44社を超える日本の大手企業と協力・協業する可能性を模索することができます。大手企業側のChampionのサポートを受けながら、ニーズに合った様々な部署を横断的に開拓することができる点も特徴です。

次回のプログラムでも、多くのスタートアップが参加し、パートナー様とともにオープンイノベーションに取り組んでいくことを期待しています。

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See you next batch!

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Plug and Play Japanでは業界トレンドやスタートアップインタビュー、Case Studyなどを日々アップデートしています。公式Websiteはこちら:

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